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#75 立教大学 中原淳さん記事『人事職の「副業・兼業」の今後』を読んでの考察

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。

人事職の「副業・兼業に関する気になる記事」

今日は6月14日、水曜日ですね。昨日・一昨日と比較的ミーティングが多かったのですが、今日はミーティング少なめなので、書き物とか、夜にイベントに登壇するので、その準備をしようかなと思っているところです。

いまですね、「複業できるくらいのキャリア自立をする10分間コーチング」というお話をしています。が、今日はちょっとお休みをして、気になる記事があったのでそのお話をしようかなと思っています。

気になる記事というのは、立教大学 経営学部の中原淳さんのブログに書かれていたもので、『人事パーソンの「副業・兼業」は今後どうなっていくのか?:わたしには「夢」がある!?』というタイトルの記事です。

副業・兼業に関心がある人事職が増えている?

この記事では、「人事パーソンの中で、兼業・副業している方、ないし、興味を持っている方が増えてきている印象がある」と、中原さんはおっしゃいます。

その内容は、いわゆる「ドカーンとビジネスを立ち上げる」みたいなものではなく、夜間や週末に大学や専門学校で教えるとか、キャリアコンサルトやコーチとして働くとか、企業の研修に一部登壇するといった、「ソフトな副業・兼業」だということです。

「お金を儲けるためにやる」というよりは、「自分の人生や、仕事の充実のため」に副業・兼業に興味を持つ方が多い印象があると、中原さんはおっしゃっています。

人事職で副業・兼業に関心がある人が8割

この記事には具体的な数字も示されています。「副業・兼業しているか」に関する職種ごとのデータで、人事パーソン1500名、ビジネスパーソンは2000名に対して調査したそうです。

この中で、人事の方に限っていえば「副業・兼業している」、あるいは「興味がある」だけで、なんと8割近い方が該当していると書かれています。

その要因について。人事職の方は、ほかの職種の方よりも「豊富な知識や関心がある」とか、人事の職種は、会社を超えたネットワークがあって、横とつながっているために、「いろんな交流会とか勉強会などをきっかけにして登壇したり交流したりしている」とか。あとは、登壇することによって、「うちでもやってよ」みたいなケースになることが少なくないから、「人事パーソンの方々は兼業・副業しやすいのではないか?」というお話でした。

この記事を読みながら、ボクはもうひとつ思ったことがあります。それは何かというと、人事職の方が副業・兼業をしている、あるいは、関心があるということは、副業や兼業が、自身のキャリアについて、意識的にせよ、無意識的にせよ「何かしらの意味がある」とか、「何かを満たすものである」というふうに思っているんじゃないかなって思ったんです。

社員は「自分のキャリアの鏡」

人事職の方は自社の社員の方に対して、ある意味、一番多く、人の人生、会社員人生みたいなものを数多く見ている仕事だと思うんですよね。

自社の若い社員、中堅世代の社員、ベテラン世代の社員を数多く見ている中で、いろんな人の仕事人生を見ていると思うんですよ。

いろんな仕事人生を見ているということは、その人に自身を重ねて「これでいいのかな」って思ったり、あるいは、ある程度の経験を重ねた時に、「このままで大丈夫なのかな」って思う機会が多いんじゃないかなって思います。

たとえば、中堅世代がキャリアに悩む状況を見たり、ベテラン社員が役職定年になったときのさまを見たりしながら、自身のキャリアを重ねた時に「これでいいのかな」と思うこともあるんじゃないかなって想像します。

その結果として、人事職の方々が兼業とか副業に興味がある、あるいは関心があるということは、「これでいいのかな?」を解決する1つが、兼業とか副業なのではないか、と思っているんじゃないかなって思ったんです。

人事職以外のキャリア形成にも副業・兼業が役立てられないか

多くの人たちの人生を俯瞰的に捉えつつ、自身のキャリアを考えた時、人事職のみなさんが関心を寄せているという副業・兼業のような仕組み。

本当は、人事職の方だけではなく、人事職以外の方々のキャリア形成のためにも、企業がキャリア教育の観点で兼業・副業を捉えることって重要なんじゃないかなと、ボクは思っています。

人事職の方が副業・兼業する理由として、中原さんの記事には 自分の人生とか仕事の充実のためと書かれています。また、人事職の方は、いろんな登壇が機会があるとか、交流があるから、副業・兼業のような取り組みをしやすいともあります。

一方で、人事職以外の職種の方は、社外との関係を作るのは難しいかもしれなくて。なので、さまざまな職種の方が、自分のキャリア、自分の人生、仕事の充実のために、副業・兼業に関われるような形が作れるといいなと思います。

あと、ボクは地方に住んでいるので、人口減少や企業の存続について、リアルな課題感があります。このような課題と、これからの人生や仕事の充実のために、いままで自社で培ってきた経験を、他社で生かそうと思っているみなさんが活躍する場として、地域や地方の企業との接点が作れると、企業の困りごとも、働くみなさんの人生の設計にも役立つのではないかと、ボクは思っています。なので、いま、こうした音声や文字で配信しています。

というわけで、今日は、人事パーソンの副業・兼業の現状についてのお話でした。関心がある人が8割って、まあまあな数だと思うんですけどね。そんな観点から、ボクの勝手な解釈で考察をしてみたお話でした。

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