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これまでの #私の仕事 の変化と、いま考えている「たった1つのこと」

こんにちは、竹内義晴です。

noteさんとサイボウズ式で、「#私の仕事」というお題の企画が行われています。

僕はサイボウズ式のメンバーですが、ここは一個人として、この企画に参加してみようと思いました。

あまり「考える」ことなしに、頭に浮かんできた言葉をさらさらとトレースしていきます。


何について書こうかなぁ

今回の企画は……

  • 印象に残っている仕事でのエピソード

  • 働き方について考えていることやその変化

  • 今年の仕事の振り返り

が、主なテーマだそうです。

これらのテーマについて、「何について書こうかなぁ」と思いました。なぜなら、僕にとっての仕事は変化の連続だったからです。それは、いい意味でも、悪い意味でも。

仕事でのエピソードについては、僕は個人的に、いろんな媒体で発信していることもあり、これまでさんざん書いてきました。そういう意味では、改めてここに書き記すまでもないかな……というのが、正直な気持ちです。僕のポートフォリオに、これまでの経歴や、関連記事があるので、適当にたどっていただければと思います。

そう考えると、「働き方について考えていることやその変化」について、あまり考えずに、降りてきた言葉を素の状態で、思うがままに書いてみようかなぁと思います。

仕事について考えていることの変化

働き方について考えていることや、その変化については、働き始めてからといまでは、大きく変化してきましたねぇ。

はじめて社会人になったのは、大企業の社員です。僕の経歴は一般の方と少し違って、中学を卒業して、当時あった、日産自動車の企業内高校に進学しました。そのため、「高校入学=日産自動車で働くこと」は中学卒業時点で決まっていました。

「自動車関係の仕事をしたい」とは思っていたものの、それ以外の目的意識は特になく社会人になりました。

大企業ということもあってか、すべてはシステム化されていて、自分のやるべきことをやっていれば、可もなく不可もなくといった感じで、別に、やりがいみたいなものもなければ、かといって、辞めるほどイヤなわけでもない。毎日会社に行って、仕事をして、寮に帰って、酒を飲んで、寝る。その繰り返しでしたよね。

でも、それが悪いことだとは全く思っていませんでした。別に、やりがいがあったわけではありませんが、そもそも、やりがいというのが何かよく分からなかったし、別に、何の不満もない。仕事はそれなりにこなし、週末は同期や友達とエンジョイして……っていう毎日。まぁ、欲を言えばキリはないけれど、それはそれで、楽しかったような気がします。

仕事のやりがいを知ったプログラマー時代

仕事のやりがいを知ったのは、プログラマーになってからですかね。

僕は、日産に入って10年目の年。28歳のときに新潟に帰郷したのですが、「せっかく転職するなら、やりたいことをやってみよう」と思いました。そこで、以前から興味があったプログラマーになりましたが、プログラマーのときは最高に楽しかったですね。

技術力を身に付けることもさることながら、「自分でシステムを作っている」という感覚。「やればやるほど、向上していく」という感覚。あれは面白かったです。エンジニアの仕事、楽しかったなぁ。正直言うと、叶うことなら今でも、「ずっとエンジニアでいたかった」です。

けれども、年齢を重ねていくと、次第に「標準化しろ」「お金の管理をしろ」「メンバーの面倒をみろ」「プロジェクトをまわせ」と言われるようになり、「あー、このままだと、管理職にされてしまう」と思って、転職することに。

でも、この転職が運の尽き。僕のどん底生活のはじまりです。

どん底生活を書き始めると長くなるので書きませんが、一言で言えば、「ストレスをかけるマネジメント」を受けて、心が折れそうになる経験をしました。

この辺のことについては、このあたりの本に書いてあるので、機会があれば読んでみてください。

課題ばかりの毎日

このあとの僕の人生は、どちらかといえば課題ばかりでした。

心が折れそうになるぐらい、メンタル的にやられる経験。それを乗り越えようと、管理職になってからいろいろチャレンジし、「人を支援する仕事もおもしろいな」と思うようになって、その後、組織づくりやコミュニケーションに関する企業研修や講演を仕事をしようと思って、独立しました。

でも、独立したはいいものの、メシが全然食えなくて苦悩する日々。「とにかく、発信しなくちゃ」と、毎日ブログやメルマガを書いて。

それが人の目に留まるようになり、本を書く機会や、講演する機会をいただくようになり、少しは、仕事ができるようになったものの、すごくうまくいっていたか……というと、可もなく不可もなくという感じで。

ただ、このような困難を乗り越えるプロセスによって、ビジネスの力が少しずつついてきて、現在に至る……という感じです。

最近は「何の仕事をしているのかな?」(笑)

2017年からサイボウズで複業するようになり、その後、都市部と地方を行ったり来たりしながら働いていた関係で、地元の行政機関から声を掛けられて、テレワークやワーケーションのような形で、人の往来を作るような仕事に関わるようになり……といった感じで、現在は、もはや自分でも「何の仕事をしているんだろう?」という感じがしなくもありません(笑)

でも、少なくとも、その時々で必要なことをやってきて、相応の実力はついたかな、という気もしますし、忍耐力やあきらめない力、そういったものも身についたような気はします。

「普通のことが、当たり前にできる」ことの大切さ

このように、自分の人生を振り返ると、「その時々で、必要なことをやってきた」だけで、人に自慢するようなこともなければ、すごく大きな成果を出してきたわけでもありません。どちらかといえば、つらいことのほうが多い仕事人生だったような気がします。

そう考えると、僕は案外、「企業でずっと働くのも悪くはない」と思っている節があるかな。まぁ、それは、いままでの人生が大変過ぎた……というのもあるかもしれませんが、

  • 毎日、なんの不安も心配もなく、ちゃんと生活ができること

  • すごく贅沢をするわけではないけれど、得られる給与はちゃんと得られること

  • 周囲に、理解し合える同僚がいること。安心・安全な場があること

案外こうした、ある種「当たり前」がある環境があることのほうが大切なのかもしれないな、と、思うことも少なくありません。

一方で、これまでの自分の人生を振り返ったとき、悔い自体は、あまりありません。これまで、本当に大変なことが多かった。いや、大変なことばかりだったような気がするけれど、その時々で必要なことをやってきた自負はあるし、普通の人なら逃げ出したくなるような状況でも、目の前の現実と対峙し、今やるべきことは何かを考え、やってきたと思っているし、「中途半端に生きては来なかった……」とは、思っているかな。

ただ、こういった人生を、他の人に歩ませたいとは、あまり思っていません。やっぱりねぇ、大変だもん。経験しなくてもいい努力は、しなくてもいいと思いますよ。普通に生活できること。それが何より、大切なんじゃないかという気もします。

ただ、今までの「普通」が、これからは「当たり前」ではなくなる恐れも

一方で、その「普通の生活」というのが、今のままではできなくなる恐れもあることは、認識しておいたほうがいいんじゃないかなぁとは思っていて(たとえば、人口減少やAIの台頭などが理由で、いままでとは社会がめちゃくちゃ変わりつつあります)。そういう意味では、まぁ、そこらへん(つまり、いばらの道)に頭を突っ込んでいくことが、今後の、僕の仕事になっていくのかなぁ。

いらぬ苦労はしなくていいけれど、できれば、自分で生きる術は身に付けておいた方がいい。そんな感じはしますかね。それが、現在の仕事観かなぁ。

これまで、いろんな経験を重ねてきて、ほんと、いろんな経験を重ねてきて思うのは、「それでも、自分はうらぎらない」ということ。まぁ、いろんな経験をしてきた分、忍耐力や、あきらめずに継続する力や、ある程度、仕事をそつなくこなしていくスキルみたいなものは、身についてきたと思うので、これからは、いままで身に付けてきたものを生かして、何らかの社会課題の解決や、困っている人たちの課題解決や、これからのあるべき姿に対して邁進していきたいな、とは思いますかね。

また、冒頭に触れた仕事観とは、現在はずいぶん変わってしまったけれど、今まで身に付けてきたことは、無駄ではないと思っているので、これから、多くの人が悩むであろう社会の変化においては、今までの経験を活かして、社会の役に立てたらいいかなぁ……とは、思います。

それが、現在の仕事観です。

強みを生かして、前に進んでいきたい

僕は、人を巻き込んで、コトを大きくしていったり、すごい求心力で、物事を前に、ゴリゴリと進めていくのが苦手です。そういう、前に進めていく力は、ほぼゼロと言っていい。

でも、社会課題に対しては、早めに気づくことができたり、その人の状況に合わせてコトを動かして行ったり、現在の状況に合わせて未来を描いたり、それに必要な企画を立てたりすることは好きだし、得意です。

このような、自分の強みを生かして、これからも取り組んでいけたらいいなと思いますし、ある程度年齢を重ねて、これからは自分のためよりも、多くの人の行動が変容するような仕組みや、意識の変革に対するお手伝いができたらいいなと思ているので、そういった仕事を、今後は取り組んでいきたいなと思っています。

冒頭に、僕が社会人になった18歳のころのことを書きましたが、当時、未来が現在のようになっているとは、到底、想像もつかなかったなぁ。でもまぁ、それもいいでしょう。

何の脈略もなく、その時々で必要なことを、流れに沿って生きてきたようなタイプの人間なので、なにか、目標をたてて、それに向かてゴリゴリと進めていくようなことは苦手ですが、それでも、自分の忍耐力や継続する力、そういった強みを生かして、これからも働いていきたいなと思います。

基本的に考えているのは、いつも「楽しく仕事がしたい」。ただ、それだけです。

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