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#17 「仕事を作り出すむずかしさ」を痛感した起業直後【竹内義晴のキャリア遍歴】

竹内でございます。 いまですね、ボクのこれまでのキャリア編歴についてお話をしています。

昨日はですね、それまでお世話になっていたIT企業での管理職を離れて、 人材育成の企業研修とか講演の仕事を始めたというお話でしたね。

ブログアワード受賞

当時、現場ではね、管理職としていろいろ経験はしたけれども、企業研修や講演の仕事をしていたわけではなかったし、講師としての実務経験がなかったので、とにかくお客様との接点を作ろうと、ブログとか、メールマガジンとか、そういったものでお客様との接点をいかに作るか、ということを取り組んでいたわけです。

ただですね、なかなかお客様との接点を作ることができずに、鳴かず飛ばずの日々が続くわけですが。

当時、IT系のメディアでいくつかブログを書いていたんですよね。CNET JAPANというメディアのブログ、今はなくなってしまったんですけど、読者ブログというのがあって。そこで、ブログアワードというのを受賞したんです。

ブログアワードの受賞は仕事につながったのか

タイトルは「36歳になって思う、プログラマー35歳定年説」という記事を書いたんですけど、プログラマーって35歳を過ぎると、現場ではなかなかいられなくなるみたいな説があってですね、それは本当なのか? という記事を書いたんです。

幸いですね、多くの方に読まれてブログアワードを受賞することができたんですけど、受賞したときに、企業研修の講師とは直接関係ないかもしれませんけど、「ひょっとしたら、これでちょっと売れるかもしれない」「やっとこれで、次にいけるかもしれない」という期待をしたんですね。

ただ、実際がどうだったかというと、周囲からは何の音沙汰もなく、特に仕事に繋がるでもなく、ブログアワードを受賞したからといって、 ほとんど変化はなかったんですよね。期待はしたものの、まったく変化がないので、それからも泣かず飛ばずの日が続く……という感じだったんです。

継続的に発信するしかないかなと思って、ブログとかメールマガジンをずっと書き続けるっていう日々が続くわけです。

出版社から「本を出しませんか?」。それでも……

そういった感じで数年過ごすんですけど、2010年かな、出版社から「本を出しませんか」っていう話をいただいたんですよ。『「職場がツライ」を変える会話の力』っていう本を書いたんですけど、 本を書く機会って、なかなか得られることではないと思うんですよね。「本当かな。本当に書けるのかな?」と思いながら書き始めたんです。

ちなみに、なぜお声掛けいただいたかっていうと、書いていたメールマガジンの読者さんだったらしくてですね。「職場をより良くするためのコミュニケーションの本を出したい」と。ボク、その頃ほぼ毎日ブログやメールマガジンを書いていたんですけど、毎日書いていたので「この人だったら、多分書けるんじゃないか」ということでお声掛けいただいたそうなんです。そういった感じで、2010年に『「職場がツライ」を変える会話の力』を出版しました。

本を出した時も、「これで、仕事が来るんじゃないか」って期待したんですよね。ですが、結論からいうと、それですぐに仕事に繋がったかっていうと、そうでもなかったんですよね。

なので、「仕事を、自分の手で作っていくのってすごく難しいな」って、当時も、あるいはいまも、思っています。ボク、本を5冊ぐらい出しているんですけど、 本を出したからといって、すごく仕事に繋がるかっていうと、ぶっちゃけそうでもなかったなっていう感じがしますね。

ただ、本を出すことによって、周囲からの信用度がすごく高まるので、出してよかったなともちろん思ってます。

でも、継続することは大切

いま、ボクはいくつかの連載を持っていたり、あとは文章を書く仕事を依頼されることも多いんですよね。

文章の書き方は、いままで、誰かに教わったことはありません。マーケティングの勉強をしていたときに「誰に対して」「どのようなメッセージを発信することが大事か」、みたいなことは勉強をしましたが、「文章の書き方」や「刺さる文章の書き方」みたいなことを誰かに教わったわけではありません。ずっと書き続けている中で、徐々に身につけてきたという感じなんですよね。なので、特別自分の文章が上手いとも思いません。

けれども、 鳴かず飛ばずの時代が長く続いて、そこの時代に文章を書き続けたということによって、いろんな機会を得られたのは事実としてありますし、さまざまなご縁をいただいたというのも事実としてあるので、結果論ですけど文章は書き続けてきてよかったなと思っています。

文章の書き方については、この生い立ちシリーズが話し終わった後に、どこかでお話ししたいとは思っています。

今日は、起業して文章を書き続けていたけれども、鳴かず飛ばずの日が続いたお話でした。次回は、2010年にしごとのみらいという、NPO法人を立ち上げることになった経緯についてお話したいと思います。

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