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#503 なぜ、地域課題に取り組むのか?

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

昨日ですね、「地域人事部アライアンスネットワークの勉強会でお話をした」という内容のお話をしました。

昨日の勉強会では、いくつかの質問をいただいたんですよね。

たとえば……

  • 地域の取り組みに関心があるが、何から始めたらいいか?

  • 地域の中で、取り組むべきことがあると思っているが、地域にプレイヤーがいない。どうすればいいか?

  • 地域の活動はマネタイズが難しいが、どう考えればいいか?

  • 人を巻き込んだり、繋がったりする時に意識していることは何か?

などです。

あと、もうひとつ「竹内さんが、地域に関する取り組みをするのはなぜですか?」という質問がありました。そこで今日は「なぜ僕は、地域の取り組みをするのか?」という話をしてみたいと思います。

すぐに結果が出るわけではないのに、なぜ取り組むのか?

昨日は……

  • 地域の取り組みは、すぐに結果が出るわけでもないし、ある程度長く関わる必要がある

  • 継続する中では、ときに大変なことや、つらいことがある

みたいな話をしました。

それなのに、「なぜ、そこまでして取り組むのか?」という質問がありました。

地域課題に取り組む理由

その質問の答えとしては、大きく分けて2つ答えました。

1つは、「このままじゃ、まずい」と気づいてしまったことに対して、単純に「そのままではいられない」という気持ち。それだけといえば、それだけですよね。

「これで一旗あげよう」みたいな気持ちは全然ないです。

いまのままでは、明らかにまずいとわかっているのに、知っているのに、気づいているのに、「このままにはしておけない」っていう。ただ、それだけですね。

もう1つの理由としては、僕は新潟の中山間地に住んでいますが、いま、地域の中で起こっている人口減少のような課題は、日本の縮図として、いま、目の前にあるわけですけれど、あと数年後を想像したとき、今後は、もう少し広い地域や、日本全体としてこの問題が広がっていきます。その危機感があります。

その事実を、一足はやく実際に感じているので、なおさら「そのこのままじゃまずいな」って思う。それが、行動の源泉かなと自分では思っています。

課題は、ビジネスの機会でもある

冒頭で申し上げた通り、地域の取り組みは、時に大変なこともありますし、つらいこともあります。

一方で、「大変だ」とか、「問題がある」という状況は、「よい方向に改善していく」と捉えたら、ビジネス的な視点で見れば「機会」でもあるんですよね。

いま、僕が感じているのは、今後、地方では人がいなくなる、足りなくなる、人材が不足するという問題です。

一方、企業に目を向けてみると、人生100年時代のいま、今後は今までより長く働く必要があります。そうした状況に対応していくためには、新たなキャリア形成をしたり、社員のみなさんが、いままで会社の中で得たさまざまな経験を、地域の中で役立てていく……みたいなことが、今後、企業の取り組みとして、結構重要な役割を担うんだろうなぁと思っていて。

こうした新たなキャリア形成は、ビジネスの機会です。

こういった取り組みを、いち早く取り組み始めれば、その道の第一人者になれると思っていますし、これはビジネスになると思っています。

そんなことも含めて、いま、地域の中で起こっている課題を何とかしたい……そんな感じで取り組んでいます。

というわけで、今日のテーマである「なんで、地域のことに取り組むのか?」という質問については、「ただそこに、課題があるから」ということになります。

ある登山家の話に、「なぜ、山に登るのか?」という問いに対して、「ただ、山があるからだ」みたいな話がありましたが、そんな感じに近いなぁと思っています。

というわけで、今日の話はこれで終わりにします。

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