#332 講演で感じる「限界」。与えられた環境でベストを尽くす
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆると話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。
今日は滋賀にいます
今日はですね。講演があって滋賀におります。
保育士の管理職のみなさんにお話しさせていただくのですが、僕のイメージでは、保育士のみなさんって、子どもたちと接する仕事をされてらっしゃるので、言ってみれば「コミュニケーションの専門家」と言ってもいいんじゃないかと思うんですよね。
子どもたちとの関わりの中では、「話を聞こう」といったことも意識されるでしょうし、伝え方にしても、だいぶ意識して関わられていらっしゃるんじゃないかと思います。
僕の意見では、子どもたちに接するような関わり方を、保育士のみなさん同士、先生方同士で行われれば「それでいいんじゃないかな?」という気もします。
なので、本来は「僕が話すまでもない」というところなんでしょうけどね。ですが、実際には子どもと大人とでは違うかもしれない……というのは、想像できます。
講演で感じる「限界」
今回のような講演でお話をさせていただく中で、時々「限界」を感じることがあるんですよ。
講演は、時間にすると1~2時間ぐらいが多いんですよね。
企業研修の場合は1日かけてやる場合もあります。スキルを身につけるためには、実際にはトレーニングをしないと、実体験が得られないので、スキルを身につけるんだったら、1日ぐらいはあった方がいいと思うんですよね。
講演の場合、1~2時間という時間の制約があるので、どうしても「一方的に伝える」という感じになります。
ですから、限られた時間の中で「これは大事だ」のように思っていただくことはあると思いますが、実際のところ、1~2時間の話で、いままでの課題がすべてまるっと解決するか……と言われたら、解決しないことの方が大半だと思います。
あと、スキルの部分でも、すぐにできるか・できないかと言われたら、できないことの方が大半なんじゃないかと思います。
実際、僕自身、コミュニケーションのスキルを学んで、それを実践し「最近、やっとできるようになったな」と思えるようになったのは、3か月とか、ある程度の期間が必要でしたし、実践をして行く中で、ふと気づいたら「そういえば、最近、うまくできるようになったな」と実感できるようになるまでには、程度の期間が必要でした。それが実際だと思います。
なので、1~2時間話して、ポジティブなフィードバックをいただくのは、とってもとってもありがたいですが、「それで変わるのか」と言われたら、刺激にはなるかもしれませんが。実感としては感じられないことの方が多いんじゃないかと思うんですよね。
そこに、話し手としては限界を感じるわけですよね。「なんかこれでいいのかな?」って。
与えられた環境でベストを尽くす
ただ、限られた時間の中でも「何ができるか」ということを毎回考えて、話す内容を決めて、お話しているという感じです。
あとは、できるだけ相手に伝わるように、話を聞いてくださる対象の方によって、使う言葉を変えたりもします。
たとえば、先ほどもお話したように、今回の場合だったら、話を聞いてくださるのが保育士の管理職のみなさんだったら、企業で働いている人たちとは、話す内容や話し方を変える必要があるでしょう。
また、企業で働いている管理職の方だと男性が多いですが、保育士さんだと女性が多いんじゃないかと想像します。そういう意味でも、同じ話の内容。同じ話方では伝わらないと思うので、その時々に合わせて、話の内容は変えたり、工夫したりします。
なので、今回も工夫しています。
とはいえ、さまざまな制約はありますが、その中でも「できることはやろう」と思っています。
というわけで、今日のこの番組では、特別なことはお話していませんが、今日の講演で「何かしら、お役に立てればいいな」というところでございました。
じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!
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