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お仕事のご依頼について––ネパールを旅して感じたのは、もっともっと仕事がしたいという気持ちだった。

京都で、フリーランスとして編集と執筆を中心に仕事をしている嶋田翔伍です。制作の仕事を請け負っているのに加えて、烽火書房という屋号で出版業と書店業も小さいながらスタートさせています。

ネパール旅行をきっかけに、もっともっとたくさんのお仕事をしたい、いろんな人たちと関わりたいと強く感じるようになり、「お仕事のご依頼について」というこの記事を作りました。少し長くはあるのですが、興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、ご一読いただけると幸いです。そして、一緒に仕事をしようとお声がけいただけると、とても嬉しいです。



「仕事がしたい」働くことについてネパールで学んだこと

2019年11月6日から18日。約二週間かけて、ネパールに旅をしてきました。主な目的はトレッキング。トレッキングとはいえ、標高4200mまで登り、そびえ立つ山から昇る朝日を眺めるという、それなりに体力のいる「山登り」でした。

装備を整えるために宿泊したポカラ、トレッキング中に立ち寄った村、キャンプ。「景色が綺麗だな」とか「食べ物が美味しいな」とか、そういった想いももちろんありましたが、ぼくの目を釘付けにして、色々なことを考えさせたのは、なによりもそこに住む人たちの営みでした。

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そこに住む人々の生活は、「生きる」という行為と「働く」という行為が一致しているように見えました。人によってはその日その日を生きるのに精一杯で毎日を懸命に暮らしています。ぼくたちの暮らし以上にシンプルな「生きる」姿を目の当たりにして、ぼくは「もっともっと仕事がしたい」という強い衝動を感じました。それはつまり「生きていると感じたい」という衝動で、そしてそのためにはこれまで以上に仕事を頑張ることが大事だと気づいた瞬間でもありました。

ぼくの仕事は編集と執筆をはじめとする制作で、シンプルではないかもしれません。今日明日を暮らす野菜を作っているわけでもなく、厳しい山々の寒さから体を温める服をつくっているわけでもありません。ネパールではこれまでの人生で言った数よりも多いかもしれないほどの「ダンネバード(ありがとう)」を言った気がします。食事を運んでもらったとき、手を貸してもらったとき、道を譲ってもらったとき。そのことを思い出せば「誰かの役に立って生きていく」というシンプルな「仕事」の姿が少し見えてきたような気がしました。そんな風に、誰かのお手伝いができるようなお仕事をもっともっとしたいと思っています。



経歴

2013年4月に新入社員として大阪にある出版社に入社。約5年間勤務しました。そこでは社史と言われる書籍の編集を行いました。書店に並んでみんなが購入するいわゆる商業出版とは違う領域で、会社ができて50年だとか100年を記念して、その歴史をまとめる書籍です。「企業の社史担当は窓際だ」みたいな時代もあったようですが、人が志を立てて会社を創業する歴史、それを繋ぎながら企業を大きくしていくエポックメイキングな商品開発の歴史など、社史は案外奥が深く面白い書籍です。読者はその企業の社員や取引先に限られることがほとんどで、それがかえって思い切った編集を可能にすることもありました。オーダーメイドで作る書籍ですが、実際のところは「社史っぽいものを作って欲しい」というケースが多く、社内業務も分業化されていました。けれど、面白いものを求めるお客さんに応えるため、ときには執筆・撮影・デザインについて可能な限り自分でやろうと思い、自社には内緒で納得いくまで作り込んでいきました。差別化をしたい、面白く読んでもらえる本にしたい、と孤立奮闘した5年間でした。退職後、編集と執筆を中心としたフリーランスとなり、現在に至ります。

<フリーランス編集者>
社史制作時は300ページ等のボリュームの書籍をつくることが中心でしたが、いまはチラシのようなボリュームから100ページ未満までの制作が中心で、編集方針に基づいて、執筆も撮影もデザインも、自分でやりきれるケースが多くなりました。自分でやらない場合でも、手を動かす経験が多いぼくならではのディレクションができると思います。

<ひとり(じゃなにもできない)出版社・烽火書房>
ひとり出版社・烽火書房として出版活動を行うべく企画を進行させています。現在は、リトルプレス「あぜみちファッションショー」のみ発刊済みですが、リトルプレス「のろし vol.1 なぜ彼らはインターネットで創作活動を続けてきたのか?」、ファッションベンチャー企業の書籍、湖に沈んだ村の写真集などを制作中です。また本棚を間借りし、間借り本屋「烽火書房」も京都市内にて展開しています。

<地域おこし>
ぼくの業務のなかで大きな割合を占めているのが「地域おこし」です。人口減少や過疎化といった問題を抱えた地域に入り込んで、課題解決を行う仕事です。市町村によっては役所の一員として勤務するようですが、ぼくが現在いる地域は、フリーランスの立場として専門知識やスキルを使って、課題解決をしていこうというスタイルです。情報誌の制作や動画撮影などを中心に、自分の能力を発揮しています。


<編集・撮影・建築・アート・デザインを考える>
仕事仲間たちとuugというグループをつくり、建築からアート、展覧会、様々な形式の編集物の制作、写真や映像などの視覚媒体の制作、デザインを行っています。2018年には「大地の芸術祭」に「Publish Fablic ―地域に編まれる立体マガジン―」を出展。これからのメディアのあり方をローカルな視点で探求しています。



こんなお仕事がしたいです

アート / 地域 / 商店街 / お店 /企業 / 歴史 / 本 / ZINE / 建築 / サブカル / コミック / 旅 / ものづくり / 京都

こういったキーワードにまつわるお仕事が大好きです。役割としては編集(ディレクション)としてお声がけいただくことが多いですが、役割を問わず少額の予算組みであっても、ぜひお声がけいただきたいです。

このnoteを読んでいただいて「役に立ちそうだな」と感じられたら、ご連絡いただけると嬉しいです。これから盛り上げていこうとしている企画も大好きです。「執筆」と「編集」、「撮影」と「デザイン」などなど、いくつかの組み合わせで依頼いただきやすいのも強みだと自負しています。

またお店・企業・商店街・団体などの紙モノの編集物がもっとも得意ですので、パンフレット、カタログ、ブランドムック、マガジンなど、お声がけください。「ならでは」のものを制作できるよう頑張ります。



こんなお仕事をしてきました① 編集

これまでの仕事をもっとも活かした業務が、紙モノの編集です。どんなものをつくりたいのか、つくるべきなのかという企画を考えるところから、ライター・デザイナー・カメラマン・印刷所などの関係者との意思疎通、大きさや造本の決定などを通じて、企画としての高いクオリティを実現する仕事です。「それらしい普通のもの」をつくるのではなく、目を引く「ならではのもの」を作り出すことができる領域だと思っていますし、ぼく自身の強みでもあると思っています。


<実績例>
リトルプレス「あぜみちファッションショー」
(A4/16ページ/企画・編集・執筆・デザイン)
企画立案から行ったイベント「あぜみちファッションショー」をリトルプレスとして制作したもの。スチール撮影を除き、イベント当日の動画撮影を含め、制作にまつわるクリエイションを自身で行いました。

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「一歩踏み込みすぎる」まちなかマガジン「あたりさわり」
(A4/二つ折り/2ヶ月に一度/企画・編集・執筆・デザイン)
地方の商店街の魅力を伝えるフリーマガジンとして二ヶ月に一度発刊。関係者との調整で「あたりさわりない」そして「他と差別化されていない」フリーマガジンが多いと感じたことから、地元の商店街と協議のうえ企画しました。「日本料理店は敷居が高いのか」「小さな商店街でカフェは競合しているのか」「高齢化商店と後継問題」など、あえて「あたりさわり」のある切り口から取材を行うことで、記憶に残り、そのまちが好きになる冊子を目指しました。

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「南丹辞典」
(B5/16ページ/企画・編集)
地域にまつわる「知っているから面白い単語」「知らなかったから面白い単語」を集めて、地域の魅力を紹介した辞典。「それぞれで書き加えられる穴あき箇所や手書き文字」「大きな声で言いたいこと…、ここだけの話…などの表現としてフォントサイズを単語ごとに変えている」「合わせて読むと面白い関連語」などの仕組みで、通読して面白い辞典を目指しました。

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 「新庄という船に乗って」






「森の京都ロケ地ガイドマップ」

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「おうちさよなら日記」

2 0 1 8 年大地の芸術祭
「Pu b l i s h F a b l i c―地域に編まれる立体マガジン―


こんなお仕事をしてきました② 執筆

企業や商店へのインタビューを中心に、展覧会図録テキスト執筆なども行います。起承転結を意識し、ときには人や企業の歴史を掘り下げていくことで、胸にストンと落ちる読後感のあるテキストを書きます。文章量は1000-3000字の短めのものが中心。取材と合わせて撮影を請け負うことも多いです。

<実績例>
「コミュニティをつくる南丹のじゅう人展」
(A1パネル/30枚/企画・執筆・撮影)

地域や田舎の魅力の本質は「周りにいる人たちとコミュニティそのものである」という考えのもと、物や作品を展示するのではなく「人を展示(することを模したポートレートとテキスト)」した展示会。「その人の面白さ」と「築いてきたコミュニティ」に焦点をあて、執筆を行いました。

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「社労士事務所アニュアルレポート」
(B5/20ページ/執筆・撮影)

「建設企業ウェブインタビュー集」
(ウェブ/1000字/10ページ/執筆・撮影)



こんなお仕事をしてきました③ デザイン

エディトリアルデザインが中心です。編集、執筆、撮影なども合わせて行うことが多いことから、最終的な出来上がりを意識したディレクション目線を持ったエディトリアルデザインができます。


<実績例>
「アジール・フロッタン再生展」

 (B5横/28ページ/一部執筆・デザイン)
展示会パンフレットのデザイン。見出し・テキスト・画像の位置付け(役割)を整理し、読みやすい冊子デザインを心がけました。テキストも一部執筆しており、テキストの作り方、文量などとの調和を取りながら制作を進めてました。

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「都窯業 レンガパンフレット」
(A4/60ページ/デザイン)
膨大な数があるレンガ製品をカテゴリごとに紹介するカタログパンフレットのデザイン。小口側にガイドを配置しつつ、グリッドを活かしながらケイ線で製品とそのスペックテキストをコントロールしています。内容を整理する、書籍の構造をデザイン化するのが得意です。

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こんなお仕事をしてきました④ 撮影

インタビューなどの際にその様子を撮影するスチールに加えて、取り組みやイベントを紹介する動画を撮影しています。派手なエフェクトなどは使いませんが、被写体のもつ雰囲気をコンパクトにまとめます。

<実績例>
こちらにまとめています


終わりに

最後までお読みいただきありがとうございます。調べ物と企画検討が大好きです。お仕事でご一緒させていただく機会をいただけましたら、「生きるように」「暮らすように」懸命に取り組んでいきます。

ご連絡はTwitterのDMかメールアドレス(s.shogo0315@gmail.com)までお願いいたします。