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農業で1日を終えると心地よい

夏本番です。
昼間の気温が連日30度を超えて、あれだけ降っていた雨も全然降らなくなりました。

我が家の田んぼでは先日無事に出穂(しゅっすい)してから、次々と稲の花が咲いています。
「おっここらへんにも穂が出とる!」
見回りしていると、昨日まで無かったところに穂が出ているのを見つけて嬉しくなります。順調に収穫に向かっていると思われますが・・・。

この時期に本気を出してくる雑草がいます。それは「ヒエ」。
小さいうちは、稲にとても似ていて、僕には見分けがつきません。だからこの時期になってヒエに種がつき始めると
「こっこんなに!やばい!!」
と、気付くようになります。

順調に見えていた昨年度休ませたオオマチという名前の田んぼにも、それはもう大きなヒエが見えてきました。休ませただけに栄養が十分あるので、稲の背丈が高く、今までヒエが見えていなかったので、その立派な伸び方に感動すら覚えます。

ヒエの除草はもう一本ずつ手作業で抜いていくしかありません。今は稲の花が咲いている時なので、田んぼの中に入ってヒエを抜くことができないので、ほとりだけ抜いています。作業するのは仕事が終わった夕方。毎日台車いっぱいにヒエを収穫?して運びます。

汗だくになった作業着が気持ち悪く、早く風呂に入りたいと思いながら
夕闇にヒエを積んだ台車をおして家に帰る。
田んぼがカサカサと風に吹かれていい音を出しています。
周りは暗いんですが、山の向こうに少しだけ赤い空が見えて、なんとなく昔もこんな風景があったなあと感じながら仕事を終えます。

本業でも副業でも失敗やトラブルが続くと疲弊した気持ちになります。でもこの農作業を終えて心地よい疲労とともに家に帰る瞬間だけはホッとします。
きっと大昔から農業に携わってきた先人たちも同じ気持ちを味わいながら1日を終えてきたんでしょうね。

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