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【CF実行者インタビュー#9】総勢200匹の動物たちと触れ合い、学べるふれあい牧場

プロジェクト名:島根県清瀬町に動物たちと遊んで学べるふれあい牧場を作りたい!


島根県でヤギ牧場「やぎのいえ」を営む竹川奈緒さん。生まれも育ちも東京都江戸川区、静岡や京都への移住を経て、当初は鳥取県伯耆町添谷集落に移住してヤギ牧場を営まれていました。さらなるヤギの魅力を伝えるため、新たに鳥取のお隣・島根県清瀬町に、ヤギ中心の牧場を開くクラウドファンディングに挑戦されました。なぜ島根県に?ヤギの魅力とは?ふれあい牧場への熱い想いをお聞きしてきました。

(クラウドファンディングプロジェクトページはこちら「島根県清瀬町に動物たちと遊んで学べるふれあい牧場を作りたい!」)


可愛いだけじゃない!ヤギの魅力を発信したい


ープロジェクトを始めたきっかけは何ですか?


幼い頃から動物が大好きで、動物たちが集まる観光施設を開いてみたいという気持ちがありました。20歳の頃に飼育の専門学校を卒業後、まずは静岡の動物園に就職して2年ほど働いた後、今度は京都のヤギ牧場に就職をしました。京都でヤギの勉強をした後鳥取の大山に移住をし、そこでの活動で色々な方と出会い、知り合った方に島根県の元製材所を紹介していただき、新たにふれあい牧場を開くことに。島根県に移動する前は鳥取県伯耆町でヤギ事業を行っており、ミルクの生産などを通して、可愛いだけでなく食に関しても興味を持つように。ヤギのさらなる魅力を発信できたらと思うようになりました。


ークラウドファンディングをしようとおもったキッカケは?


クラウドファンディングのメリットの一つである、ファン作りがしやすいと思ったからです。地域に愛される牧場にしたいという想いを持っており、実際に牧場が開く前からファン作りができる仕組みが合っているなと思いました。

元々製材所だったこともあって、動物が暮らせる場所に作り変えていく上で多くの資金が必要でした。片づけても片づけても木材が出てくる上に、一般ごみでは捨てられないものばかり。使える木材とそうでないものと、仕分ける作業にも時間がかかりましたね。動物たちにとって過ごしやすい環境が整備されるまでは、島根と鳥取を往復していました。

以前シゴト場カケルのクラウドファンディングサポートを受けていたおにぎり君の様子を見ていたこともあって、クラウドファンディングについては知っていました。地域キュレーターのまーしーさんをはじめとして、シゴト場カケルのクラファンサポーターの皆さんをご紹介していただき、実際に始めることになりましたね。

※「地域キュレーター」:クラウドファンディングプロジェクトの立案から達成(クラウドファンディング終了)まで、実行者と一緒になって走る、鳥取地域に根差した専属の担当者です。

私にとっての日常は、他の人にとって非日常


ー実際サポートを受けてみていかがでしたか?


自分だけでは気づけないことに気付かせていただくことが多くありましたね。その一つがSNS発信の大切さ。シゴト場カケルのサポーターの方からは、SNSを毎日投稿しようというアドバイスをいただきました。毎日継続して発信を行うことで、プロジェクトに興味を持ってくださる方が増え反応が返ってくるように。自分一人で進めていたら、きっと知り合いにメールなり電話なりして、こんな活動やっていますくらいで終わってしまっていた。クラウドファンディングの目標金額達成どころか、新規のお客様には届けられていなかったと思います。

その分大変だったのは発信のネタ切れです。「奈緒さんの生活は、一般の人からしたら日常であって日常ではない。奈緒さんの日常を発信するだけでも面白い」とアドバイスを受けました。例えば、動物をお世話している様子やお世話の仕方など。そのアドバイスを聞いた時は、私からしたら当たり前のことが、他の人にとって面白いのかな、と不思議でした。けれど、動物をお世話している様子やその仕方など、何気ない瞬間を投稿すると見てくださっている方からの反応もあったし、何より毎日の投稿の負担が減りましたね。

また、今回はクリエイティブサポートを利用し、チラシと動画の制作をお願いさせていただきました。道の駅などにチラシを置かせていただき、自身の活動について紹介するのに役に立ちました。動画に関しても、私自身で1から作ることは難しいので、作っていただけてとてもありがたかったですね。

🐐クリエイティブサポートで制作された動画・チラシ🐐



「ただお金が欲しいです」だけでは、想いは届けられない


ークラウドファンディングを振り返って気づいたことはありますか?


お金が欲しいというだけでは支援してくださる方々の心には響かないということ。支援金額は一番低くても3000円とか5000円で、決して安くはありません。それでもあなたのプロジェクトを応援したいと思ってもらえるような伝え方は、クラウドファンディングを通して考えさせられましたね。具体的には、自分が一体何を叶えたいのか、それに向けてこういう活動をしたくてそのために資金が必要、というように明確な軸を持つこと。支援してくださる側の人からしたら、どうしてクラウドファンディングに挑戦したのか分からないと、ただお金集めをしているように感じてしまうと思います。

私の軸は、名前の通りヤギ。うちで飼っているヤギだけじゃなく他の動物たちは、保護動物が多く、そういう子たちの活躍の場を作りたいという想いがあります。これまで動物たちに触れ合ってもらえる場所がなかったので、地域貢献という意味合いもありました。私のプロジェクトを支援したいと思ってくださる方々も、保護動物の力になりたいだとか、親世代の方々は子どもと遊べる場所ができて嬉しい、というようにお互いにメリットがある届け方ができたからこそ、達成につながったなと思いますね。

多くの動物たちに会える観光牧場として日々成長中!


現在のプロジェクト進捗を教えてください。


2023年にやぎの家をオープンしてから、天気が良い時には一日200人くらいものお客様に来ていただいたことも。クラウドファンディングが終わってからもSNS発信を続けていることもあって、リピーターも増えてきているなという印象です。少しずつですが、地域の観光地、遊べる場所としての認識が出てきているんじゃないかなと思いますね。

現時点で飼っている動物は約20種類200匹。訪れたお客様に驚かれるのはエミューとゴキブリですね。普段怖がられる動物たちも気軽に見れることもうちの魅力の一つです。来る前は正直期待していなかったとのお声も…(笑)。それでも見終わった頃には、満足して帰っていただけるお客様が多い理由は、ヤギの家といいつつ他にも多くの仲間たちが出迎えてくれるからでもあると思います。

あとはイベントを定期的に開催しています。名前募集イベントも行っており、ハリネズミ2匹の名前を公募したところ、クリーム色と茶色の子だったことから、きなことくろみつという可愛らしい名前をつけてていただきました。他にはレベルが高いと噂のクイズラリーも実施中。参加は無料、全問正解すると次回以降使える割引クーポンをプレゼントしたりと、気軽に参加していただけるイベントを行っています。


触れ合いだけではなく、学べる観光牧場へ


ー今後やっていきたいことはなんですか?


施設の奥に、学校を模した教室を作りたいなと計画中です。飼育員さんから動物に関するより深いお話を子供向けメインに、大人も参加できるように開催したいなと思っています。今までは”触れ合い”という要素が強くありましたが、私たちの施設は遊んで学べる観光牧場と謳っているので、学びの部分をより強くできたらなと思っています。これまでには、クリスマスに丸鶏のBBQを開催。それもただ焼いて食べるのではなく、焼いたお肉を解体してここが実はもも肉なんだよ、こっちがささみなんだよという風に、学びを含めたイベントを行いました。

また、これまでやってきた出張触れ合いをまた始めたいですね。島根県清瀬町に施設を開くにあたって、なかなか外に出向くことに力を入れられていませんでした。私たちの施設でただお客様を待っているだけではなく、自分たちから幼稚園や介護施設に出向いて活動を行っていきたいと思います。


不安な時でも最後までめげずにやり切ること


ー最後に今後クラファンに挑戦する人に向けてアドバイスがあればお願いします!


途中でめげないこと。クラウドファンディングのサイトは、目標金額まであとどのくらいで達成か数字で分かる仕組みになっています。なので残り1週間でまだこの何パーセントしていってないとかで、不安になるタイミングはもちろんありましたね。私の場合一か月という期間を設けており、募集をかけて最初の1週間は支援金が一気に集まりました。そこからは停滞。最後の最後にお願いしますと呼びかけの成果もあり、何とか達成することができました。停滞期は、どんなに発信しても見てくださっている方々に響いていないなとなんとなく感じました。

そんな時に、地域キュレーターや動画・チラシ等を作ってくださったクリエイティブサポート担当の皆様だったり、クラファンを支援してくれている方々の応援もあって、諦めずに投稿し続けることができました。「大丈夫大丈夫!」という根拠のないポジティブな言葉に救われましたね。不安な時でも諦めずに想いを発信し続けることを忘れないで欲しいなと思います。


話し手:竹川奈緒さん
聞き手・書き手:芹川朋花(合同会社sunsunto)
※文中の記述はインタビュー当時の内容です。

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