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泊まれる雑誌「マガザンキョウト」。人ありきの編集で仕事を豊かに

宿泊できる雑誌であり、編集できるホテル。そんな不思議な空間が、京都にあります。

その名も「マガザンキョウト」。目指したのは「空間型の雑誌」。

この空間の“編集者”である岩崎達也さんは、雑誌が大好きだといいます。

「手が届く距離の素敵なカルチャーを見せてくれているところ、たくさんの人の力で形にしているところ、誌面に編集者の“色”が表れるところ、すべて大好きです」

「読む」「見る」だけでなく、五感をフルに使って雑誌を体験できれば、もっと深くカルチャーを楽しめるのでは?

そう考えた岩崎さんが立ち上げたのが、マガザンキョウトです。雑誌の特集記事のように、季節ごとにテーマは変わります。展示物に触れ、お土産を買い、そして宿泊する。カルチャーをじっくり味わうことができる、まさに“宿泊できる雑誌”です。

前代未聞のこの事業を始めるにあたって、岩崎さんはクラウドファンディングで200万円の資金を集めました。200人以上の人を惹きつけ、巻き込み、企画を形にしていきました。

前例のないことを思い描き、人を集め、形にしていく。とてもパワーの要ることに思えますが、岩崎さんは「息を吸うように、気づけば企画を立てているんです」と淡々としています。

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岩崎さんの仕事におけるキーワードは、「好きな人と、好きなことを、好きな場所でやる」。中身よりもまず「人」が先にくるのだそうです。

「自分はどんな時に気持ち良く仕事をしているのかな、と考えた時に、答えは“人”だったんです。尊敬できる人に囲まれている環境で力が発揮できている、と」

岩崎さんの企画はいつも「人」ありき。マガザンキョウトの“特集”も、「この人と仕事がしたい」という想いからスタートして、具体的な企画を考えるのはその後です。

マガザンキョウトが出来てまだ1年足らずですが、ここで出会ったお客様と、新たな仕事が生まれています。たくさんの人と出会い、そこから企画の種を育てていく。岩崎さんはそんなふうに生きていきたいと考えています。

「生きていると、いつの間にかやるべきことや、やらされていることが増えていきます。それを上手く整理して、自分が本当に求めていることをいつも真ん中に持ってくるようにしたい。自分らしく生きるには、“編集”が必要だと思います」

そう語る岩崎さんの"仕事場"をのぞいてみたい。そんなあなたに、この旅を。




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