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これぞ、生きる作法 2021年9月3日

 おはようございます。自称「得心した女」神垣です。

 生きるのをラクにするには・・・

 今日、紹介するのは
 牧師 ミツコさんの
「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」です。

 牧師の家庭に生まれ、牧師の夫に嫁ぎ、
 自らも牧師として活動し、現在、一人で年金生活を送りながら
 教会の活動も続けている、74歳のミツコさんの著書です。

 清貧とも、断捨離とも違う
 清楚でシンプルな74歳の女性の日々の心得が記された本です。

 印象的だった箇所を引用します。

何かをするときに人のためだと思うと、
「これだけやってあげたのだから、もっと感謝されたい」
と思ってしまいがちです。
でも、「自分のためにやっている」と思ったら、
相手に見返りを求めなくなり、気持ちがとてもラクになりました。

誰かに何かをしてあげるのは、自分がやりたかったから。
手を抜くと自分が気持ち悪いから、何事も一生懸命にやる。
人のためではなく、すべては自分のためと考えます。

ミツコ 著「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」

   でも、筆者のミツコさんも昔からそう思っていたわけでは
 なかったそうです。
 牧師の大きな仕事である「牧会」はカウンセラーのように、
 相談者の話を聞き、共に悩み、苦しみ、悲しむ営み。
 これまで多くの相談者の話を聞いてきたとのこと。
 本書はこう続きます。

相談者はシングルマザー、夫のDVに悩む人、介護をしている人など、
いろいろな人がいます。悩みは解決することもあるし、
解決しないこともあります。中には、解決したとたんに
来なくなる人や、途中で音信不通になる人もいます。
だから、「これだけやってあげたのに……」と思って、
気持ちがつらくなることがありました。そんな経験を重ねて、
気がついたのです。
相手に見返りを求めたら、嫌な気持ちになります。
相手のためにやったのではなく、自分も一緒に悩み、苦しみ、
悲しみを共有したかったから。
こう思う方が、ずっと気持ちがラクになりました。
これは牧会だけでなく、毎日の生活の中でも当てはまります。
私は自分にはできないなと感じたら、無理にはしません。
「なんで私ばっかり」と不満が出てきたら、早めにやめます。
何事も自分のためにやっていると考えるようになったら、
生きることがずっとラクになりました。

ミツコ 著「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」

 これぞ、生きる作法。真理と思いました。
 わたしが本書を読んで心動かされたのは、
 こうしたミツコさんの「生きる姿勢」です。

「不満」が多い人って、現状を変えようとも、自分が変わろうともせず、  
 ずっとグズグズ言っています。
 結局のところ、グズグズ言っていることが好きなのだと思います。
 わたしはそんな心の状態でずっといたくはないので、
 変えるか、やめるか、離れることにしています。
 自分の中で不満を引きずったり、不満に囚われたり
 したくないですもん。

 裏方として人を支えることが好き、というミツコさんは、
 本書の出版の依頼があった際、最初は迷ったそうです。

「でも、、この年齢になって新しい経験をさせてもらえるのは、
 ありがたいこと。やったことがないものにチャレンジしてみようと、
 思いきって引き受けました」

 とあり、このチャレンジ精神こそが、前向きに生きる姿勢に
 つながっているのかもしれません。

ミツコ 著「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」

    写真を拝見する限り、ミツコさんの髪が黒々としていて
 70代にはとても見えない。
 地毛なのか、染めなのか、も気になりました(え、そこ~っ!?)。

2021年9月3日 VOL.3864 配信 メールマガジン あとがきより)


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