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詩吟の力強さは"言葉のブレーキ"で表現しよう!

こんにちは、heyheyです。
今日は吟詠に力強さを持たせるためには「ブレーキ」が必要だというお話をします。


1. ブレーキをかけるとは?

吟詠に力強さを持たせるためには、
・声量を上げる
・力を込める
・腹式呼吸を使う
・緩急や強弱をつける
など、様々な方法があります。

しかし、私が最近特に重要だと感じているのは、「ブレーキをかける」という表現方法です。

ブレーキをかけるとは、どういうことでしょうか。声を蛇口から出る水に例えると分かりやすいかもしれません。

ブレーキの効いていない声は、お腹から出た声がどこにも絞られることなく、ただジャバジャバと流れていくような感じです。圧もなく、ただドバーっと出てくるイメージです。

一方、ブレーキのかかった声は、必要に応じて「出るな、出るな」と制御しながら、必要なタイミングで必要な量だけ出すような声です。ホースを力強く握って水の勢いを調整するようなイメージですね。

2. ブレーキをかける方法

ではどうやってブレーキをかければいいのでしょうか。

まず大切なのは、お腹の方からは常に声を出そうという圧力をかけ続けることです。その上で、声を出す際に以下のポイントを意識します:

  1. 言葉運びを気持ちゆっくり目にする

  2. ただゆっくりするだけでなく、力強さも維持する

  3. 声が出たがっているのを必死に抑えるイメージを持つ

これらを意識することで、聞いている人に「この人は力強く吟じようとしているけど、あえてブレーキをかけている」という印象を与えることができます。

まるで暴れ馬の手綱を握るような、そんなイメージにも近いかもしれません。

3. ブレーキをかける際の注意点

ブレーキをかけようとすると、自然と丹田に力が入ります。決して喉だけで声を絞るのではありません。

丹田やへそ回りあたりで力を入れ、そこから声を口先からお腹へと引っ張るようなイメージを持つと良いでしょう。この感覚は言葉で説明するのが難しいのですが、実際に試してみると分かると思います。

また、ブレーキをかけすぎないよう注意も必要です。全ての言葉に同じようにブレーキをかけてしまうと、かえって間延びした、単調した吟になってしまいます。

例えば、言葉が多くて早くなりがちな所こそしっかりブレーキをかけて、他は通常のテンポで言葉運びを行うなど、メリハリをつけることが大切です。

4. ブレーキの効果

このようにブレーキをかけることで、以下のような効果が期待できます:

  1. 力強さの表現

  2. 丁寧さの表現

  3. 重厚さの表現

特に言葉が多いところや、つい早口になってしまいそうな部分で意識的にブレーキをかけることで、より丁寧で力強い吟詠になります。

上手い人の吟詠も「ブレーキ」という視点で聴いてみてはいかがでしょうか?きっと新たな気づきが得られると思います。

まとめ

  • 吟詠に力強さを持たせるには「ブレーキをかける」意識が重要

  • ブレーキをかけるとは、声を出そうとする力と抑える力のバランスを取ること

  • 言葉運びをゆっくりめにしつつ、力強さを維持する

  • 丹田やへそ回りで力を入れ、声を引っ張るようなイメージを持つ

  • 全ての言葉に同じようにブレーキをかけるのではなく、メリハリをつけることが大切

  • ブレーキをかけることで、力強さ、丁寧さ、重厚さが表現できる


今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪

本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!

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