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【本質】発音を良くするには〇〇を高めよう!

こんにちは、heyheyです。
今日は発音をより良くするためのコツについてお話します。

発音を良くしましょうと言われても、なかなか難しいものですよね。単に意識するだけでは改善しない方も多いのが現実です。

今日は、発音を良くするためにできることをたくさんお話ししていきます。

キーワードは「解像度を高める」です。
発音に関する細かい要素に注目し、より詳細に意識することで、発音の質を向上させることができます。

まず、大前提の考え方として、発音は目に見えないものだということを理解しましょう。
声は空気を使い、体内を活用し、喉で変換し、口の中で形作って、響きも考えてようやく出るのです。全てが目に見えないことばかりなんです。

だからこそ、複雑な発音を唇だけで管理しようというのは、おこがましいのです。できようがありません。
発音の「解像度」を高めるためには、より多くの要素に注目する必要があります。

では、具体的に何に気をつければいいのでしょうか。
発音の解像度を高めるための10のポイントを見ていきましょう。


発音の解像度を高める9つのポイント

1. 唇の形

自分で鏡を見ながら確認するのがいいでしょう。うまくいかない方は、歌舞伎役者になったかのような、あるいは「私はアナウンサーです」くらいの気概でやるといいかもしれません。

2. 口の中の空間

これは抽象的な話になりますが、口の中の空間がうまくできているかどうかが大切です。意識すること、何となくのイメージを持つだけでも十分です。

3. 舌の位置

上の方にあるのか、中腹に漂っているのか、下に置いているのか。これによって発音が変わってきます。

4. 口角の意識

口角とは唇の両サイドのことです。これを少し上げるか下げるかだけでも、発音の雰囲気が変わります。声が低いとよく言われる方は、口角を少し上げるだけでも改善することがあります。

5. 奥歯の開き方

口がくぐもっている、スカッとした感じが出ないという方は、奥歯をしっかり開くことで、よりハキハキした印象が出るはずです。

6. 響きのポイント

ただ声を出すのか、「口」というスペースの下側から響かせるのか、上の方に引っ掛けるように響かせるのか。これは響きだけでなく、発音にも影響します(これは口の中の意識とはまた別の次元の話です)

7. 発音のイメージ

本人の発音のイメージも大切です。例えば、「う」という音をどのようにイメージしているか。潰れた「う」をイメージしていたら、声も潰れてしまいます。
美しい「う」を意識するだけでも、実は発音が整ってきたりします。これは1番手っ取り早い方法かもしれません。私は、明朝体の美しい、筆で書いたような「う」をイメージしながら発声するようにしています。

8. 起点と終点の統一

喉の奥が起点で、唇が出口です。入り口で「う」なのに、出口で「お」になっていたら、空気の流れが乱れてしまいます。

9. 言葉の流れによる微妙な変化

各母音は常に同じであるべきですが、言葉の流れで出てくる一音一音は、前後の言葉の影響を受けて、最も聞こえやすい形に微妙に変化します。
例えば、「ん」は、唇を閉じて発音するのか、口の中だけで閉じて発音するのか等々。

人間は前後の言葉の流れで、より自然な発音を無意識に選んでいるのです。それを意識できるようになりましょう。


落語「外郎売り」で効率的に発音を鍛える方法

これらのポイントを意識しながら、私がおすすめするのが「外郎売り(ういろううり)」の練習です。これは落語の一節で、発音練習にとても効果的です。

「拙者、親方と申すは、お立会いのうちにご存じのお方もござりましょうが、お江戸を立って二十里上方、総州小田原一色町をお過ぎなされて青物町へ登へおいでなされれば、欄干橋と虎谷藤右衛門只今剃髪いたして、円斎と名乗りまする。」

外郎売の冒頭

この程度の長さで十分です。これを早口言葉ではなく、むしろゆっくり目に、丁寧に発音する練習をすると、唇の筋肉が鍛えられますし、言葉の流れの中で聞こえやすい発音を意識できるようになります。

ややスパルタですが、アナウンサーが実際にやっている方法ですし、僕の実体験としても、一番効果的な方法でした。

上記9つのことを意識して解像度を高めつつ、外郎売で鍛える。
このスタイルを、僕としてはオススメします😊


今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪

本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!

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