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サラリーマン会計士による「日々混沌、日々進化」のシン解釈

この記事は、Feedforce Group Advent Calendar 2023の3日目です。

昨日は、nekoyanagiさんの「乃木坂駅推奨派がフィードフォース青山オフィスへの出社ルートを紹介するよ!」の記事でした。乃木坂って、乃木坂46のイメージが強いのですけど、乃木神社や乃木邸など、見るべきポイントがたくさんあるのですね。
坂の上の雲、とか歴史小説好きな方にもたまらないスポットと思います。
青山オフィスによくいらっしゃる皆様にとっても、そうではない皆様にとっても、大変参考になる記事と思いました。超必見ですよね!

さて、自分は、フィードフォースグループのコーポレートチームで働いている、サラリーマン会計士です。
自分は、フィードフォースのバリュー、その中でも、「日々混沌、日々進化」について、最近考えたこと、を記事にしてみます。

シン解釈とかタイトルに書いてますが、自分の大好きな庵野秀明監督、シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースにあやかっただけで、自分なりの解釈という意味になります。

フィードフォースのバリューとは。

フィードフォースには4つのバリューがあり、「日々混沌(カオス)、日々進化」「チーム、ファースト」「×10思考」「アウトプットに愛を」の4つになります。
詳細はこちらのnote記事をご覧ください。

この4つのバリューは自分はとても好きですし、日々意識することがあります。
ただし、「日々混沌(カオス)、日々進化」には、一番ロマンを感じるものの、自分には少し苦手意識がありました。

そして、それが何故か、はよくわかりませんでした。
自分が失敗を怖がるから?
前職の監査法人の影響?
生まれつきの性格?
新規事業を担当しているわけではないから?
年齢のせい?

この記事は、「日々混沌(カオス)、日々進化」を自分なりに解釈して、その苦手意識を克服した話です。

少し脱線します

友人のAさんが今年になって、株式投資を始めました。
Aさんは、日本の上場企業で一番時価総額の大きいトヨタ自動車の株を買ったみたいです。
Aさんは自分が14年くらい監査法人に勤務していたことを知っていたので、いろいろなことを聞いてきました。

Aさん:招集通知がトヨタ自動車からきたんだけど、読んでみたらびっくり。どうしてあんなに早く、監査報告書ってだせるの?

自分:どれどれ。

トヨタ自動車 第119回 定時株主総会招集ご通知 64ページ

自分:おお。確かにトヨタ自動車の決算日は、2023年3月31日で、監査報告書日が2023年5月3日なので、33日で監査報告書がでてる。これは、とても早いですね。

Aさん:監査法人側が超頑張って、監査報告書を早くだしてるってこと?

自分:それもあるかもだけど、監査報告書というのは、監査法人の監査手続だけで、提出されているものではないのですよ。

Aさん:つまり、どういうこと?

自分:つまりですね。すごく簡単に説明すると、こんな感じなんです。
(目の前のノートに、以下の図を書いて説明)

サラリーマン会計士による簡単な説明図

自分:要は、トヨタ自動車の内部統制がものすごくしっかりしていて、その内部統制に依拠できるから、監査を効率的に実施できて、結果として、あんなに早く監査報告書がだせるのだと思う。

Aさん:そもそも、内部統制って何?

自分:ものすごく簡単にいうと、事業会社内の仕組みですかね。正しく決算書を作る仕組みがあるということ。決算書というのは、売上の情報とか、原価の情報とか、人件費の情報とか、資産や負債の残高の集合でしょ。それらが、正しく間違いなく把握して計算して公表できる仕組みがあるということ。

Aさん:ふ~ん。じゃあ、内部統制の対義語(反対語)って何なの?

自分:う~ん、今まであまり考えたことなかったけど、「カオス」、ですかね。

(そう話しながら、このとき、自分はフィードフォースのバリューを思い出しました。そういえば、フィードフォースのバリューの1つ目は、「日々混沌(カオス)、日々進化」だったな、と。)

ここから、本論に戻る。

冒頭で、「日々混沌(カオス)、日々進化」という言葉に、苦手意識があると書きました。

苦手意識の根底には、日々混沌(カオス)の部分を、強く意識しすぎていたからかもしれないです。

今思えば、日々進化、のところをもっと意識すべきでした。

では、自分が貢献できる日々進化ってなんだろう。

混沌(カオス)に対して、仕組みにする。そして、内部統制を整備して運用していく、ということなのかなと考えています。

一時期、ネットフリックスの成功を書いた「NO RULES: 世界一「自由」な会社」の本が注目を浴びた時期がありました。もちろん参考になる部分は多いのですが、優秀な奴だけ集めて、ルールをなくす、というアプローチも現実的には限界があります。

内部統制の考え方は、それが上手く機能しなかった事例の蓄積も多くあり、内部統制評価基準やQ&Aもあり、フレームワークのようになっています。

よって、考えやすくなってはいるのです。

とても長いのですが、財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準の内部統制の定義は参考になるかもしれません。

財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準の内部統制 内部統制の定義

具体的には、組織化して、業務の分掌や、職務権限を正しく設定する。頻度や報告の対象などレポートラインをしっかり設定する。KPIの正しい設定を行い、モニタリングの体制をつくる。そのために、ITを上手く活用する等、です。

このように考えることで、少し楽になりましたし、「日々混沌(カオス)、日々進化」、への苦手意識はなくなりました。

最後に・・・

令和に入り、サステナビリティ経営という言葉をよく聞くようになりました。
サステナビリティ経営とは、「環境・社会・経済」という3つの観点すべてにおいて持続可能な社会の実現を目指す経営のことです。

このように企業の社会的責任が、より拡張していく傾向にあると思っています。

そんな企業の社会的責任の拡張にも、フィードフォースの4つのバリューである、「日々混沌(カオス)、日々進化」「チーム、ファースト」「×10思考」「アウトプットに愛を」は、対応できるバリューなのではないか、と考えています。

特に、「環境・社会・経済」といった簡単に答えを出すことができない問題、唯一解がなく考え続けなければならない問題、には、「日々混沌(カオス)、日々進化」の考え方やマインド、アプローチはとても重要なのではないか、と思っています。

ということで、これからも、フィードフォースの4つのバリューを大切にして、積極的にこれらの考え方を使っていきたいと思っています。

以上、サラリーマン会計士による「日々混沌、日々進化」のシン解釈の記事でした。
読んでいただき、ありがとうございます。

明日は、inowayさんによる、「所属先の好きなところ」という記事で、人事という立場上なかなか言いづらいけど、たまには自慢したいので書いていただける、記事みたいです。
これは、控えめに言って超面白そうな記事ですし、特にソーシャルPLUSの皆様は全員正座して読むしかないですよね(笑)

ではでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい!

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