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人の数え方が分からない!

日本語の難しさに助数詞があります。いや、助数詞があるの日本語だけではないらしく、多くのアジアの言語には存在するそうです。

それにしても難しい。

たとえば鳥は「1羽、2羽」と数えますし、本は「1冊、2冊」、猫は「1匹、2匹」で馬は「1頭、2頭」と、この辺りまでは楽勝ですが、筏は「1枚、2枚」、行灯は「1張、2張」、駕籠は「1挺(ちょう)、2挺」などになってくると、調べなければ怪しくなります。

そして洋傘は「1本、2本」なのに和傘は「1張、2張」、仏像は「1体、2体」と数えたいところですが、正しくは「1尊、2尊」だと。

人によって意味が変わるのが握り寿司の「1貫」。これは人によって1個を示す場合と2個で「1貫」を示す場合があって訳が分かりません。

海のタコは生きていれば「1匹、2匹」ですが、食材になると「1杯、2杯」。

机も人によって「1脚」「1台」「1卓」と異なりますし。

そしていつも悩むのが人の数え方。

100人や1万人など、数がおおければ「○人」なのですが、数が少ないときは「1名、2名」なのか「1人、2人」なのか。お店でも「2名様ご来店!」と言っていたり、「お二人様ご来店!」と言っていたり。

そういえば本だって「1冊、2冊」と数える人もいますが「1部、2部」と数える人もいます。
これは傾向としては、異なる本を数えるときは「冊」で、同じ本を数えるときは「部」でしょうか。

たとえば「その本棚には12冊の本があった」とあれば、「12種類の本」があったという意味に取られやすそうですし、「その本は10万部のベストセラーだ」と言えば、当然同じ本が10万部であることを示しますし。

もう、この当たりになると、記事の中や本の中で統一されていればどちらでもいいような気がします。

もし、悩んだら、メディアごとのルールを確認するか、編集者に相談するしかなさそうですね。

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