麦畑に撒く堆肥
さて、この写真はなんだと思いますか?
ぱっと見るとゴミの山?!と思うかもしれませんが、実はこれは宝の山なんです。
話は変わりますが今、農園では小麦の種播きの準備をしています。
急に小麦と言われても解らないかもしれないので説明しておくと、秋田緑花農園では花の生産とともに、畑でうどん粉などで使われる中力粉の小麦を栽培しているのです。
花の方が全面に出ていて小麦の存在をお知らせできていないのですが、農園の面積の7割位が麦畑で、だいたい1、5ヘクタールくらいあります。11月に種を播き、来年の6月ころに刈り取りします。5月中旬ころに穂が出るのですが、一面緑色のカーペットになり、その上を風が吹き抜け、とても爽やかです。刈り取り直前には黄金色になっていわゆる麦秋の景色が広がります。
それで話を戻すと写真の宝の山が何かという事ですが、これは枝や葉っぱを腐らせた堆肥で小麦畑に撒くものなんです。皆さんも良くご存知だと思いますが、野菜にしろ小麦にしろ、土がその作物の味を決めます。大地の味を植物が吸い上げ、それが人の口の中で滋味として感じられるのです。
農園がある場所の畑の土は昔、長野県の浅間山の噴火で運ばれた火山灰がベースになっています。火山灰ベースの黒ボク土は「リン酸吸収係数」が高いので植物がリン酸を吸える様に腐植を沢山入れる必要が有ります……え?、そうですね難しくて良く分からないですよね。
とにかく、土を元気にするものを入れれば、植物も元気になるという事です。
これから堆肥を米ヌカと菜種油かすと共に畑に播き、種播きの準備を進めます。
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