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Visual Studio Code (VSCode) の開発の進化がすごい!

VSCode Web (vscode.dev)

VSCode は、Microsoft によって開発され 2015 年にベータ版がリリースされた、オープンソースのコード開発の統合プラットフォームです。
当初は、商用版の Visual Studio 統合開発環境 (IDE) から、コンパイラやビルドツールを除いて、コード開発部分だけに注力したアプリケーションとして公開されたような位置づけでした。その後は、コード整形、文法チェック、テストなど様々な機能のためのプラグインの充実、コンパイラやデバッガを実行するためのターミナルセッションとの統合などにより、完全な統合開発環境として Windows だけでなく macOS, Linux でも動作する、開発者にとっては素晴らしい無料のアプリケーションとなっています。
2021年10月の vscode.dev の発表 でウェブブラウザーでも利用できるようになり、iOS/Android などのモバイル OS 環境でもブラウザーを使って開発をすることができるようになっています。
元々、2013年に発表された Visual Studio Online (コードネーム ”Monaco") の活動と Microsoft による GitHub の戦略的な統合がクロスした瞬間ではないでしょうか。

GitHub Codespaces

当初のウェブ版の VSCode は、GitHub 上の Git リポジトリのコードの閲覧や編集に利用できましたが、GitHub Codespaces サービスのリリースにより、クラウド上でホストされた仮想マシンの開発環境を使って開発・テストなどの作業が実行できるようになりました。この GitHub Codespaces には、個人用アカウントに含まれる月間ストレージとコア時間が含まれているので、限られた時間内では無料で開発ができます。
このクラウド型のサービスでは、ソースコードやワークスペースは仮想マシン環境に配置されるため、個人のローカル環境におく必要はなく、複数のコンピューターを使い分けるシーンでもシームレスに開発を継続することができます。

VSCode Server - Remote Tunnels

GitHub Codespaces と同じような開発環境を自前で用意できないものかと考えていたところ、2022年7月に VSCode Server のリモートトンネル機能のベータ版がアナウンスされました。
この機能は、これまでにリリースされたリモート接続による開発とは異なり、vscode.dev とコード開発サーバーの間にセキュアなトンネルを確立する方式のリモート接続による開発となります。
任意の物理環境や仮想環境で VSCode Server サービスを起動し、リモート環境の VSCode (デスクトップアプリ版またはウェブ版) からリモート開発を行うことができるようになります。VSCode Server リモートトンネル機能のアーキテクチャは以下のようなイメージと想定されます。

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