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頸部痛の包括的アプローチ

こんにちは!!パーソナルトレーナーの重成です!!

今月のテーマは『頸部』です。

頸部は頭部を支える重要な椎骨で屈曲、伸展、回旋、側屈の他に頭部を水平に前に出す前方突出と頭部を水平に後ろに引く後退という動きもあります。

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これだけ動きの多い関節なのでそれだけ多くの障害の原因になってしまうことも多いです。

・頚椎ヘルニア
・頚椎捻挫
・バーナー症候群
・頸髄損傷

どれもお馴染みの傷害だと思います。このような明らかに組織を損傷していたりすれば、対処の仕方はわかりやすいのですが、上記のものには当てはまらないものの方が多いと思います。

単純ですが、頸部痛です!!

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頸部痛は、特に器質的に問題があるわけではないのですが、何故か頸部付近に疼痛や不定愁訴などを訴えるものです。

腰痛と同じで原因組織の断定が難しく、症状改善に苦労しているセラピストの方々も多いのではないでしょうか。

今回はこの謎の多い頸部痛の理解を深めるとともに、どのようにアプローチをするのが最適なのか解説していきます。

頸部痛の分類

頸部痛にはいくつか種類があるので紹介していきます!!

・非外傷性頸部痛
・末梢性神経感作
・中枢性神経感作
・神経根症
・悪性腫瘍等の重篤な病態
・外傷性頸部痛
・炎症状態
・心因性頸部痛
・頸椎原性頭痛
・頸性目眩
・その他

こう見ると、頸部痛といってもたくさんありますね!!

感作という言葉は聞きなれないかもしれないので軽く解説しておきますが、感作というのは普段では反応しないような刺激にも過敏に反応してしまうことで、

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侵害受容器が刺激され続けることによって侵害受容ニューロンの感受性が亢進し、痛覚過敏やアロディニアなどを生じてしまうことです。

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