【耳読note】『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー
高校生の頃、アガサ・クリスティーの本はよく読んだ。
『そして誰もいなくなった』『オリエント急行殺人事件』『ナイルに死す』『アクロイド殺し』…。赤いカバーの文庫本を懐かしく思い出す。
クリスティーの作品の中には、難解な事件を解決するそれぞれの名探偵が出てくる。灰色の脳細胞のエルキュール・ポアロと、気品漂う老嬢のミス・マープル。
今回、耳読した『そして誰もいなくなった』には2人の名探偵は出てこない。
アガサ・クリスティーのミステリーは、トリックが巧妙で、人間心理も細かく描かれていてる。会話体が多く読みやすい。殺人もあるが残虐な描写は無く、ミステリーなのに、何か落ち着いて、それでいて時間を忘れて次のページをめくってしまう。
最近、耳読した本は、毒親や貧困に犠牲になっている子供たち、醜い大人が多く登場する本が多く、ちょっと重い本ばかり耳読していたので、昔、時間を忘れて読んでいたアガサ・クリスティーのミステリーを選んだ。
謎のU.N.Owen氏(アンノウン)から、孤島に招待された、お互いを知らない10人が、一人づつ殺されていく。そして最後の一人も死に追いやられ、孤島には誰もいなくなる。その後に捜査が入り推理される。最後に真相につながる。
「童謡に沿って一人づついなくなり、最後に誰もいなくなってしまう」
大雑把な内容は覚えているが、細かなところはすっかり忘れていた。
犯人は誰だっけ?どんなトリックがあったかな?
その展開は無理じゃないの…。
などと考えながら、コナン君とアガサ博士になった気分で、犯人を思い出そうと耳読していたが、最後まで思い出せなかった。
そうか。こんな展開だったか~~
久しぶりの名作ミステリーに酔いしれた。
次は『ナイルに死す』『オリエント急行殺人事件』も耳読しよう。
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