UVERworldの音楽性

僕はUVERworldというバンドのファンだ。友達などに言うと軽く引かれるぐらいには傾倒している。例えば彼らのライブには毎回参加している。2019年は彼らが参加する全フェス、2020年は年末に行われた全公演観に行った。
vocalのTAKUYA∞さんが毎日走っているから僕も走っているし、彼の趣味のカメラも始めた。
そんなUVERworldフリークの僕は最近気になっていることがある。音楽性の変化についてだ。

彼らのアルバムを順に並べるとこうなる。
1.Timeless
2.BUGRIGHT
3.PROGLUTION
4.AwakeEVE
5.LAST
6.LIFE 6 SENSE
7.THE ONE
8.Ø CHOIR
9.TYCOON
10.UESER
僕はØ CHOIRが発売された頃くらいからのファンだ。僕が好きになった頃のUVERworldの楽曲は現状に対する恐怖や自分達をバカにしてきた人に対しての怒りのようなものが歌詞に描かれていた。
例えばPRAING  RUNの歌詞。

走り続けようとする僕に誰かが言った
あなたは強い人 怖いものはもうないでしょ
そんなわけない 違うよ

僕は止まるのが本当は怖くて
何もかもが一緒に止まってしまいそうで
まだ終わらないでくれって祈るように走って
いつか起きる奇跡を信じて

走るのを止めると今ある恵まれた環境がなくなってしまいそう。TAKUYA∞さんが感じている恐怖が赤裸々に綴られているように思う。
怒りのようなものも歌詞として表現されていた。例えばNO.1。

そんな夢が叶うはずがない
売れるはずが無い
成功した途端に手のひらを返す者共に告ぐ
俺達がNo.1

他にも誰が言った。

であれは誰が言ったんだ?
『芸術や音楽が無力だ』って
一時はよく聞いたよな?
『直ちに影響は無い』って
そしてあれを言ったのは誰だ?
『一人減らしてデビューさせろ』
言葉に出来ない悔しみも
音楽で表現してみよ ほら

ナノ・セカンドのMVのMCではこんなことも言っている。

成功するイメージばっかりじゃなくてもっと現実見ろよと。お前東京だぞ。お前東京に行くんだぞ。「もっと現実みてからモノ言えよ」って何度も言われたよ。いいか、ここ東京だぞ。現実ばっかり見てたらこんなもんか一歩も前に出ねぇよ。もっと素敵なイメージ持って、想像力あんだろ。素敵なイメージ持って幻想や幻の中で生きてみろよな、おい!
そしてその俺たちの幻想や幻が、幻想や幻のまんまで終わっていいわけねぇだろ!

https://youtu.be/EBwx7GBy2oM

上記の例のようにアーティストとして活動する中で、誰かに言われたことに対してのアンサーソングのようなていをとっていたように思う。
そして日々挑戦したり、生きていく上で生きづらさを感じる人々の心に突き刺さっているのだろう。

しかし最近の楽曲は雰囲気イメージが変わった。そのきっかけは日本一という記録を持ったからだと思う。2019年12月20日に東京ドームで男性限定(男祭り)をライブを行ったのだ。この記録は前代未聞の出来事として日本音楽シーンに大きな爪痕を残した。
(さいたまスーパーアリーナの男祭り時点で日本記録樹立)
この記録は彼らのコンプレックスを克服する出来事だったように思う。UVERworldはデビューして数年間、男性にそっぽを向かれた、チャラいバンドというイメージがついていた。そんなコンプレックスを東京ドーム男祭りという形でトドメを刺したのだ。コンプレックスを克服し、自信をつけたように思う。

日本一という記録を手にし、彼らの中から消えたものは怒りだったように思う。そして自分たちに対して、色々言ってきた人への愛というものが最近の楽曲には見られるようになった。例えばMaking it Drive。

好きなやつにも 嫌いなやつにも 出会ってなきゃ 今の自分はない

時に振り向き 過ぎ去ったものは何? 確かめ進む また思うがままに
やっと在り方の自由を勝ち取り この旅はまだ始まったばかり

また何かを成し遂げるうちに出会い、高めあった仲間へ向けた歌詞というものも最近の楽曲には表れている。
なにか成果を成し遂げることで一時は満たされる。しかし上には上があり、この沼にハマると幸せになれない。
だからこそ僕たちは仲間や愛する人との時間を大切にしよう。そんなことを優しく訴えかけてくれる。

UVERworld楽曲にはストーリーがあるように思う。男性や世の中にに振り向いて欲しくて、認めて欲しくてもがき続けた頃の楽曲。その過程を経て出会った素敵な仲間への楽曲。どちらも素敵だ。そんなUVERworldがいつまでも続きますように。祈りよ、届け👏

〜追記〜
最近UVERworldの終わりについてvocalのTAKUYA∞さんは考えているそうだ。理由はファンのため。ファンの子が思い描いているUVERworldのイメージを崩さないため。ロックバンドだから何かに対して憤りや怒りをぶつけているというイメージがあるのかなと勝手に推測している。

そんな中、僕は挑戦して欲しいと思っている。日本一、人数を集めてライブをすることに。GLAYさんの20万人を超えるライブをするために奔走してほしい。UVERworldの本気の楽曲がより多くの人の心に響くことを証明してほしい。その中で誰かに色々言われることがあるだろう。その想いを楽曲に込めて歌って欲しい。反逆者、renegadesとして。
一CREWとして挑戦し続けるUVERworldがみたい。そして共に戦っていきたい。彼らがより成長、発展することを切に願う。

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