イキモノとして有史以来変わらない。
『 「1月以降、足りないソフトは自分たちで開発して補っていきました」と柴田さん。リモートワーク移行前は、VPN経由でないと開発用サーバに入れなかったり、必要なデータベースにアクセスできないといった課題があった。そこで取り入れたのが、Slackを活用した独自のアクセス認証の仕組みだ。「Slack上で稼働しているbotに話しかければ、VPNにつなぐことなく開発サーバやデータベースにアクセスできるようにしました。終了するときはそのことをbotに伝えるだけ」。インフラとしてはOpenStackで構築したIaaS環境を利用し、サーバ側の処理で個別ユーザーのアクセス許可・禁止を切り替える仕組みだ。そのユーザーインタフェースしてSlackを利用している。「VPNは、同時接続者数が増えると接続速度がどんどん遅くなり、非常にストレスフル。それが耐えきれなかった」と柴田さんは打ち明ける。「2020年の今、VPNよりも自宅のインターネット回線のほうが圧倒的に速いので、できるだけVPNを使わずに仕事の成果を上げられるようにしたかった。でもセキュリティがガバガバだと困ります。この方法なら『誰が』『いつからいつまでの間』『何を使っているか』がすぐにSlack上で分かる。むしろ透明性が上がり、もし何かあった時も対応しやすくなるはずです」~「他の人の仕事ぶりが見えない」「成果が見えない」など、リモートワークでは「見えない」ことが増える。この課題に対して同社では、社員の成果評価基準を改めたほか、自己評価でも「なぜこの評価がふさわしいと思うのか」を言語化する仕組みに。会社に関わる資料は全社員に公開し、評価資料もオープンにするなど、「見える」情報を増やして対応しているという。「離れていても一緒に仕事を進めている、一緒に会社を作っているという思いを感じられる、共有できることが大事なんじゃないか」と、柴田さんはリモートワーク時代の企業の在り方を展望する。一方、従来のオフィスが完全に不要になるとは考えていないという。「新型コロナウイルスが収束した後、オフィスはコラボレーションする場、『共創』の場になっていくんじゃないかと考えています。個々人が成果を出す、成果を最大化するためにどうするかは自分で考える。その中で、リモートワークもできるし、オフィスで仕事もできる。一人ひとりが一番やりやすいと思える環境を用意しておくことが大事だと思っています」(柴田さん)』
従業員の反応はそれこそやってみないと解らないし、こういうことは地道な改善でより浸透してくる。ピンチをチャンスにできるかが生き残りのカギなのはイキモノとして有史以来変わらない。
「勤務地条件廃止」で応募者急増 GMOペパボが2日で“全社リモートワーク化”できたワケ
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/18/news052.html
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