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デビルマン(コミック版)と怪獣8号

このお盆休みに怪獣8号がAnazonPrimeに降りて来ていたので観たのだが令和テイストのデビルマンだなぁ〜っと思った。後期昭和テイストなデビルマンは世紀末が近づく時期なので主人公の不動明を救世主の様に描き、皮肉にも人類をデーモンの為に滅亡させる側のトップであるサタンが両性具有故に人間不動明を愛してしまいデーモンと合体させてでも人類滅亡後の世界に残そうとしたと言う物語だった。当時はノストラダムスの大予言が流行ったほど世紀末に人類は滅びるとの雰囲気が漂っていた。しかし1999年にアンゴルモアの大王は現れず人類も滅びなかった。そして2001年となり21世紀が始まるといきなり同時多発テロが起こり多様性を認めなかった報いをある大国は被った。そして時は流れ多様性を認めなければ立ち行かない世になり多様性をを認め始めたのだが「ソレが良いならコレも良いよね」と誰も落とし所が判らなくなってしまった。多様性を認めてしまった責任を負うには1人の救世主では無理が生じ始めていたのだ。いや、もともとひとりひとりに人生がありドラマが有ったのを情報伝達手段の未熟さ故に特殊な例を持ち出して無理やり物語を創って浮世の憂さ晴らしをしていたに過ぎなかったのだ。そして令和になった今、怪獣8号の主人公である日比野カフカは幼馴染との約束も果たせない防衛隊入隊資格ギリの32歳の冴えない男だが何故か?怪獣に選ばれモンスタースイーパー社の後輩である市川レノと病院にいる時に怪獣の能力を得てしまった。主人公と他のキャラクターとの関係や他のキャラクターの物語も同時に進行して行く展開だった。コレは宇宙戦艦ヤマトとリメイクの宇宙戦艦ヤマト2199でも昭和版と平成/令和版には言えてキャラクターの多様化が可能となったのも情報伝達手段の進化が寄与しているのだろう。だが今度はヒトの情報処理能力を超えた状況を創り出しているのでもうヒト1人の人生では抱えきれない情報が日々創り出されているのだった。

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