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中高生のための就職ガイダンス「社会人の起点つくり」

社会人の起点づくり

世の中には、大小様々な社会(組織、集団)があります。
家族、地域、学校、会社、自治体 等々。
どんな小さな社会でも、その社会に属する人が平和に過ごすためには、規制やルールが必要です。

規制やルールは、最大公約数的なもので、個人的には納得できないといった内容の項目もあるでしょう。
しかし、私はこうして欲しいにすべて応えていたら、その社会の秩序は維持できません。
だから、社会人には自己コントロール、すなわち自制心や協調性といった能力が必要なのです。

会社では、自分がやるべき仕事が与えられます。
真面目に取り組まないと、仕事は進みません。
嫌いな人であっても、折り合いを付けなければならないこともあります。
いわば、人間修行の場でもあります。
そんな環境で悩み、考えることで知恵や創造力が働き、社会人として成長していくのです。

組織の中で成功した人は、その組織の中で、ルールに従いながら、努力を積み重ねた人が多いものです。
自分の個性を抑え気味にして、組織の中でしつかりと知恵を働かせて仕事能力を蓄えた人が、後に個性を伸ばせるポジションに就いて成功している例が多いものです。
 
試練のない個性は、 わがままになります。
試練に耐えた個性は、 強いリーダーシップとなります。

朝起きて、満員電車に我慢しながら通勤する。
遅刻や欠勤をしない。
約束を守って仕事する。
そんな誠実に働く、多くの人々で、この社会は成り立っています。
 
中高生の皆さん、社会人の基礎作りのために、また、人生のなかの大きな節目作りのために、どこかでそのステージを経験することが必要です。
それが社会人の起点づくりということです。
 
中学校、高校、専門学校、短大、大学、大学校、職業訓練校、等々。
どのステージであっても、しっかり学習を積み経験を積め重ねれば、確実にあなたを成長させてくれます。
カーナビも、起点を入力しなければ、目的地にたどり着くことができません。
就職浪人とならないためにも、起点はしつかり作ってください。
 

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