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夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦

感想

久しぶりに読んだが、やっぱりオモチロイ!この奇妙な世界観とポップさは唯一無二。特に先輩の青臭さが堪らなく、そして愛おしい。映画もまた見にに行きたくなった。

要約

「黒髪の乙女」と「先輩」の物語
夜の先斗町、下鴨神社の古本市、大学の学園祭と場面を変えながら、彼女を追い続ける先輩。出てくるのは個性あふれる曲者たち。京都を舞台にした魅惑的な世界観と筆者の言葉選びのセンスが光る。数々の珍事件とポップな恋愛が織り交ぜられた、可笑しくて、それでいて心温まるファンタジー。

心に残った表現・言葉

「おともだちパンチ」
冒頭からプップな表現でグッと引き込まれる

ふるいたくない鉄拳を敢えて振るわねばなたる時もある。硬く握った拳には愛はないけれど、おともだちパンチには愛がある

「ナカメ作戦」
「なるべく彼女の目に止まる作戦」を省略したもの
こういうくだらないことを本気でやるのが最高に青臭い

「オモチロイ」
黒髪の乙女がことあるたびに使う言葉
彼女のかわいらいさをより引き立たせる

「こうして出逢ったのも、何かのご縁」
この物語のテーマでもあり、人生とは出逢いの連続であることを教えてくれる。一つの出会いがまた次の出会いへ繋がり、予期しなかった景色へ連れて行ってくれる。

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