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一年前の長野の勉強会を振り返る - 子どもを導いてくれたエバたちへの感謝を添えて

2019年3月30日、土曜日。私は次男とふたりで長野県上田市に出かけていました。お目当ては、ある勉強会。この勉強会はどこかの媒体で記事にしようかなと思いつつ、プライベートで遊んでしまったのと、この頃某媒体には記事が豊富にあったので、素材を寝かせっぱなしになっていたのでした。しかし今振り返ってみると、これは私たちにとってはちょっとしたターニングポイントになった勉強会でした。

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3エバそろい踏みだぞ、塾なんか行ってる場合じゃねえ

当時、次男は中学2年生から3年生になろうという春休みでした。既に工業高等専門学校(高専)への進学を希望しており、実際にkintoneを使ってアプリを作ってみたり、Swift Playgroundでプログラミングに触れてみたりと実践的な経験も積みつつありました。

そんなときに、長野という手近な場所で、ソラコムとAWSとTwilioそれぞれのエバが並ぶという豪華な顔ぶれの勉強会があったのです。しかも”あのボタン”やTwilioを使ったハンズオンもあり! 土曜日で塾の授業がある日でしたが、塾なんか行ってる場合じゃねえってもんです。塾の授業なんて来週もあるけれど、エバが3人も集まってハンズオンを体験できる機会はそうそうありません。セッションを聞いて、手を動かして、そのうえでエバと直接話をできるんですよ。ノータイムで親子参加を決めました。

技術的なことがわからなくても勉強会は楽しめる

次男のIT経験といえば、マインクラフトのレッドストーン回路、kintone(+gusuku Customine)、Swift Playground程度。ほぼノーコードの世界しか知りませんでした。AWSは私の口から名前を聞くけど、なんだかよくわからない。Twilioにいたっては、この日初めて名前を知ったのではないでしょうか。そんな中学生が勉強会を楽しめるかというと……これがしっかり楽しめるんですね。もちろん、登壇者さんたちの話術のおかげです。特に喋り慣れていて場の空気を作るのがうまい各エバンジェリストの皆さんのセッションは、楽しく興味を持って聞けたようです。

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”MAX”こと、ソラコムの松下さん。この日、次男に最も大きな影響を与えてくださった方です。

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sps=seconds per slide(1枚のスライドにかけられる時間)。この単位の考え方は面白くもわかりやすく、次男の心にこの日もっとも衝撃を与えたそうです(笑)

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AWSJのエバンジェリスト、亀田さん。データベースなどなどの話はやはり中学生には難しかったようですが、「俺もこんな話ができるようになりたい」と、技術知識を身につけて語る姿がかっこよく映ったそうです。

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そして赤いジャージの不良……ではなく、Twilioのエバンジェリスト、高橋さん。電話という中学生でもわかりやすいソリューション、そして面白い事例で楽しく話を聞けたようです。

ハンズオンでIoTの楽しさを知ってしまった

みなさんのセッションののち、個人的にもっとも期待していたハンズオンセッションがスタートしました。ソラコムの”あのボタン”を押すとLINEに通知が来るという、単純なものですが、このときに次男は知ってしまったのです。画面の中だけで動くプログラムではなく、物理的なボタンと画面の向こうがつながる楽しさを。

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ちなみに、この日は私のSORACOM LTE-M ボタンを持参して次男に貸したので、私は付き添い&見守り。でも、次男は親の影でひっそりしているような性質ではありません。だらだら遊んでいる私になど目もくれず、ハンズオンをマイペースで進めて行きました。手を動かし、つまづいたらやり直し、うまくいかなければエバの誰かを呼び止めて質問します。次男のいいところは、こういう場でも物怖じせず、相手がどんなに偉い人であろうと気軽に呼び付けて質問できるところ。中学生という多感なお年頃にもかかわらず、初対面の人にしっかり質問できるってのは、本当に美点だと思うのでぜひこのまま成長してもらいたいと思う親馬鹿です。

懇親会までしっかり堪能させちゃった

勉強会の楽しみの半分は懇親会。私は運転があり次男は未成年なのでアルコールはなしですが、しっかり懇親会にも参加してきました。飛び交う会話も技術的な部分はやはりわからないようですが、ハンズオンで面白かったところを話したり、彼なりに楽しい時間を過ごしたようです。「今日は偉い人が3人も集まるんだよ」と話していたせいか、最後に「エバの人たちと一緒に写真を撮りたい」と言い出しました。お付き合いくださったエバ三銃士、ありがとうございました。

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この日を境に次男に起こった変化

JAWS-UG長野は媒体掲載の記事にはしなかったので、原稿料にはならず、交通費も自前で、他の参加者と同じように勉強会を楽しみました。そして、この日をきっかけにして、次男に大きな変化が起きたのです。

ひとつは、ノートPCの背面にシールを貼り始めたこと。この日の登壇者の方々、特にMAXのPCを見て、カッコイイと思ったのだそうです。この日から始めたので、もちろん最初に貼ったのはソラコムとTwilioのシールです。

そしてもうひとつ、大きな変化が。それまで次男は高専の情報学科か電気電子学科を受験しようと考えていました。プログラミングに興味があるから情報、もしくは進学や就職の幅を持たせるために電気電子にするか----その2つで悩んでいました。が、この日、彼はIoTの楽しさを知ってしまいました。プログラムと実際のモノがつながる楽しさを。そして彼は進路の考えを変え、電子制御工学科を目指すことに決めたのです。

そして今日----2020年2月19日----彼は第一志望である木更津工業高等専門学校電子制御工学科に合格しました。

人と触れ合って、手を動かして楽しさを知って、自分で考えて、進路を決める。それを支え、影響を与えてくださったみなさんには本当に感謝しています。子どもに将来の希望を与えちゃうこともあると、身を以て知ることになりました。

コミュニティ活動って、いいものですね。

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