好村 滋行

2021年10月から中国科学院大学・温州研究院でバイオメディカル・ソフトマターの研究を…

好村 滋行

2021年10月から中国科学院大学・温州研究院でバイオメディカル・ソフトマターの研究をします。日本からの移動に加えて、中国での研究グループの立ち上げや日常生活について楽しみながら記録したい思います。

最近の記事

なぜ私は中国へ渡ったのか

以下の記事は、生物物理 64(2), 116-117(2024)に「海外だより」として掲載されたものの転載です(CC BY-NC-SA準拠)。 日本から中国へ全世界で新型コロナウイルス感染症が蔓延していた2021年9月に、私はゼロコロナ政策下の中国に渡航しました。4週間に及ぶ隔離期間を経た後、浙江省温州市の国科温州研究院において、私はバイオメディカル・ソフトマターの理論グループのPIとして研究活動を始めました。日本の複数の大学に約30年間勤務して、定年退職も脳裏にちらついて

    • 中国隔離日記

      Twitterの中から中国での隔離に関するつぶやきをまとめました。 2021年09月20日(月) 出発まで2日今日はPCR検査と抗体検査を受けてきました。予想通りの結果で良かったです。その後、血眼になって健康コードの申請をしました。健康コードが無事に緑色になってくれるのを願うばかりです。 2021年09月22日(水) 出発当日 昨日のうちに成田へ移動するつもりでしたが、申請しておいた健康コードが家を出る直前に赤色になり大パニック。しかも中国大使館は中秋節で休み。中国在住の

      • 不安な隔離期間(出発まで4日)

        当面で気が重いのが、やはり最初の長い隔離期間です。隔離ポリシーは最終渡航地のルールで決まるそうで、温州市の場合は「集中隔离14日 + 居家隔离7日 + 常体温监测7日」と聞いています(今後また変わるかもしれません)。私は青島から入国するので、最初の2〜3週間は青島の隔離ホテルで過ごします。 気が遠くなるような長さであり、心身共に厳しい状況に置かれることが予想されます。このような経験は当然初めてなので、自分の体調や心理状態が期間中にどのように変化するかを観察したいと思います。

        • 中国へ行きます

          このたび2021年9月をもって東京都立大学を退職して、10月から中国科学院大学・温州研究院でバイオメディカル・ソフトマターの研究を行うことになりました。日本からの移動に加えて、中国での研究グループの立ち上げや日常生活について楽しみながら記録したい思います。 私は20年以上前に、ネット上で「不安なイスラエル日記」を公開しました(オリジナルのWeb版はこちら)。日記開始日の1998年12月16日には以下のように書きました。 今回、改めて日記を始める理由は上とほぼ同じです。イス

        なぜ私は中国へ渡ったのか