自己紹介。国家試験浪人時代編です。

国家試験が不合格と分かり、
絶望した気持ちでいっぱいでした。
この時はひたすらに死にたいと
思っていた時期でもありました。
もちろんやるべきことはもう一度
国家試験にチャレンジすることなのですが、
頭ではわかっていても、
次に受験してまた同じような精神状態に
なったらまた不合格になるかしれないと
いう恐怖感が走り、
なかなか勉強しようという気持ちになりませんでした。
成績的には十分だったので、
やはりメンタルの安定が最重要課題でした。
一番のネックは再現性がないので、
また落ちるかもしれないということです。
まだ家庭も無く独身ならば気楽だったのでしょうが、
結婚もしていてさらに子供も小さい子が二人
いる状態なので気軽に国家試験浪人ができる
家庭状況ではありませんでした。

そこで子供がいたのでまずは妻の実家に帰ることは
決まっていました。
そこでフルタイムの正社員で妻が働き、
子供は保育園にあずけるという方向性になって行ったのですが、
ここでまた問題が発生しました。
私に勉強時間をどうするんだという問題です。
国家試験の予備校に行こうにも私も妻も九州出身ですが、
予備校は福岡しか無くて、私が予備校の寮に行って
勉強するのも難しい状況でした。
なにせお金もないので予備校に行くのも無理ですし、
何より福岡に物理的に行くのは厳しい状況でした。

なにか良いアイデアがないと考えていたところ、
義父が自営業なので、義父のところで
働くことができれば就労証明書ももらえるので
それを保育園に提出すれば夫婦共働きになるので、
子供を預けることが出来ます。
しかも義父が時間を融通してくれれば
私の勉強時間も確保できます。

これならなんとかやっていけそうだということが
決まり、それに向けて準備をはじめていきました。
一応私の実の両親が万が一私が国家試験に落ちたことを
考えてお金を用意してくれていたので、
オンラインの予備校を申し込むことが出来ました。

こうやって良い方向性に向かって行っていたのですが、
希死念慮は相変わらず続き、死にたいなと
いつも思っていました。
国家試験の合格発表が3月でしたが、
その頃から希死念慮が続き、
4月になってからも希死念慮は続いていました。
睡眠薬を飲んでもほとんど眠れず、
とてもキツかったです。

3月くらいまでは、
そのころ妻の実家にいたのですが、
マンションを借りて出ていくことになったので、
今まで以上に家事育児の手間が増え、
勉強時間の確保も難しくなってくるのが
不安でまた眠れなくなっていました。

私が精神的に不安定だったので、
一度私はゆっくりするために
妻と子供は妻の実家に身を寄せて
私だけ自分の実家に戻り暫くの間
静養することになりました。

確か4月の初旬に自分の実家に
戻っていたと思います。
実家に戻ってきて、実家の近くの
心療内科で抗不安薬と睡眠薬を
処方してもらっていました。
自分の実家はゆっくり出来ていたのですが、
やはり夜に寝ることが出来ず、
まだ死にたいなと思っていました。

大学を卒業して引きこもっていた時は
独身だったので背負うものが少なく、
それでも希死念慮はありましたが、
今回は家庭があり、しかも子持ちです。
プレッシャーは相当感じており、
来る日も来る日も国家試験のことばかり
考えていました。
学力は十分なのに、次の試験も
またこころの調子を崩すのではないかと
いう不安がどうしても頭をよぎります。

そうこうしているうちに、4月の中旬からくらいでしょうか、
今となっては時期ははっきりしませんが、
寝ることができるようになったのです。
薬が効いてきたのかというと恐らくそうではないと思います。
薬学部の時から抗不安薬や抗精神病薬を服用してきましたが、
心が軽くなった試しはありません。
薬剤師なので多少その辺の薬の知識もありましたが、
睡眠薬もあまり効かないんです。
かなり強力な抗不安薬も飲んでいましたが、
不安がとれることは無かったですね。

実家に帰ってきて安心したのかどうか
不思議ですが、とにかく夜に寝ることが
できるようになり、実家にいましたが、
朝起きてまだ春だったので、
朝の気持ちの良い日に散歩までできるようになってきました。

実家で静養して眠ることができるようになったので、
また妻の地元に帰り、5月のGWからマンションで
私と妻と子供二人で過ごすこととなりました。
この時は少しではありますが、
心が安定してきたように思います。

そうこうしているうちに
6月からオンラインの予備校が
始まり、家事育児をこなしながら
オンラインの教材で勉強し、
夕方は子供を迎えに行って、
夕食、子供のお風呂入れをして
寝かしつけをして夜の9時位には寝るという
パターンが定着していき、
この時にはそこそこ精神が安定していて
助かりました。

この頃にはありがたいことに希死念慮が消えていて、
時間はどんどん進んでいき、あっという間に
国家試験直前までやってきました。
この頃眠れていて安定していたのですが、
精神科には通っていました。
抗不安薬と睡眠薬と抗うつ剤を飲んでいました。
希死念慮はありませんでしたが、
国家試験のことを考えると不安になることが
ありましたが、
あっという間に国家試験まで
時間が過ぎ去っていきました。

一番心配だったのは国家試験直前にまた
心のバランスを崩すのではないかという
不安感があったのですが、不思議と落ち着いており、
国家試験も普通の人が普通に緊張するのと
同じようにして受験をしてきました。
もちろん落ちたらどうしようと思って
不安になることもありましたが、
なんとか受験をして、
試験後すぐの自己採点でも
ボーダーラインを上回っていたので、
マークミスが無ければ合格のラインには
いたので不思議と落ち着いていました。

結果は見事合格で
妻も私の両親や姉、義両親もとても喜んでくれ、
これでやっと普通の生活が送れるんだと
安堵した気持ちで、
京大に合格した時も嬉しかったですが、
国家試験合格もとても嬉しかったです。
この時はとにかく薬剤師国家試験に
受かったことが嬉しくて、
この後また眠れなくなって精神の不調をきたすとは
思ってもいませんでした。

次は社会人編・薬剤師編です。
お楽しみに。




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