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ZoomとTeamsとWebexを使い比べてみた

GW真っ只中ではありますが、Teams、Webex(Webex Meeting無料版)を味見。

そう仕事です。研究です。

前提として、私はほぼZoomを使ってオンラインで研修を実施しています。よってZoomは使い慣れています。
なぜZoomだったかというと、最初にオンラインで実施したツールがZoomだったから、という程度の理由です。他のツールと比較したとか、吟味した結果ではないです。
また、私がMacユーザーだったということから、Teamsに対する馴染みがないということもあります。Ciscoは元勤務先ですが、Cisco製品は高いという固定観念があったのでWebexに対する敷居が高かったと思われます。

そんな状況ではありましたが、GWも #StayHomeなので時間もあります 。ちょっとZoom以外のツールもかじってみながらZoomとくらべてどうなのか?について気づいたことを、ここに記録しておきます。
あくまでも、「2020年5月のGW現在」の記録としてお読みください。きっと各ツールの状況は急速に変わっていくでしょう。

Teams

私はMicrosoft 365ユーザーではあるので、MacにTeamsをインストールするところから始まります。Teamsは基本的に一つの組織内で使うビジネスコミュニケーションツールなんですね。チャット、ファイル共有、そしてWeb会議ができます。

TeamsのWeb会議機能では250人まで接続して話ができるようです。
しかしながら、ひとつの画面に4人までしか映像が表示されないので、双方向性が必要な「オンライン研修」としての使い方には不向き。

もうこの時点で私的にはNGです。

ただし、一方的なセミナー(いわゆるWebinar)には使えると思います。Webinarとして使うなら10000人にまで配信できるようです(ライブストリーミング機能)。会議としてではなく、一方向の配信ということのようですね。

WebEx

Cisco Systemsの製品であるWebexはほぼZoom。ブレイクアウトルームのないZoom、と言っていいでしょう。

Zoomの創業者は元WebExの開発者です。WebExがCiscoに買収され、その後もWebexを率いていたようですが、独立。そして「Zoom」を開発した模様。だから、作りが似ているのは当然といえば当然。しかしそっくりすぎるのはCisco的にだいじょうぶなのだろうかね。画面デザインが若干違うだけで、ほとんどZoomです。
ちなみにデザインはWebExのほうが好きです。洗練されている感じがします。Zoomは無骨な印象(個人的評価です)。

”画質はWebExが優位”という情報をどこかで得ましたが、使ってみた感じでは「撮影しているカメラ次第かな」と感じました。使っていても画質の良し悪しはわからないですね。

ある研修会社から「WebExは使えますか?」と聞かれ「未経験です〜」と答えてましたが、Zoomを使った人はWebExはすぐに使えますね。ご安心を。

WebExにできてZoomにできないこと

WebExにできてZoomにできないことは2つ。

1.WebExの画面を共有できる

ZoomはZoom画面の共有ができない(実は設定次第ではできます)。まぁ、操作支援のときくらいしか使わないんだけど。Zoomでできなかっただけに「お!できるんだ!」という驚きがありましたね。

2.投票編集がアプリ上でできる

ZoomはWebページ上で投票内容を編集しなくてはいけない。投票を使うのであれば、WebExのほうが使い勝手はいい。
ただし、見せ方は、Zoomが円グラフで出してくれるのに対し、WebExは投票の選択肢に棒グラフがついてくるだけ。ちょっと味気ないというか面白みがない。このあたりは個人差があるかもしれませんが。結果を共有できることには代わりはありませんし、WebExの見せ方のほうがビジネスライクで好きな人もいるかも知れませんね。


ZoomにできてWebExにできないこと

ZoomにできてWebExにできないことも2つ挙げておきましょう。

1.表示名の変更

WebExは自分の表示名をアプリ上で変更できません。
なんだ、そんなことか、とお思いかも知れませんが、Zoom仕様時では名前を変えてもらうことでグループ分けとその認識に使ったりしてるので、表示名が変えられないのは、研修をファシリする私には痛い。名前変更は研修冒頭のウォーミングアップにも使えたりするので、ここの変更の自由度は欲しいところ。

2.ブレイクアウトルーム

Zoomはメイン会議室の他に小会議室を複数作ることができるブレイクアウトルームの機能があります。これは重宝するんですよ。オンライン研修では。
でも、他のWeb会議ツールには搭載されていない機能なんですよね。Zoomの有意差はここで大きくつく気がしています。

私の結論

総合的に見ると、私はやっぱりZoom。
何と言ってもブレイクアウトルームの存在!
これは大きい。
研修をやる身としては、集合研修と似たようなグループワークをオンラインで実現できるので。

セキュリティも強化されたので大きな心配はないでしょう。企業によっては厳しいところもあります。例えば医療系企業では医療情報をやり取りするレベルの認証をWebExはとっているけどZoomはとっていない。
総合的にセキュリティレベルで判断すればWebEx一択ですが、米国政府が調達するクラウドサービスの基準を満たしていることを証明する「FedRAMP」や、EUと米国間の個人情報転送を認める「Privacy Shield」を取得している点から考えると、一般企業の研修レベルであればZoomのセキュリティレベルはクリアできていると考えることができます。Zoomのセキュリティに関しては一時なんだかんだ言われましたが、十分使用に耐えられるでしょう。


要チェックは、Google Meet

今後の機能追加は要チェックです。

Googleが本腰入れだすと一気に勢力図が変わる可能性が高まります。
また、Google Documentに代表されるWeb上のオフィスツールやその他のGoogleアプロも使えるので、Meetにこだわらず複数のツールを使ってオンライン研修を実施する事ができます。

すべてWebブラウザ上で完結できるMeetは、Webexと並んでZoomに代わって使えるツールになりえますね。

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