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2月15日 すぐにできるようになる魔法があったなら

できるようになってもらうために教えているけど、すぐにできるようにはならないんだ。

教える側・伝える側はそれを受け入れたうえで教えないと苦しくなる。

今日はロジカルに伝える技術についての研修だった。
本来は2日間かけるのだが、コロナ禍の影響もあり、オンラインで3時間×2日に短縮になった。
正直言って教える側にとっては厳しい。
14時間かけていた内容が6時間になるのだから。

必然的に内容は制限される。特に演習を削らざるを得ない。

演習は学んだ内容に関して実践して見る場である。
実践した結果、自分にどこまでできていて何が足りないのかを知る機会になる。
他者と比べてどう違うのかを客観的に知る機会にもなる。
自分の意識の中で起こっている現象についても気づく機会になる。

これらの機会は学びにつながる貴重な機会。
それが失われることは大きい。

それだけに、内容を凝縮し、ポイントを絞り、実践で活かせるように伝えたい。
でも伝えるだけでは、頭で理解はできるけど、実践できるわけではない。

できるようになるために教えている。

でも、これだけでできるようにはならない。

受講者はできるようになることを期待して参加する。
でも、3時間でできるようになんてならない。

もどかしい。

そんな短時間で習得できるのなら、茶道も華道もスポーツも音楽も楽ちんだ。
ギターもすぐに引けるようになり、ピアノもトランペットもすぐにプロのように演奏できるようになる。

しかし、実際はそんなことはない。

できるようになるためには、学び、実践し、振り返り、そこから新たな学びを得て改善しながらまた実践する。
これを繰り返す必要があるんだ。

すぐにできるようにはならないんだ、と教える側が腹をくくらないと、苦しくなる。

今日は改めてそれを実感した一日だった。

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