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遠い記憶 〜その十〜

前回の続きで社会人デビュー当時をもう少し振り返ろうと思う。

壱、今では想像を絶する当時の会社の様子。

・喫煙者の多い事,事務所内でタバコが吸えた事。さらに自席に灰皿を置いても良かった事。
今見たらすぐに逃げ出すような環境。そこに一日中いて仕事するのだから、体に良いわけがない。入社してしばらくはそんな状態だったが,ある時他の事務所で,タバコの煙でスプリンクラーが誤作動して大騒ぎになり、その後,自席での喫煙(灰皿)は禁止。事務所内の一角に喫煙場所が定められた。特に時間制限があるわけでもなく行ったり来たり頻繁に出入りする人が多かった。

でもこの頃から,室内禁煙の声が上がり始め、喫煙場所は室内から廊下へと移動して、分煙が進んだ。でも事務所から見えない所なので,中には延々と帰ってこない先輩もいらっしゃった。「向こうで情報交換していたんだよ」は大体サボりの言い訳の定番。でも、実はこの喫煙所の立ち話が、ある意味とても有効だった事に随分と後になって気付かされた。愚痴の言い合い、不満の吐口、トラブル対策の相談等、こんな話が気軽にできるシチュエーションが意図せず出来ていた。最近は意図して作り出そうと工夫を凝らしている。最後の頃喫煙所が屋外になる事を告げられた時、ある先輩がコミュニケーションの機会ロスだぁとか言ってたけどその通りになって行った。

自分はと言えば,学生の頃からこれまた馬鹿なくらいのヘビースモーカー。当然のように自席に灰皿もあったし,机の中には買い置きのタバコが収まっていた。喫煙場所が遠ざかるにつれ吸うタバコは、ニコチンがきついものに変わっていった。海外出張のお土産は免税店のタバコは定番だった。

そう言えば、当時は新幹線も飛行機も自席でタバコが吸えたと思う。
最初に喫煙席ができたのは飛行機だった気がする。なので海外出張で喫煙席を予約できたりすると,いつの間にか知らない客が隣に座ってタバコをふかし、吸い終わったら自席に帰って行くみたいなこともあった。中には気さくに喋りかけてくる人もいたが、まともに英語を話せないシゲさんは非常に困った。加えて吸いたいやつは夜中だろうと来るから、煩わしくて寝ていられない。そんなことから次第に喫煙席は予約しなくなって,飛行機乗ったら、即飲んで寝る事に決めたりもした。航空会社にしてみればそのためだけに数席空けておく必要があるわけで、無駄という事で程なく喫煙席は無くなった。新幹線も同じで、最初は禁煙車両ができて、少しずつ拡大して行きましたね。ここが日本らしさか、徐々に拡大=大きなクレームにならないような配慮なのでしょうね。そんな時代でした。今の自分なら文句ブーブーの環境、吸わない人には本当に申し訳ないことをしていたと思う

二、もうひとつ。
怒られた話。入社して数ヶ月が経ち、年下だがベテランの先輩と友達になり、日々飲み歩いていた。お金も続かないくせに行きつけのお店を作ってボトルキープしてツケも貯めて給料日に清算のために飲みに行くなんてことも。朝帰りもざら。フレックスなんて制度はないので、何時まで飲んでいても朝8時には会社にいた。上長に『シゲと〇〇、酒臭い』と怒られたりもしたが、でも許される抱擁力もあった。要は仕事ができれば良いと。管理者の面々にも強い人はいて、毎日赤い顔して来る人がいたり、「きもちわるー」と言いつつ図面書いてたり。「仁丹」で匂いを誤魔化してた部長。本当かどうか真相は不明だが、一升瓶持って下駄で出社したと言う豪傑は、直属の上司だ。でも皆さん、自分の仕事には厳しかったなあ。妥協というものを知らない人たちだったように思う。美化しすぎだろうか。
先輩につられて真似をして、制服の上着を脱いでラフなシャツで仕事していたら、『ここをどっかのデザインハウスと勘違いしていないかぁ💢」とベテランさんから大目玉。「ここは現場があるんだから、現場から気持ちを離してはいけない」みたいな事を教えられた。この叱られた時の様子はまだ目に浮かぶなぁ。Sさん元気にしているだろうか。いいお年のはずだけど

先輩で思い出した❗️一度はめられた事を書いてメモしておこう。
 二人で行きつけのお店に行って飲み始め、24時頃に先輩の友人が合流。何故か三人+ママさんで異様に盛り上がり、飲むは歌うはあっという間に時間が過ぎた。突然ご友人『やば〜いこんな時間❗️でも明日は休暇なんだあ〜❗️』🤔それを聞いた先輩『何を隠そう、自分も明日休暇なんだ⁉️』😅ママさん『私も今日はお昼過ぎから活動しよう❣️』😱
 な〜んと一緒に飲んでる4人のうち、朝8時に会社に行かなければならないのは、自分だけだった😭 入り口のシャッターを開ければ、外は白らんじていて、早朝の街をふらふらと自宅へ歩いて帰り、熱ーいシャワーを浴びてそのまま出勤❗️そのまま高温試験室で汗💦をかいて酔いを覚ましていたのは自分でしたあ🙇🙇

無茶は、ほどほどにしましょう(今では許される話ではないですし)🤭

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