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"名詞"は忘れて、"動詞"で生きよう

こんばんは。もりしげ(@hiro0524)です。

元・同僚のおざきさん(@yaaaaazakio)が以前にTwitterで紹介してくれていた、「KEEP GOING」という本を読んだ。

思わずハッとさせられる言葉が数多く紹介されていた素敵な本だったのだけれども、その中でも、特に沁みる言葉に出会った。僕だけが独り占めするには勿体なく思い、せっかくなので本の一節を抜粋して紹介させて欲しい。

『"名詞"は忘れて、"動詞"で生きよう』

多くの人が"動詞"をすっ飛ばして、"名詞"になりたがる。やるべきこともしないで、先に肩書きを欲しがるんだ。君のなりたいもの(名詞)はひとまず忘れて、そのためにすべきこと(動詞)に目を向けよう。"動詞"で生きれば、もっと遠い場所、面白い場所にたどり着ける。

~中略~

何かをする前に肩書きを与えられるのを待っている人は、結局、何も始められない。誰かにアーティストと呼ばれるまで、アートを作るのを待つなんてバカげている。それじゃ、永遠に何も作れないんだ。
ーP72より引用

本の著者は Austin Kleonさんといって、アメリカ・オハイオ州出身の作家、アーティスト、講演家。ニューヨークタイムズのベストセラー作家。「デジタル時代の創造力」をテーマにPixar、Google、SXSW、TEDxで講演のご経験もある方だ。

ここで突然ながらちょっと話が変わるのだが、メンタリストDaiGoさんが少し前にアップされていた、この動画も拝見した。

キャッチーなタイトルはいったん気にせず、まずは動画を見ていただきたい。...のだが、動画を見る時間も惜しいという方もいらっしゃるかと思うので、動画で紹介されていた研究調査の概要を、以下に抜粋する。

~2019年にニューヨーク大学が行った研究~
研究対象:将来、科学者になりたいと思っている6~11歳の子ども306人
研究内容:「科学に対する興味と関心があるか?」を定期的にチェックする追跡調査を行った。具体的には、306人を2つのグループに分けて以下ABそれぞれの質問をした。
A:「君は、科学者になりたいと思いますか?」
B:「君は、科学をしながら生きる人生に興味はありますか?」

3年後、改めて全員の科学への興味やモチベーション度を調べた。結果は以下だったそう。

Aの質問をしたグループ:科学者になるモチベーションを失っていた 
Bの質問をしたグループ:科学者になるモチベーションがアップしていた

衝撃的な結果なのではないかと感じた。DaiGoさんの動画によると、ヒトは『自分以外の誰かという存在』になろうとすると、モチベーションが続かないことが多いらしい。自分と他人を比較すると無意識のうちに憧れの人をモデリングしてしまい、自分の実力ではその人に届かないのではないか?その人が属するグループに自分はふさわしくないのではないか?と考え込んでしまうそうだ。その結果として、実際に行動する前に自信を失ってしまう、という可能性が示唆されたらしい。

一方でヒトは、『どういう行動をして生きていたいか』に焦点を当てるとモチベーションが続きやすいそうだ。理由は、自分の存在を受け入れたままで、存在ではなく行動に焦点が当たるから、ということらしい。目標の実現性が高まるそうだ。

・・・

冒頭で紹介した「KEEP GOING」で出会った言葉と、DaiGoさんが紹介されていた調査結果の内容(と、並列で紹介するのが恐れ多いと思いつつも僕がこれまでの人生で大事にしてきたこと)が、僕の頭の中で繋がった気がした。

自分の意思で決めて行動して、さらにその行動そのものを楽しめることに対しては、たとえ誰かに後ろ指を刺されたとしても、時間を忘れてずーーーっと没頭をしてしまうことがある。ご参考までに僕を例とすると、僕にとってそれは歌うことであり、整体の施術で身体の知識を増やすことであり、SNSを通したコミュニケーションであり、無料ブログや自腹で課金をしたWordPressいじりであり、何かを調べることでありインターネット広告であり、新しいものをまず自分で体験してみるという行動そのものだった。人生を振り返っても、肩書きが欲しいと考えて行動をした記憶はほとんど思い出せない。ちなみにこれを書いていてふと思い出したのだが、18歳のころに運転免許センターで受けた最終の筆記試験は、そういえば一度落ちた。肩書きを目指すと上手く行かない人生のようだ。

ちょっと話がずれるかもしれないが、そう思うと、よく議論のテーマとなる『自分が好きなことを仕事にすべき』論は、実はもっと具体的な言葉へ因数分解できそうな気もする。『自分が"好きと思っている"ことを仕事にすべき』なのか、『自分が"好きで好きでしょうがなくて誰に何を言われてもやり続けてしまうこと"を仕事にすべき』なのか。ここで言う"好き"の違いは、その対象が存在なのか、行動なのか。後者の行動に焦点を当てて自分のことを客観的に見てみると、今まで気づかなかった自分の一面が見えてくるかもしれない。

冒頭で紹介した本も、DaiGoさんの動画も、どちらもおもしろい内容だった。お時間があればぜひ見てもらいたい。最後に、DaiGoさんが動画で仰っていた言葉をご紹介して締めようと思う。

『自分以外の何かという存在になろうとすると、ヒトは不幸になる。そうじゃなく、どういう行動に満ちた人生にしたいのか?を考えると、人生に、より希望が見えてくる』



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