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「その仕事、全部やめてみよう」を読んでみた

あまり、本を読んでその感想などをアウトプットする事はしてこなかったのだが、自分の中で、昔からお会いして、尊敬する、そして身近な方の本だったので、僕なりの学びと気づきを少し紹介したいと思います。

本のタイトルは、「その仕事、全部やめてみよう」で、著者はクレディセゾン 常務執行役員CTOの小野さん。
多分初めてお会いしたのは12年くらい前、既にDataSpiderも著名なEAIツールで、その開発責任者、年齢もそれほど変わらないのに。。凄い人なのですが、自分が企画した展示会やイベントで何度も登壇いただいたり、3年と少し前に念願かなってオーストラリアでワインをご一緒できたりと。
ちなみに、本は、、凄い勢いで読んでしまった。たぶん2時間かからない位で。なじみのあるサービス、同じパッケージソフトウェア、頭にスーッと入ってくるので、とくにIT業界にいる方々は、ぜひお読みください。少し小野さんの頭の中が分かるような気がします。

読む立場、職種によって琴線に触れるフレーズは違うと思うのですが、私がハイライトしたのは、下の6つです。

”DXは、「使う人の驚きと喜びを考えないで作ったものはほぼ失敗する」”
これは、、本当に感じる。特に現在の環境になってから、我々のサービスは企業向けなので、お客様(の会社の従業員)が当社のサービスを導入したことで、「ワクワクな気持ちで仕事ができる」、「リモートワークが可能となり感染リスクが減る」、「無駄な集計作業が無くなって、自分時間に使える!」などを強く意識しないといけないと改めて心に誓った。本の中では、Uberの事が書いてあるが、私もUberを初めて利用した際には感動した。特に、まだ日本人が使い慣れていない時に、役員の送迎としてUberを利用した際には、特別な体験を感じた。「特別な体験」自分たちのサービスで実現しなくては!!

"上司に説明する際には、「ダメなことを正直に話す」のがポイントだ”
誰もが怒られたくないが、ダメなことを放置してしまうと、、取り返しがつかないというか、、上司に本気で迷惑をかけるレベルになってしまうケースがそれなりに出てきてしまうと感じる。自分の場合は、ちゃんと上司と「TRUST」を築くこと、ダメなことの報告の前に、悩みがあったら相談するように心がけている、そうすれば、ダメなことも話せるようになる。これは逆のパターンもあり、上長として、メンバーが「ダメなことを正直に話す」環境を作ることが重要と感じる。上述の「TRUST」もそうだが、普段から、ちょっとしたことでも質問できる関係を作ることなどを意識しなくてはいけない。メンバーはそんなに楽に上長と話せないのが普通なので。

”ラストマン戦略”
僕の中で、小野さんの代名詞のようなコトバ。自分なりの実践はしてきたので、ある日小野さんから、「アメリカのシリコンバレーで技術者のツアーを企画したいのだが相談に乗ってくれるか?」と言われたときに、「MIJSという国内トップソフト会社が集まるコンソーシアムの中でも、海外でのビジネス視察などは野口に聞け」になれているのかなぁと思った経験がある。ただ、この戦略をチームで実施したことが無いので、ぜひ取り入れてみようと改めて思った。「☆☆なら〇〇に聞け!!」

"取り組む対象が「遊び」要素の強いものであればあるほど、夢中度が高ければ高いほど、その行きついた先にある「点」はユニークで交換不可能なものになりやすい"
いわゆる、のめり込んで、没頭した趣味や遊びで培ったスキルの事ではあるが、、本当にそれは感じるし、自分が足りないものの1つ。「遊び」とは違うが、私は旅行の計画を作るのがものすごく好きで、飛行機のコネクションやホテル探し、移動をスムーズにしてできるだけ効率的に回るのを考えて予定表を作ることで大満足するし、全く苦にならない。その結果、海外駐在や海外出張時の予定を作るのに大いに役立ち、会社では「野口トラベル」と言ってもらえるほどになった。

”戦略的に「見せ場」を作る 「見せ場」をつくることは、言い換えれば「普通ではない成果を出すこと」”
本にも記載しているのだが、”「見せ場」を作ることが習慣化されると、些細なことでも丁寧に取り組むようになり、信頼の積み上げや、弱点の克服につながる。”。これは、本当に意識が必要なことと感じる。「目立つ」「声が大きい」「贔屓されている」人は、そのために沢山の「見せ場」を作り出しているはずで、日々の努力による信頼構築はもちろんの事、ここ一番での準備、本番での強さ、チャンスをつかんだ時のグリップ力。ラッキーが続いているのではなく、ラッキーが続く理由があるし、改めてそれを見直すと努力する方向性が見えてくるフレーズである。

”リフレッシュしてリラックスしたら、本当にやらないといけないことと、やらなくても良いことに自分で気づくことができる”
”自分に合った形で力を抜くことで、長く、速く走り続けることができる”

これは、今(というかここ数年)の自分に一番刺さるフレーズである。視野を広げるも狭めるも何しろ全力疾走に近い形を特にシンガポール赴任した2014年から続けているような気がする。その後の400メートル走を題材にした「力を抜く」ポイントのストーリーも含めて、本当に仕事を忘れてリフレッシュしてリラックスすること、メールもチャットも何も見ない、ただただリフレッシュする、その方法をちゃんと見つけないと、全てを対応して、to Stopリストが作れなそうだ。色々とやっているけれど、仕事から離れられる趣味は、改めて大切!

最後に、この本は新たな気づきをいただき、また、自分が実践していることが書いてあり少し嬉しくなったり、シンプルに「楽しい」本でした。せっかく様々な形で組織を上手く運営するアイデアをいただけたので、この本を題材として、当部門を中心に20~30名のメンバーと毎月実施している半日ワークショップで、実施してみたいと思います。また、そのワークショップもnoteに掲載したいと思います。

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<ワークショップ予定アジェンダ(もう少し考えます)>
序章:インプット:「その仕事、全部やめてみよう」のダイジェスト紹介。 YouTube大学風に
①ラストマン戦略: 全員に自分が何のラストマンになりえるのかを考えて、グループ内で紹介、その後全員に発表!!
②「遊び」や「趣味」から導く自分のユニークポイントを改めて考える
③今ある仕事を棚卸して、「本当にやらないといけないこと、やらなくていいこと」を導き出す

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