Dancing on the Water / Bob James
Bob JamesといえばMr. New Yorkの別名も持つピアニスト。彼のフュージョンは一世を風靡しましたね。Touchdown、Angelaといえばご存知の方も多いでしょう。Lee Ritenour、Harvey Mason、Nathan Eastと結成したFourplayを想起する方も多いかもしれません。
今日は彼のアルバムから、ピアノの魅力を堪能できるアルバムをご紹介しましょう。「Dancing on the Water」はまさにピアノのためのピアノアルバム。Bob JamesのソロやJoe Sample、松居慶子、Dave Holland、Chuck Loebとの共演が楽しめます。それぞれの個性がぶつかり合いながらも、一つの素晴らしい作品に昇華しているのには驚嘆せざるを得ません。そこにはBob Jamesのピアニストとしてだけでなく、音楽プロデューサーとしての才能もあふれています。
一曲目のJoe Sampleとの力強いデュオのAlone Together、緩急巧みに演奏される松居慶子とのAltair & Vega、温かいDave HollandとのLast Night When We Were Young、Autumn Nocturne、そしてChuck Loebとの爽やかなデュオの(おっとこれはギターでした)Dancing on the Water。あなたは、どの曲が気に入るでしょうか。
このアルバムを聴いて改めて感じるのは、ピアノという楽器のポテンシャルの高さです。その意味でも一聴の価値あるアルバムだと思います。