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マイナスエナジー

エナジードリンクが苦手だ。

カフェインに弱い体質なのか、飲んでからしばらくすると手が震えたり、うまく体に力が入らないような状態になったりしてしまう。これはカフェインの強いもの、例えばコーヒーを飲んでも同じようなことになるので、コーヒー農園の跡取りとかに生まれなくて本当によかったと思う。

というかそもそも、お腹が膨れてしまうような感覚が嫌で炭酸自体が苦手なので、そうなるとエナジードリンクなんてもっての他、という話になる。他人の「エナドリ飲んで作業にブーストを……」みたいな話を聞くと、どうしてそんなことが可能に……?みたいな思いにさせられてしまう。

じゃあ全く飲まないのかといえば、これがおかしな話で、私はときどき、というか割とエナジードリンクを飲む。「レッドブル」「モンスターエナジー」あたりのベタなラインナップもそうだし、最近は「ZONe」にハマっていて、冷蔵庫に数本常備するようにまでしていた。エナドリ特有の甘味的なものはむしろ舌に合うようで、つい口に含みたくなる。

とはいえ苦手なことには違いない。そういうわけでエナジードリンクを飲むときは「ダメージを覚悟で」挑むことになる。

飲んだあとは胸がむかついてしょうがないし、手の震えもきちんとやってくる。もうそうなると作業に集中、なんてこともできないので基本的にやることはもう寝ることだけ。それだけのダメージと引き換えに、美味しさだけを得るわけだ。正直飲んだあとは大体後悔している。

そういえば、Twitterで魅力的な漫画を投稿している犬のかがやきさんの作品の一つに、「エナジードリンクを飲んですぐ寝てしまった人のエナジーを吸い取る生き物」を描いたものがあった。

私のところにやって来たら、この生き物はエナジーを吸い取り放題だと思う。いや、「気合を入れて頑張るぞ!」の気合も何もハナからないし、逆にゼロかもしれない。カフェインでグロッキーなわけだし。

私はお酒にもそこそこ弱くて、「気持ちよく酔う」みたいな感覚がいまいちわからない。だからアルコールによる酩酊も体調不良みたいなものだと思っていて、私にとっては、わざわざ自分をバッドコンディションに持っていく作業に違いない。

そういう意味ではエナジードリンクを飲むのも、アルコールを摂取するのと同じで、私の中では自傷行為的な気持ちよさに分類されているのかもしれない。これは多分、使い方を間違えている。

追記:
たまに見かける「エナジードリンク味」のキャンディは普通に好きだ。あれなら気持ち悪くなるわけでもないし。「「エナジードリンク味」キャンディ味のドリンク」が出てくれたら嬉しいんだけども。