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僕のクラウチングスタートじゃ、未来は見えない。

ビジョンが重要

――ってよく言われますが、未来のあるべき姿やビジョンを描くのって、けっこう難しくないですか?笑

少なくとも、僕はそうでした。(今だってそう)

数年前の僕が頭の中に描いていたビジョンは、今から振り返ると「なんて考えの足りない絵空事なんだ」と思うものばかり。

「それはなんでだ?」と考えたとき、当時の僕がやってたビジョンを描き方って、クラウチングスタートっぽい感じだったんじゃないか、と思いました。

僕の現在地からのクラウチングスタートじゃ、
解像度の低い未来しか妄想できない。

クラウチングスタートはやめて、助走する。重要なのは、テイクオーバーゾーンでもがくことなんじゃないかなと。

テイクオーバーゾーンは、リレーのときにバトンを受け取るあのスペースです。

とにかく色々やってみて、もがいて、もがいた先に描ける未来の解像度は、少しだけ高い気がする。

あと、バトンを受け取るイメージも大切。

大体の場合、自分が第一走者であることは少ない。必ず、自分より前に自分と同じレーンを走ってきた人がいる。その人からバトンをもらう。

それは、先行研究を調べることであり、歴史を紐解くことであり、先人たちの知恵を知ることなんだと思う。

自分がもがいたことによる経験知と、先行研究によって明らかにされた仮説によって、より解像度の高い未来を妄想することができる、かもしれない。

僕のクラウチングスタートじゃ、未来は見えない。

まだ見ぬ未来を描こう

そう言われたとき、その言葉のまま未来に思いをはせることも大切だし、その一方で、現在地で試行錯誤することや、過去に目を向けてみることもまた、まだ見ぬ未来を描くことにつながるんだと思います。


ポールヴァレリー

「二十世紀を代表する知性」とも呼ばれるフランスの詩人、ポール・ヴァレリーの言葉に

湖に浮かべたボートをこぐように 人は後ろ向きに未来へ入っていく
目に映るのは過去の風景ばかり 明日の景色は誰も知らない

というものがあることを知りました。今回の話は、まさにそんな、未来に歩みを進めるために、過去を見つめ、その軌跡から舵取りをする感覚とも近いと思っています。

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