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【美術館レビュー】アーツ・アンド・クラフツとデザイン@府中美術館

こんにちは、シフクです。アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!

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きっかけは私自身、ブランド運営の考えかたを参考にしているのが「アーツアンドクラフツ運動」における、ウィリアム・モリスの考え方。自分的に解釈しているのは、「いいもの、クオリティー最優先。できる限りコストを抑え万人に提供すること」

素晴らしいプロダクトを生み出した、職人最上位主義のウィリアム・モリスの実物作品を見てみたく訪問しました。


現在のファッション産業はそれとは真逆の動きをしているのは否めません。ファッション産業は世界で2番目の環境汚染産業とも言われています。

近年で言うとファストファション、安いものを大量生産することでそのブランドたちは認知の裾野をひろげましたが、その結果品質が粗悪なため古着として流通すらできないものになり、ごみになります。

今のブランドで言うとSHEIN(シーイン)がそれに当たるのかと、先日も原宿店がオープンし100人並んだとニュースもありました。

そのほかにも生地を染めた際に出る汚染水や、天然素材を育てるための森林伐採などもあります。

SDGsを考えた取り組みはたくさん出てきてはおりますが、どこも大規模な取り組みばかりで一部の大きな企業が取り組めるのみです。

個人的にはもっと個人に寄り添った取り組みをしてほしいものです(それでは売上が立たないので企業は手を出さないというジレンマも)


今回の話はそれではないので、話を戻します。


ウィリアム・モリスと聞いてパッと思い出すのは、花柄のカーテンのようなものではないでしょうか?


最初の区画からこれでもかとメジャーな作品が出てきます。
ふと見ていて綺麗だなあと思ったのではありますが、キュレーターさんのコメントを見てみるとタネあかしが。

・左右対称の均整的な美しさ
・草木などの有機的モチーフ

この相反する2つのモチーフ(デザイン)を使い生地であったり絵画(版画?)を作り出していました。

ほかには、均整的に美しさの中には「枠組み」も重要な要素の1つではないかと思いました。なぜかと言うと、自然の中には四角やマルなどの囲いが存在しないからです。

その囲いに組み込むことで自然のモチーフを人工的な芸術へ押し上げている1つの要因なのではと勝手に感じました。(もちろんモチーフのデザインや配置、色だしも関係はしてる)


その次のコーナーでは、アーツアンドクラフツ運動に参加していた方々の作品がずらっと並んでいました。正直今まで本やネットで検索し情報を摘んできたが、それらの方の情報というのがほとんど得られませんでした。。

なのでここに出てくる作者に関しては、もっと自分でも掘り下げて調べるとこの運動がどのようなものだったのかがわかるのではないか?と思いました。これからの課題を見つけることができて嬉しかったですね。

そして、最後にフランク・ロイド・ライトのコーナー。
満をじしてという感じでしたが、、区画的には小さめ。サッとみて終わる感じでした。なので少し期待ハズレでもありました。

そのくらいアメリカにおけるアーツアンドクラフツというのは日本ではまだまだ認知されてはいないのだなあとも感じた次第です。


トータル的に見ると、今まで写真でしかみていなかったものが実物見れることはすごい勉強になった。しかもまだまだ情報はたくさんありそうで深掘りしがいもあると感じました。

アートとは違い心が動かされるわけではないのですが、日々生活に寄り添うものとしては心地よいプロダクトでした。

まだまだ、調べ出したアーツアンドクラフツ、日々勉強していきます。





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