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01 未知との出会い

「すごいものが出たなあ」
ChatGPTを触ってみて、僕が最初に抱いた感想だ。次いで出た感想が「これ、大丈夫かな」だった。

質問されたことに、頭をひねって、回答を出す。学校や会社で、決して少なくない時間をかけて積み上げてきたスキルで、いまの仕事でもそれが重要な役割を果たしている。

その営みが、目の前のチャットボットによって取って代わられる予感がした。


2023年冒頭、X(旧ツイッター)がChatGPTで盛り上がっていることに気が付いた。しばらく様子見していたが、ミーハーな心に少し引っ張られ、乗り遅れながらも登録した。

使ってみると、文章の推敲や翻訳、プログラミングと、何を頼んでもなにかしらの返事がくるし、日常生活に関しての相談にものってくれる。「見つかりませんでした」「質問の意味が分かりません」ばかりの今までのチャットボットとは全然違う。「今後、AIのある世界が当たり前になる。」と確信するほかなかった。その便利さを目の当たりにして、当初感じていた危機感が、期待に変わっていった。AIをきちんと理解すれば、それが自分の世界を広げてくれる気がした。

AIの利用について、社内での利用ポリシーも議論しなければならないので、ひとまず利用許可を得て、機密情報などを入力しないよう慎重に使い始めた。

そんな中で春先、社長が鶴の一声を発した。
「ChatGPT活用PJみたいなのを立ち上げて、どんどん活用していきましょう!」

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