渋谷が標的に、国際的ハッカー集団の攻撃とその活動内容
こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」1月11日の放送内容を一部抜粋しご紹介します
今回の解説ニュース
サイバー攻撃の影響でWebサイトが閲覧できない状態になってしまったということです。今回行われたサイバー攻撃の内容や、国際ハッカー集団の活動について説明します。
今回のインシデントでは、公式Webサイトが閲覧できない事象が発生しました。原因として、アノニマスと名乗る国際ハッカー集団による分散型サービス妨害攻撃が挙げられています。
対策として、警察と相談しながら24時間体制で対応するということです。
「分散型サービス妨害攻撃」とはどのような攻撃なのか
分散型サービス妨害攻撃とは、DDoS攻撃とも呼ばれるターゲットに対して高負荷な状態を発生させてサービスを停止させるサイバー攻撃です。WebやDNSなどの公開システムに対して、複数の拠点から同時に攻撃が行われるため、対策が難しいサイバー攻撃のひとつと言われています。
例えば、Aさんが1人から話しかけられた際に、応答することは簡単にできると思いますが、2人や3人ならまだしも、10人以上から同時に話しかけると、誰に対しても応答できなくなってしまうことがあるのではないでしょうか。理由として、Aさんが持つ許容範囲を超えて話しかけられてしまうと、本来持っているはずの1人へ応答する能力すら、発揮できなくなってしまうからです。
分散型サービス妨害攻撃も同様で、システムが応答できる許容範囲を超えてアクセスを受けると、本来持っているはずのサービス提供ができなくなってしまいます。さらに、分散型で攻撃されることにより、サイバー攻撃の所在が転々と変化するため、IPアドレスで制限する対策が困難であると言うことができます。
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