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総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を一部抜粋しご紹介します

・今回の解説ニュース
・セキュリティで無線LANと有線LANの違い
・Wi-Fiを利用する際にセキュリティの観点で気を付けるべきポイント

今回の解説ニュース

無線LANのセキュリティについて、ガイドラインが更新されています。今回は、セキュリティで無線LANと有線LANの違いや、Wi-Fiを利用する際にセキュリティの観点で気を付けるべきポイントについて説明します。

今回更新されたガイドラインでは、自宅Wi-Fi利用者用と公衆Wi-Fi利用者用に分冊されています。ガイドラインの目的として、安全な自宅Wi-Fiと公衆Wi-Fiの利用のために必要なセキュリティ対策への理解を深めることが挙げられます。自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアルでは、セキュリティ対策のポイントとして「セキュリティ方式」「パスワード」「ファームウェア」の3点を挙げ、公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアルでは、「接続するアクセスポイント」「正しいURLでHTTPS通信しているか」を確認するよう、解説を行っています。

セキュリティで無線LANと有線LANの違い
無線LANと有線LANでは、主に通信の盗聴を防ぐ場合のセキュリティ対策が異なります。

■有線LANの場合
物理的にLANケーブルを勝手に抜き差しできないようにしたり、パソコンをネットワークにつなぐためのハブやスイッチを制限したりすることにより、通信の盗聴を防ぎます。

■無線LANの場合
アクセスポイントから常に電波が出ているため、物理的な対策をすることは困難です。その代わりに、無線LANのアクセスポイントへ接続するためのSSIDを非公開にすることで、通信が盗聴されるリスクを緩和することができます。ただし、SSIDを非公開にしただけでは完全なセキュリティ対策になるわけではありませんので、WPA2やWPA3で第三者が推測できないパスワードを求めるなど、他のセキュリティ対策と併用することで、より安全に無線LANを利用することができます。

逆に、共通するセキュリティ対策としては、通信を暗号化することで盗聴を防ぐことが可能です。

その他のトピック

Wi-Fiを利用する際にセキュリティの観点で気を付けるべきポイント
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