食べながら応援も出来る。一度使ったらクセになる飲食店応援サービス「北九州テイクアウトマップ」
「コロナウイルスの影響で、うちのお店の売上が下がってしまった」
「外食したいけど、コロナウイルスの影響で食べに行けない・・・」
そんなお悩みを抱えた飲食店さんと、利用者さんをマッチングするサービスが、福岡県の北九州市でスタートしました。
その名も「北九州テイクアウトマップ」です。
はじめに
まずは使ってみるのが一番わかり易いのですが、そうは言っても「北九州テイクアウトマップ」って何?って方も多いと思うので、簡単にご紹介させてもらいます。
「北九州テイクアウトマップ」・・・北九州のITコミュニティ「Code For Kitakyushu」から生まれた、コロナウイルスからの影響で売上が落ちた飲食店を応援できるWebサービスです。北九州市内(近隣含む)で、テイクアウト可能な飲食店が多数掲載されています。
事前により詳しく知りたい方は、「北九州テイクアウトマップ」生みの親である、北九州のITコミュニティ「Code For Kitakyushu」糸川さんのnoteを読んで頂けると嬉しいです。
北九州テイクアウトマップ作ってみた
北九州テイクアウトマップを作ってみた2
コミュニティから生まれたサービス
繰り返しにはなるのですが、このWebサービス「北九州テイクアウトマップ」は北九州のITコミュニティ「Code For Kitakyushu」というITコミュニティから生まれました。
「Code For Kitakyushu」・・・ITの力を使って、地域が抱える課題を市民自らが解決し、北九州市を中心に地域活性に取組むコミュニティです。
私も過去に何度もイベントに参加したことありますし、このコミュニティのメンバーでもあり、たまに運営側だったりもします。普段、connpassというITイベント発信ツールを使い、月に一度は北九州市の主要駅である小倉駅近辺の場所でイベント開催をされています。
毎回新たな発見もあり、新しいものに興味ある方々が集い学びを共にしています。普段のイベントは20人弱ではありますが、年末には望年会も開催され、その際は数十名の参加者がITやビジネス、それに趣味についても語り合っています。
参加者はの多くは北九州在住者ですが、遠くは福岡市や山口県の下関市からの参加もあり、「Code For Kitakyushu」のイベント目掛けて参加される方もいるほどです。
コミュニティから加速されたサービス
「北九州テイクアウトマップ」の生みの親である糸川さんがSNSなどでよびかけたところ、なんとあっという間に10数名の有志の支援者、また複数のスポンサーが現れ、またたく間にサービス開発が加速されました。
ちなみにロゴに関しては、SNSで「誰か作ってもらえないか?」という問いかけにわずか4分で声が上がるほどのスピード感。まさにコミュニティだからこそ出来たともいえるでしょう。
出来上がった北九州テイクアウトマップのロゴ
これが企業内だと会議があり、工数の洗い出しや予算などなどパワーも時間もかかりますが、有志で集まったメンバーだからこそ「私がやりたい、私が力になりたい」という思いが形になっていますよね。素晴らしい!
これは私もすごく仲良くさせてもらっている株式会社ワクグミの田川さんが作っています。北九州でデザインと言えば数名思い浮かぶのですが、その中の1名が田川さんです。
また「北九州テイクアウトマップ」の「使い方がわらないよ、どうすればいいの教えて?」という方向けに、動画もコミュニティから生まれました。
こちらも私の友人でもある、とどけるデザインのかやはらさんが作成しています。とても見やすく操作もしやすくなる動画なので、さすがだなって思いながら続けて3回見てしまいました。
実はもう1社スポンサーがあり、こちらも私の友人で弁護士の春田さん擁する至誠法律事務所が名乗りをあげています。「北九州テイクアウトマップ」にはGoogleのサービスを使っているのですが、無料版から有料版に切り替えるに当たりおかげさまでスムーズに行けたり、このWebサービス運用に当たり法務面でもサポート頂けています。
生みの親である糸川さんにちょっと聞いてみた
本人とも話しておこうと思い、「北九州テイクアウトマップ」の生みの親である糸川さんにちょっとお話させてもらいました。
北九州における運営のベースとなる考え方はこれで行くと思います。
物事はすべからく、「自助⇒共助⇒公助」の流れだと思っています。まず、自分自身で助ける。それが出来ない人は共同で助かる。それすらかなわない場合は公的援助を頼る。
今回の話でいえば、テイクアウトマップは、ローカルな「共助」を目指したものです。そこが、根底的にUberやグーグルとは違うと考えています。「自分で助かる」ことすらできない、すなわちUberに費用を払えない、Googleの登録方法が分からない。そういった方々に対して、共助として、相互にサポートする、という位置づけと認識しています。
ただし、前提はやはり自助がベースです。その体力があるなら、共助、公助に頼る必要はないし、頼るべきでもないと思っています。
その考え方を根底にしたところで、期間の話です。上記の通り、共助は自助に復帰できるようになるまでの「つなぎ」と考えています。なので、目安としては3か月。長くても1年間。そう考えています。
この件もそうですが、私は「アフターコロナ」ではなく「ウィズコロナ」という考えの中で、新しい行動様式や規範が作られると考えています。その間に、倒れる人を減らせられるように支えるのが、役割だと考えています。
テイクアウトマップを活用して、少しでも売り上げを維持していただき、その間に他のサービスの活用も考えていただく。そのための個別サポートを行っていくのも一つあるのかなと(まぁ、そこは私の個人事業の範疇になるかもしれません)。以前も言った通り、私は「テイクアウトマップ」自体の事業(ビジネスモデル)化は考えていません。
それはすなわち、それ以外の部分での事業化は必要と考えているという事です。これは私が生きるためにも(苦笑)ただ、今はそんなことを言う必要はないので、しばらくは投資(リソース提供)と位置付けて続けようと思っています。
既に私はこの活動の中で、地域の飲食店との繋がりなどのリターンを得ていると捉えています。
これをどう活かすかは、アフターテイクアウトマップ、の話ですねw
※上記糸川さんSNSより転載
糸川さんのお言葉は、厳しくも、やさしくもありますが、それは冷静な言葉の裏にある、大好きな北九州の飲食店を心から応援したいという意図が隠れているように私は話す中から感じました。
「北九州テイクアウトマップ」はあくまで暫定のサービスであるのですが、それもこれも飲食店のためです。言えば、このサービスを使う側のためでも有るんですよね。
このサービスを使用するお店側も利用者側もいわば「無料」です。しかし今回に関しても、時給で考えると3000円は超えるメンバーが有志で参加してサービスを作り、改善を重ねているわけです。
ここまでパワーも時間もかかって果たして無料のままでよいのだろうかってとこです。それは糸川さんの言葉にあるように、自助出来ないから共助が必要で、共助でもだめなら公助がある。でも理想は自助だよねってことです。
自助出来ないなら、そもそもやらないほうが良いのでは?とまではいいませんが、お店側そして使う側も基本的には、しっかりと払い、その見返りとしてサービスを受けられる方が良いわけです。その方がお互い支え合いう関係になり、継続性も生まれていくわけです。
それらを言い換えると、つまり投資だということです。本来投資は投資する代わりにリターンを得ることが出来ます。お金だったりモノだったり、機会だったりと。投資する代わりにはリターンが必要なわけで、リターンの無い投資なんて投資受ける側としては調子の良い話なんですよね。
ただこのコロナの影響で、本当に困っている飲食店さんや利用者さんが溢れんばかりにおり、その問題を解決しようと糸川さんたちは動いたわけです。ただ、今回糸川さん含めた有志のメンバーは、飲食店や利用者の可能性に自身の大事な時間やお金を投資しているのです。
そのリターンは、飲食店が続くことにより、また食べに行ける機会があったり、今回繋がることが出来た飲食店との仲だったりするわけですよね。今回のことでも糸川さんが言っていた良い経験は、飲食店同士の連携がこの「北九州テイクアウトマップ」を通じて生まれているということです。
従来個店同士の飲食店業界は、そうそう繋がりはなく、お互いのことをあまりしならかったりするそうです。ですが、お店を掲載することにより競合店や近隣店の取扱商品や価格帯などを初めて知ることが出来たと、糸川さんの方に飲食店さんから感謝のお言葉を伝えられたそうです。
そんな機会なんて、普通に普段食べいくだけではそうそう無く、それは糸川さんにも嬉しい出来事だったようですね。そういうお言葉を貰うことが出来て、「北九州テイクアウトマップ」をやって良かったという言葉からも感じました。
やはりいつもお世話になっている北九州の飲食店に対して、「ありがとう」というお返しが出来たみたいですね。そういった思いで始め、このコロナが落ち着くまでは投資的形で続けれられるそうです。熱いですね、熱い、ビジネスはお金も大事ですが、やはり思いが先にくるほうが周りも共感しますね。
こうやって話している私も共感しました。共感したからこそ、「私に何が出来るのか?」と考えたら、毎日noteを書いているのもあり、「私のnoteで記事にしよう!」と思い、こうやって時間を使いこのnoteを書いているのです。
何が出来ると考えると、やはりみな色々と出来ます。出来るけど、考えるだけではだめで、出来れば手も足も、体も頭も動かさないとですね。今回の「北九州テイクアウトマップ」の様に。
北九州テイクアウトマップ詳細
Webサービス(北九州テイクアウトマップ)
運営団体、アプリ制作:Code For Kitakyushu
情報提供、お問い合わせ
SNS
FB:https://www.facebook.com/bento.ktq/
Twitter:https://twitter.com/bentoKTQ
Instagram:https://www.instagram.com/bento.ktq/
メディアにも掲載された北九州テイクアウトマップ
キタキュースタイル
小倉経済新聞
毎日新聞
NHK
さいごに
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
この「北九州テイクアウトマップ」、何が凄いかっていうとサービスはもちろんそうなのですが、やはり「熱さ」と「スピード感」ではないでしょうか。
歩く食べログとも言われる北九州のグルメライター糸川さんが、いつもお世話になっている北九州の飲食店をどうにかしたいという熱い思いがあり、その思いがあったからこそこのWebサービスをスタートできました。
しかしスタートできたものの、開発したり広めたりすることは1人ではそうは出来ません。そのためSNSを使って声がけしたところ、ドドドッとその思いに共感したメンバーが出来ることをシェアしつつ仲間へと加わりました。
4月1日~4日に糸川さんがβ版を作り、今まだ4月半ばとサービススタートして2週間ちょっとでまたたく間に広まりました。新聞、オンラインメディアやテレビニュースなど、どんどん広まっています。見てくださいよ、このスピード感。最高です!
コロナの今だからこそ、出来ること、やれることは沢山あるはずです。それが体現できたのが、「北九州テイクアウトマップ」ではないでしょうか。ぜひお近くの方はまずは使ってみてください。そして美味しい北九州のご飯を食べながら、社会へ貢献していきましょうよ!
記事作成・構成・インタビュー:タカハシケンジ(@kenkenken0719)
左:糸川さん(「北九州テイクアウトマップ」生みの親)
右:タカハシケンジ(@kenkenken0719)
サポート頂ければ、今より更に頑張れます! 明日がより良くなるよう、皆で進みましょう🎵 twitterは @kenkenken0719