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【Salesforce×テスト】SHIFTの強みを最大限に活かした事例紹介

ご挨拶

こんにちは。株式会社SHIFT カスタマーサクセスグループ Salesforceチームの高橋です。

2021年にSHIFTへ入社し、以降は色々なプロジェクトに携わり、あっという間に1年半が経過しました。

今回は私が携わったプロジェクトの中から、 SHIFTが得意とする「テスト」と、Salesforceチームの専門分野である「Salesforce」の知識を掛け合わせ、プロジェクトを成功に導いた事例をご紹介します。

お客様の課題

Salesforceの導入において、「ベンダーが導入を行ったシステムを検証しようとしても、Salesforceの知識が足りない」、「通常業務との平行作業で検証時間が十分に確保できない」 というお悩みを持つお客様が多くいます。

私たちが参画したプロジェクトにおいても、お客様がこのようなお悩みを抱えていました。

このプロジェクトはすでに稼働しているSalesforceの追加構築に向けて準備が進められている状態でした。

ベンダーがテスト設計と、テスト実行を行い、その成果物に対してお客様がダブルチェックを行うという流れだったのですが、テスト設計書やテスト結果のダブルチェックの時間をお客さま側で十分に確保できず、時間がない中でチェックを行うため、不備の検知漏れがあるのではと不安に感じられていました。

そこで、SHIFTは第三者検証という立ち位置でプロジェクトへ携わることにしたのです。

Salesforce有識者とSHIFTが得意とするテストを掛け合わせ、お客様のお悩みを解決すべく二本の軸で業務をスタートしました。

Salesforceを多面的に検証

要件が満たされており、運用目線で使いやすいシステム設計になっているかを確認すべく、4つのステップで検証を行っていきました。

STEP1.設計書の確認

いきなりSalesforceの設定の確認を開始いたわけではなく、まずは出来上がった要件定義書をもとに、要件通り設計されているか設計書の確認を行いました。

要件の実現にあたり、開発やSalesforce標準のカスタマイズを行うことが定義されていましたので、「本当にその開発/カスタマイズは必要なのか」、「Salesforceの標準機能で置き換えることはできないか」という点もあわせて確認しました。

極力、Salesforceの標準機能を使うことで、Salesforceの年3回のリリースや、追加改修時など、運用時のメンテナンスが圧倒的に楽になるからです。

STEP2.設計書とSalesforce環境を比較

次に、設計書とSalesforce環境を比較することで、「設計書通りにSalesforceの環境が設定されているか」を運用目線で検証しました。

ここまではよくある手法だと思います。ここからはSHIFT独自の対応方法です。

STEP3.全体的に運用目線で確認

設計書に記載がないような細かい箇所も含めてSalesforce環境を全体的に運用目線で確認しました。

ここでのポイントは3つあります。

【ポイント1】ユーザ目線で使いやすい作り、レイアウトになっているか

Salesforceではユーザ一人一人にプロファイルが割り当てられており、プロファイルごとに権限やレイアウトを変えることが出来ます。

例えば、Aプロファイルが設定されている田中さんは編集ボタンが表示されるものの、Bプロファイルが設定されている鈴木さんは編集ボタンが表示されない、というような出し分けが可能です。

このような特徴がある為、「各プロファイルごとに正しく表示されているか」、「ユーザ目線で使いやすいレイアウトか」という観点で確認を行いました。

【ポイント2】既存設定との兼ね合いを踏まえ、リリース箇所のセキュリティが要件を満たしているか

Salesforceの権限設定は複雑に絡み合っており、一つのセキュリティを緩めるとそれが他のデータ、他のユーザに影響を及ぼすことがあります。

それにより意図せず、対象箇所以外のセキュリティを緩めてしまう恐れがあります。

もちろん、Salesforceの知識をもって防げますので、ポイント2つめとしてはセキュリティの観点で検証をいたしました。

【ポイント3】業務に沿った操作をするうえで環境全体を通して問題がないか

そしてSTEP1で実施した「極力Salesforceの標準機能で実装されているか」という観点で再度確認を行いました。

改めて確認した理由としては、Salesforceは設定箇所が多い為、設計書に記載しきれていない部分がある為です。

そのような箇所を含めて、Salesforceの環境を確認することで細部まで検証いたしました。

STEP4.SHIFT流のテスト検証

更に今までご紹介したSalesforceの検証と平行して、SHIFTの観点・設計の基準をもとに、SHIFT流のテスト検証を行いました。

SHIFT流のテスト

ご存じの方もいるかもしれませんが、SHIFTはテストを得意とする企業です。

そこでまずSHIFTの実績を観点に紹介させて頂きます。

  • SHIFT全体で年間【4,000のプロジェクト】に携わっています

  • 今までに作成した【テストケースの実績は6,000万件以上】です

  • SHIFT独自の【標準テスト観点は約900項目】に上ります

これらをもとにしたSHIFT独自のナレッジを最大限に活用し、あらゆる観点で網羅的にテスト設計、テスト実行を行いました。

Salesforceの知見を活かして、

システム要件 × システム設計書 × Salesforce環境 × テスト

という、それぞれの視点で検証したこと、更に一気に全てを検証するのではなく、分割して検証することで、より細部まで正確に検証ができ、 運用時にメンテナンスしやすい環境を整えることができました。

まとめ

Salesforceとテストの二軸で検証を進めていた本プロジェクトは、三か月で無事に検証が完了しました。

Salesforce有識者の観点から運用目線の検証を行うことにより、運用においてメンテナンスしやすいSalesforce環境になりました。

更にそれをベースにテストを見直すことでSalesforce、テスト、更には全体的なドキュメントの品質も更にUPし、お客様から感謝のお言葉をいただきました!

最後になりますが、Salesforce有識者の知見と、SHIFTのナレッジを活かしたSHIFT流のテスト、この二つを掛け合わせることが出来るのはSHIFT独自の強みです。Salesforce、テスト両方の観点からお客様のサポートが出来ます。

その他にも、Salesforceの導入、開発~保守支援と幅広いフェーズで実績がございます。お客様のお役に立てるよう全力でサポートさせて頂きますので、是非お気軽にご相談ください。

それでは、最後まで閲覧頂きありがとうございました!


執筆者プロフィール:高橋 愛実
入社月:2021年7月
Salesforce歴:6年
Trailblazerランク:Ranger
認定資格:認定アドミニストレーター/認定Experience Cloud コンサルタント/認定 Sales Cloud コンサルタント
旅行と食べることが生きがいです。食べてばかりいると肥えるので、身体を動かす趣味を探している今日この頃です。

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