コンペにならないようにするにはどうしたらいいか
僕は、仕事で一番嫌いなのがデザインとかでコンペにかかるということです。
デザインコンペって、アイデアとかがすべてそのコンペ資料に盛り込まれており、仕事の9割以上を出し切ってるのに、それで落とされるなんてあり得ないと思っています。
先日、自宅を建てました。
もちろん、僕はコンペなんてしません。コンペしないように、雑誌を買いまくり、その設計事務所の思想やデザインを見て、肌で感じ、その作風から仕事のスタイルまですべて自分のなかで検証してから、お声がけしました。
そして、先日完成しました。
家を建てた際、僕がコンペしなかったので、設計事務所や施工会社のみなさんは、とても気持ちよくよい仕事をしてくれました。
コンペって1/3の確率で選ばれるので、1/3の力しか入らないですよね。なので、2/3の力を出し切ってもらいました。
お互いハッピーです。
とにかく下請けとか業者とかじゃなくて、パートナーとして接するといいことばかりです。
かつて、僕のワンバーは飲食店で当時日本でトップクラスのお金を集めました。
「Makuake(サイバーエージェント)」のみなさんはパートナーとしてやってくれたので、本当に頑張ってくれました。
「Makuake」には月にすごい数の応募があり、掲載もむずかしいと聞きます。
そんななか、僕のプロジェクトに本気を出してもらう。これって、パートナーとして信頼しないとダメですし、お互いが面白いというプロジェクトじゃないと本気を出してくれません。
その甲斐あって、プロジェクトの事前にコミュニティをつくってもらい、さらには文章を考えてもらい、枠を用意してもらい、その結果プロジェクトも大成功し、クラウドファンディングの本にも載りました。
これ、パートナーでなくては、ここまでやってくれません。
話は戻って、仕事を受ける側として、コンペにならないようにするにはどうしたらいいか。
それはエッジを効かせるしかないんですよね。
唯一無二のもの。
逆に、発注側はコンペにかけなくても成功させるためには、目利きができないといけないんですよね。
建築家は、数えきれないほどいます。家を建てる際、クラウドソーシング的な建築家を選ぶものもやってみました。
40社ほどから提案がきて、タダでパースまで書いてくれます。でも、そのなかにいい建築家はいないんですよ。
そして、安藤忠雄のような日本を代表する建築家もいっぱいいます。隈研吾も。
でも、自分がどんなライフスタイルをしたくて、誰を幸せにしたくて、家を建てることで何を勝ち取りたいのか、何がゴールなのか、明確に考え抜いているんで、それを表現できる建築家を選ぶだけです。
そうするとコンペなんてしなくても、おおよそ想像ができる。
そして、日本トップクラスの建築家に設計はしてもらっても、内装は内装で他の人に頼みながら迷惑を掛けないように逆提案する(これは本当に失礼なことをしました、ただ心の声が嫌だって言ってたんですよね、w)。
自分で危機感をもったら、自分の心の声に正直に生きてると後悔しない。
そこまでこだわる。
言いたいのは、コンペされる会社にはならないようにするということと、その必要条件と、逆に発注側は目利きをもちましょうという話です。
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