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フランキンセンスの香りで行った気分に  ~アラビア半島編~

アラビア半島の南西部に「フランキンセンス(乳香)の国土」と呼ばれる国があり、古代から中世にかけてフランキンセンスの交易拠点として栄えていました。現在のオマーンの中心地ドファール州あたりに位置し、当時嗜好品とされた乳香により繫栄したその街全体は今も遺跡として残っており、ユネスコの世界遺産に登録されています。

アラビア半島南部の他に東アフリカやインドにもフランキンセンスは自生していますが、特にオマーン産は生育に適した気候により、香りに品と深みがあり、品質も良く希少価値の高い最高級品として扱われています。

古代エジプトでは、フランキンセンスの香りは神への祈祷の際に使用されていました。またユダヤ教やキリスト教の儀式でも使用され、古くから神聖な香りとして世界中で認識されてきました。

ウッディーでわずかにレモンのような柑橘系の香りで、かつスパイシーで森林をイメージさせるその香りは、あのクレオパトラやシバの女王も虜にしたと言われています。

古い時代では金と同じ価値を持っていたフランキンセンスは、今ではそこまでの価値はなくとも、漂うその香りに心と体を清める文化は地域の人々に継承されています。現代のアラビア半島の家庭では常時焚かれる香りとして、人々の生活の一部となっています。

オマーンや近隣諸国のスーク(市場)へ行けば、フランキンセンスなどの香料を扱う専門店が多く、時代の流れを感じさせないほど、古くから親しまれてきた神聖で心が落ち着くフランキンセンスの香りを全身で感じることができます。

のんびりおうち時間にアラビアの人々が親しむスモーキーな香りに包まれ、アラビア半島に行った気分を味わってみませんか。

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