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酸っぱいものと私

お立ち寄り頂きありがとうございます。
先日、甘いものが好きなお話をしましたが、私は酸っぱいものも大好きです。そんなことを語ってみたいと思います。

幼い頃、おやつにとても酸っぱそうな夏みかんが出たことがあったそうです。それを私は、見ている大人が思わずその酸っぱさを想像してきゅっと顔をしかめてしまうほどに、「おいしいおいしい」とパクパク食べ進めたと言います。
それからというもの、酸っぱい柑橘類が大のお気に入りになりました。

それから梅干しも大好きでした。あまりに好きで食べすぎるので、三歳の頃のお気に入りだったカリカリの小梅も、「一日に二つまで!」と固く約束をさせられていました。塩分の問題もありますしね。でもそんなことをまだ知らない私は、目を離せば小梅の容器を開けていたそうです。

小学生になると、食卓の上にはちょっとお高い良い梅干しが置かれていることが時々ありました。「一粒くらい、つまんじゃってもいいよね」と、誘惑に駆られてふたを開けたのが間違いでした。十分後、空になった梅干しの容器と種、酸っぱくて美味しい梅干しにとても満足した私が残されていました。その後、お高い梅干しを全部食べてしまった私は、母に散々怒鳴られながら叩かれました。塩分の摂り過ぎを案じたのではなく、「いくらしたと思ってるの!」でしたけど、まあとにかく、欲望に任せて食べ尽くしてしまったことは事実です。泣きながら謝りました。
その後は反省して、梅干しはあまり食べなくなりました。家庭で漬けたような、とても酸っぱくてしょっぱい梅干しが本当は大好物なのですが、一つ食べると歯止めがきかなくなるので、余程のことがない限り、自分自身で梅干しを食べることは禁じています。本当に、止まらなくなってしまうのです。

レモンも好きです。昨年虫が入って枯れてしまいましたが、畑にレモンの木を植えていました。中々実をつけることが少なかったのですが、たまにそこそこの数が実ったときは、果汁を絞ったジュースをそのまま飲んだり、輪切りにして囓ったり、楽しんだものでした。レモンケーキなんかも作りました。とても美味しいレモンでした……思い出すだけで幸せな気持ちになります。

あとよく、希釈したお酢も飲みます。健康のためにと思って始めてみたのですが、癖になってしまいました。今ではすっかり食後の楽しみです。

酸っぱいものが苦手な人がある程度いらっしゃるのは、腐ったものを口に入れないための防御本能だ、というようなことを聞いたことがあります。食べ物がだめになる過程で酸味が出てくるので、それを口(体内)に入れることのないように、だとか。
とすると、きっと私のその防御本能は少々欠陥があるのでしょう。

甘いものも酸っぱいものも、それ以外の色々な味のものも、やはり過ぎると良くないものですね。適量をもう少し覚えつつ、ある程度食べて満足したらそこで食べるのを止めるよう、上手に付き合っていくことをそろそろ覚えなくてはなりません。本当に、いい加減覚えなくては。
そんなことを思いつつ、レモンを丸かじりしたい衝動が沸き起こってきた辺りで、酸っぱいもののお話をお開きにしたいと思います。

お読み頂き、どうもありがとうございました。

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