【サウナ】京都 白山湯 高辻店

2月某日。私は京都に来ていた。

大阪で開催されるアイドルマスターシンデレラガールズのライブに参加するその前乗りだ。

私は学生時代を京都で過ごし、また知人も多くいる事から、社会人となった今でも京都にはよく訪れるし、非常に馴染みのある街だ。第二の故郷と言ってもよい。

そんな第二の故郷京都ではあるが、私がサウナに目覚めたのはここ数年。学生のときは好き好んでサウナに入ることなど無かったので、京都のサウナ事情については無知に等しかった。

京都でのサウナを堪能すべくさっそく私はネットで検索をかけひとつの銭湯へとたどり着いた。

それが「白山湯 高辻店」である。

なんでも銭湯サウナの最高峰と言われていたり、あのサウナの聖地をもじって京都のしきじとか呼ばれてるとかなんとか。
流石にそれは言い過ぎなのではと思ったが、このあと私はそれが過言では無いのかもしれないということを思い知った……。


いざ白山湯へ

京都駅に着いたのは17時前というところだった。バスターミナルB2乗り場から50系統「二条城 北野天満宮 立命館大学行き」に乗車。ほんの10分ほどバスに揺られ、「西洞院松原」で下りた。
地下鉄が南北十字にしか走っておらず、電車での移動は繁華街以外は難しいのが京都。
路線図が分かりにくい市バスだが活用できるとぐっと活動範囲が広がる。(3回以上乗る予定があるなら一日乗車券があるとなお得)

下車して歩くこと数分。突然それは現れた。

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ご尊顔だ。
白山湯にたどり着いたのはまだ17時半頃。日も沈み切っていない程度の時間だった。

中へ入り番台のおばさまに料金を払う。料金は450円だ。めちゃくちゃ安い。
私はタオルを持っていなかったので貸しタオルを頼み追加で130円しめて580円を払った。
(ただしタオルは後ほど返却すれば100円が戻ってくるので実質480円だ。マジで安い。)

ただバスタオルは貸出を行っていないので気になる人はあると良いだろう。

さっそく脱衣場へ向かってみるが、このあたりは普通の銭湯となんら変わりはないように感ぜられた。強いて言えばロッカーがでかい。
私はライブに参加するため2日分の着替えの入った少し大きめのリュックを持っていたがそれでもすっぽりと入った。

大浴場へ

画像2

※画像は公式サイトより引用

大浴場へ一歩足を踏み入れてまず驚いた。

入り口の足元からお湯のシャワーが出ているのだ。
いきなり足元を温めつつ清められ気分は上々。こんな設備もあるのか。

銭湯おなじみカランを目にし、心も踊る。身体を清めまずは浴槽へ。

浴槽は大きく分け4つだ。上記の画像にも写っているが、
・普通のお風呂
・ジャグジー
・薬湯
・電気風呂

の4つ。

電気風呂以外に共通して言えるのはとにかく深い。

座るどころか中腰になれば肩までつかれるほど。家のお風呂では出来ないを地で行っている。(写真には写っていないが手前に電気風呂がある。ちなみにめっちゃ強い。入ったら「あばばば」と言ってしまう強さ。)

客層も穏やかで常連であろう60代をゆうに過ぎたおじさま方が会話も楽しまれている。
私はあまり喧騒を好まないのでこのくらいの雰囲気がとても落ち着いた…。

サウナへ

お待ちかねサウナだ。

画像5

※画像は公式サイトより引用

中に入る入口横にビート板のようなマットが立て掛けてあるので持って入る。

中に入ると……かなり暑い110℃をマークだ!全体がタイルのようになっており中も広い!銭湯サウナは1段がけも珍しくないがこちらは2段がけ10人弱くらい収容可能だろうか。

サウナタイマーはなし。砂時計だ(笑)
しかしテレビがついており、その横にデジタル時計がある。こちらで時間は計れる。

相当暑く感じるが湿度もかなりありそうだ。

初めの1セット目は汗腺もあまり開いておらず汗もかくのに時間がかかりそうなものだが5分も居れば玉のような汗が浮いてくる。

僕は通常サウナに8分程度を目安に入るが、100℃超えのサウナは流石に別だ。
ものすごく暑いと感じる場合、体調も考慮して少し短めにしたりもする。

………が、白山湯のサウナは110℃近いにも関わらずなんか入っていられるのだ。

これは正直言葉にしづらい何かがある。
湿度なのか温度管理が完璧なのか分からないが、サウナイキタイのレビューを見ても私のように感じている人がたくさん居た。

結局しっかり8分強ほどサウナに入ってしまった(笑)

驚きの水風呂

私はなぜこの白山湯がここまで称賛されているのかここに来てやっと思い知ることになる。
それは水風呂だ。

画像4

2頭の高さの違うライオンさんから水がドーバドバ!


サウナでしっかりかいた汗を流し、水風呂に飛び込む………とびっくり!!

めちゃくちゃ深い!
脚を軽く曲げれば肩まで入れてしまう深さだ。
温度はそんなに低くなさそうだ。おそらく体感的に18〜19℃くらいじゃなかろうか。

ライオンから出る水をまるで打ち湯のように肩や頭に当てグゴボボガバと声を出すも一興だろう。


しかし驚くポイントはここだけじゃない。

入ってみると明らかに違いが分かるので、白山湯に来てマジで試してほしいのだが、水がとにかくやわらかいのだ
水道水臭いとかカルキ臭いとかそういうのホントにゼロ。

それもそのはずなんと地下60mから地下水を汲み上げているというのだ。天然名水は伊達じゃない。アクシズだって押し返せる。

隣のおじさんを見てみればガブガブ直で飲んでいるし2Lペットボトル持参で汲んでいる

の、飲めるの!?そ、そうか地下天然水だもんそりゃ飲めるわなぁ……マジでしきじじゃん………ドラマ「サ道」で泰造がやってんの見たわ………。
真似して私も直飲み。サウナで失った水分を取り戻すようにガブガブ飲んでやった。


ととのいスペースへ


そうかそうか、この水風呂がすげぇから白山湯は銭湯サウナ最高峰と言われてるんやなぁ……と感心しつつ外気浴スペースへ。

しかしまたまた私はこのととのいスペースを見て驚いてしまうのだった。

画像5

※画像は公式サイトより引用

なんやこのシャレオツな配置……。私の好きな外気浴スペースをそのまま体現してるようなエモさ。

露天風呂とカランがいくつかあり、その横にととのい椅子が3つ。簡易ベンチが1つ。

椅子に腰掛け外気浴を楽しむ。
1階にあるし隣は女湯なので外から見えないよう屋根でしっかりと囲いはあるが、ところどころから空が見える。とても良い雰囲気だ。

ととのった

その後私は結局、
サウナ8分→水風呂→外気浴を4回も繰り返してしまった。いやマジでサウナめっちゃ暑いのになんか入ってられるのよ………。

そうこうしているうちに日も完全に暮れ、露天風呂のととのいスペースは薄明かりの中さらにエモさを増していく……光で露天風呂の横にある庭の灯籠とか草が優しく照らされ雰囲気バツグン。旅館の風呂みたいだ。

完全にととのい、大大大満足した私は白山湯をあとにするのだった………。

総評

ワンコインで極上のひととき。
「銭湯サウナの最高峰」とか言われている訳がよーーーく分かりました。


また必ず来よう。

それではまた。


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