【サウナ】 名古屋 ウェルビー今池


私には週末のお決まりのコースがある。

それが麻雀→ネカフェで仮眠→朝サウナという流れだ。

そこ、悲しいおっさんやなとか言わないでちょうだい。泣くぞ。



馴染みの雀荘で麻雀を0時の閉店ごろまで打ち、(昔は朝まで開店していたのだが、ガサ入れが入って以来0時までとなった…悲しい…)そしてネカフェで新刊なんかを読みながら仮眠を取る。

そのあとがお待ちかねの朝サウナ。

「ウェルビー今池」なのだ。




サウナ界のゴッドファーザー米田氏が手がけるサウナ&スパのパイオニア的存在「ウェルビー」

名古屋には「ウェルビー名駅」「ウェルビー栄」「ウェルビー今池」の三店舗がある。

名古屋に住んでいた事もあった私はもちろん名古屋市内全店舗制覇している。
この中でも私は「ウェルビー今池」をこよなく愛している。

名駅からアクセス抜群のウェルビー名駅でもなく、寝転べるサウナや、フィンランド式を模した森のサウナ。ドラマ「サ道」で原田泰造氏が絶賛したウェルビー栄ではなく、なぜウェルビー今池なのか。

私がウェルビー今池を愛する理由はいくつかある。それが、

①地域性
②料金プラン
③露天外気浴スペース
④からふろ

この4つだ。
特に露天外気浴スペース白樺の森のミスト、からふろは名古屋市ではウェルビー今池にしかない。(からふろは福岡にはあるらしい。)
なにそれ?と思うだろう。ちゃんと後ほど後述したい。


以上の理由なども含め、ウェルビー今池は私の愛知における「ホームサウナ」だ。

愛知県安城市に引っ越して以来、距離的な事を言えばかなり遠くはなったが私の心と身体のホームで有り続けている。

ここを無くしては生きてはいけない…そう感じてさえいるのだ。

そんな私のホームサウナ「ウェルビー今池」を紹介していきたい。


身の上話(飛ばしても結構)

私は以前とある外資系企業に勤めていた。

その時は名古屋市は千種区。ウェルビー今池からは徒歩10分の場所に住んでいた。
激務に次ぐ激務で身も心も疲れ果て、よくウェルビー今池に通ったものだが……仕事によるプレッシャーやパワハラでついに身体と心を壊してしまい、私は会社を辞めてしまった。

その後私は安城市の果てに引っ越すこととなり、今はふた月に一度行ければ良い程度となっている。


そんなふた月に一度のちょっとした贅沢。

麻雀→ネカフェ→朝サウナは私にとってわざわざ、名古屋に出てきて過ごす本当に鉄板な休日の過ごし方なのだ。



というわけで行ってきた


2月も末。

私は上司に命ぜられた休日出勤を終えたところだった。
疲れ果ててはいたが、このまま日曜日を何もせず過ごしたらホントに無為に週末が終わる。
私は日曜日起きたら必ず上記のプランを実行せんと心に強く決めていた。


日曜日は昼前に起床。
予定通り麻雀を閉店まで打ち近くのネカフェでマンガを読んだり横になったりした。

そうこうしているうちに時間は朝7時を回ったところであった。

さぁウェルビーの時間である。

画像1

※画像は公式サイトより引用


ご尊顔。

謎のキリンでお馴染みだ。

フロントで私は迷わず告げた。

「早朝サウナお願いします。」

ほかのサウナでも早朝コースを扱っているところは多いだろう。
1時間コースで単純に安かったり時間制だったりするが大体お得になっている。

ウェルビー今池にしかない料金ブランを紹介しよう。

画像2

早朝サウナはお店によって割と形がピンキリだ。


1時間プランより若干安くなっているだけのものや、朝5〜10時まで1600円、みたいな形のものもある。
確かにお得なのだが、帯に短し襷に長しと感じている。
1時間はサウナ3セットを行うには短く感じるし、10時までのコースも確かに朝イチから利用できればお得だがそもそも朝5、6時からサウナ行こうとは中々ならん。

その点ウェルビー今池の早朝サウナは上記の通り、
「朝6〜9時までの間に入店すれば3時間1030円で利用できる」のだ。

例えば9時ぎりぎりに入店すれば12時前まで利用できる。

とにかく3時間利用できるというのが大きい。しかも1030円。

実際、ウェルビー栄の早朝サウナは60分1000円というものだ。30円足すだけで2時間多く利用できる。
ただウェルビー名古屋、こいつもすごい。
ウェルビー名古屋の早朝サウナは5〜12時までの入店で13時まで利用出来て1540円だ。

地方から夜行バスなどで名古屋駅に来た人なんかはドンドンピシャリだと思う。東京発名古屋着って大体5時くらいに名古屋着くし。


話が逸れた。
とにかくウェルビー今池の早朝サウナはお得なのだ。

説明が長くて恐縮。
ようやく入店しロッカーで服を脱ぎ大浴場へ

……向かうのだがここにも気づきがある。

それは動線だ。
ウェルビー今池は、フロント→ロッカー→大浴場が線を結ぶように配置されており無駄がない。すべて1階なので階段も挟まない。実にスムーズに大浴場へ迎えるのだ。
小さな気遣いが嬉しい。

大浴場

画像3

大まかな配置だ。
・温めのジャグジー
・四季の湯
・熱めの湯

というふうになっている。ちなみに左に見えるのは「白樺の森のミスト」である。
写真には写っていないが向かって右側にテレビが設置されている。湯に浸かりながらご覧になれる。

またウェルビー今池は洗い場にもちろんシャンプーリンスは常設されているが、その横にワンランクアップしたシャンプーリンスや洗顔料が置いてある。(ポンプ式のギャツビーの洗顔料とかTSUBAKIとか)
必要に応じて個人でそれを持っていって使えるという訳だ。
(余談だが関西だとこのシステムはほぼ採用されていないそうだ。なぜかと言うと……地方性だろうか。)

1セット目

体を清め浴槽にも漬かりつつ、サウナへ向かう。

画像4

サウナ室内はこんな感じだ。
2段がけでかなり広々。
温度は95℃前後だ。

温度はそこそこだが、個人的に感じるのはウェルビー今池のサウナは柔らかいサウナだということ。
湿度管理のおかげか長く居てもそんなに辛くない。だが、1セット目でも5分も居れば汗は玉のように浮いてくる。

広さや雰囲気も相まって非常に好きなサウナだ。

サウナマット、サウナパンツも常備している。サウナパンツを着用している人は体感的に1割程度。
サウナ前にウォータークーラーとクーラーボックスの氷もある。氷を口に含んでサウナに入るもまた良し。

また客層も私好みなのだ。
ホモとかそういうわけではないぞ。

これは上記にもあるが地域性だろうか。

名古屋店、栄店と比べると年齢層が高めで程よく静かなのだ。

飲んでから来たのであろうギラギラとした厭らしいリーマンも居ないし、複数人で喚き散らす若者もほぼ居ない。ここは私のオアシスだ。


水風呂

画像5

サウナに入ったあとはもちろん水風呂だ。

温度は14℃前後。
U15というやつだ。キンキンである。
サウナの真横にあるのもにくい。広さは3人が入れる程度だ。

また小さな水流が絶えず出ており温度の羽衣を形成できないのも良い。サウナで火照った体はすぐに冷えてゆく。

私はあまり入らないが冷凍サウナで身体を冷やす方も多々見受けられる。
今回は私の主観的なレポなので割愛。


露天外気浴スペース

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私がウェルビー栄でもなく名古屋でもなく今池に行く理由の一つがこの露天外気浴スペースだ。名古屋店、栄店にはそもそもこれが無い。

こちらには名湯と名高い池田さくら温泉からタンクローリーで元湯を運んでいるらしい露天風呂に、壺湯
椅子がいくつかとリクライニングチェアが2つ。またねころび湯もある。
画像でいうと右下に写っているが石畳に湯が薄く張っており木の枕がある。長く寝転がると石なので身体が辛くなるがじんわりと温かく、私も真冬の外気浴ではよく利用させてもらっている。

ウェルビー今池の外気浴スペースは風も抜け空がしっかりと見え、リクライニングチェアもやわらかい。とてもととのいやすいのだ。

からふろへ

これを読んでいる奇異な方はこう思ったかもしれない。

「からふろってなに???」

さもありなん。まずはこちらをご覧あれ。

画像7

五感を解放する日本古来の蒸し風呂体験
見ていて、見えてない。 聞いてて、聞こえていない。
そんな、自分に気づく「からふろ」体験。
物や情報が溢れる現代社会。
慌ただしい日常の中で、新しく手に入れる代わりに何かを失っていく・・・
本来私たちが持っていた古の力を呼び戻す蒸し風呂体験が、
この「からふろ」です。

これを見てもなんこっちゃだ。だがからふろに入ればわかる。わかるぞ。

かいつまんで言ってしまえば、

「セルフロウリュが出来るお一人様専用サウナ」だ。

ウェルビー今池には通の間で、からふろ(光)からふろ(闇)と言われる2つの一人専用サウナがある。

どちらも間取りは同じ。
中は2畳程度の広さでしゃがんで入る。

温度は体感で70℃くらいだろうか。入った時は全然暑くはない。

備え付けの水道から壺に水を入れ、柄杓でサウナストーンに水をかけるシンプルな作りだ。

だがこれがやってみるとマジでハマるのだ。


からふろ(光)

私はいつも2つともからふろを利用するがまずはからふろ(光)から入る。

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これがからふろ(光)。
わりと最近できた。

立て付けの悪い扉を開け中に入る。
露天スペースにあり、窓がそこかしこについているため普通のサウナにはまずないが差し込む。エモい。

中は木板張りになっており、普通に座っていると少し脚が痛い。
あと木板張りなので、人が使ったあとすぐ入ると他人の汗が目に見えてしまうのが少し難点(笑)
私はいつもサウナパンツを穿いて利用する。他人のためにもね。

温度は先程申し上げたとおりそんなに暑くない。壺から柄杓で水をすくいジャンジャンサウナストーンにかけるのだが、ここでからふろ(光)の特殊効果発動。

壺に大量の茶葉の入った袋が入っており、水がお茶になっているのだ。

サウナストーンに水をかけるとフワっとお茶の香りが広がる………。2畳程のスペースしかないのでしっかりと香るのが素晴らしい。
(私が行ったときは緑茶だった。記事を書いている今はジャスミン茶らしい。)

香りも楽しみつつ、バンバン蒸気を発生させ独りでまったりできる。サウナに日が差し込むというまずあり得ない状況にもアッパーな風情がある。

他店にあるセルフロウリュのサウナのように人に気を遣うことなく自分で体感温度を調整でき、集中して自分と向き合う事ができる。

どうです。気になりませんか?



からふろ(闇)


からふろ(光)でしっかりと蒸され、水風呂→外気浴を楽しむ。
3セット目がからふろ(闇)だ。

私はからふろは闇属性の方が好きだ。より自分に向き合える気がする。

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こちらがからふろ(闇)。

中の様子を伺うことができないので、中に入っているかどうかは「蒸」「空」と書かれた小さな看板で判別する。「蒸」とあれば中に人が居ますよという合図だ。

中はこんな感じ。

画像10


畳張りになっており、光は必要最低限しか入らない。私がよく利用する早朝でもかなり薄暗い。

サウナなのに畳に座るというこのアンマッチ。2畳ほどしかなく、屈まないと入れない狭さ。

私はからふろ(闇)に勝手に千利休の侘茶のような侘び寂びを感じている。

書院の茶から草庵の茶へと変化させていった利休の茶室のような狭さ。
茶や茶器そのものでなく茶に向かう人の心こそが真理と説いたのもここに居るときはなんとなく分かる気がする……。(分かったような気がするだろう。)

また話が逸れてしまった。


からふろ(闇)にはお茶ロウリュはない。
が、壺にはヴィヒタ?が入っており、こちらもサウナストーンに水をかけた際やはり良い香りが広がる。

そし何よりもニクいのが暗さなのだ。
この暗さかつ、一人専用サウナというのが良い。本当に自分と向き合える気がする。

また画像にも映っているがもニクい作りだ。
薄暗く周りがよく見えないとに過敏になる。そこへ小さな瀑布の音が届くわけだ。

静かで暗く狭い室内の中、滝の音だけが響き、ロウリュをひとりで思うまま、自分の思う匙加減で楽しめる。

もうホントに良いぞ。ととのう一歩手前まで来る。
こいつ何一人でテンション上げてんのとか言わないで。入れば分かるから。


早朝ロウリュ


サウナに2つのからふろで3セット。

いつもは3セットで終わりだが、私のウェルビー今池早朝サウナはまだ終わらない。

ウェルビー今池は早朝にストレッチロウリュを行っているのだ。

通常、ロウリュのサービスを行っているお店でもだいたい早くても15時前後から行うのが普通じゃなかろうか。だが、ウェルビー今池は平日は朝7時。休日は朝8時から早朝ロウリュがある。

私が7時前後にウェルビー今池に行くのもこのためだ。8時に4セット目のストレッチロウリュが来るように調整していたという訳だ。フフーン。

8時ギリギリに入るとサウナ室が満員になっている事もあるので私は少し早めにサウナ室に入っておく。
8時になるとスタッフが入室し、一度換気のためドアを開ける。
私は知らなかったがこれ結構珍しいらしい。

スタッフがここで、
「この時間を利用して簡単なストレッチを行います。」

と告げ、サウナ室でストレッチが始まる。軽く首を回したり、腕の筋を伸ばしたり。

ドアを閉め、スタッフが口上を述べながらテキパキと動く。ウェルビーのロウリュはしっかりと口上を言ってくれるのも特徴だと思う。

サウナストーンにアロマ水をかけ、タオルで撹拌していく。常連()の私はうろ覚えだが口上を覚えてしまった。


「サウナストーンにアロマ水をかけていきます。今日は○○の香りです。香りも合わせてお楽しみください。
熱したサウナストーンに水をかけることで水蒸気によって室内の温度は変わりませんが、体感温度が急激に上がっていきます。無理だと思われた方は無理をせず退室なさってください。
この水蒸気にはマイナスイオンが含まれており、疲労回復などの効果があります。また、サウナの本場、フィンランドではこの水蒸気の事をロウリュと呼び、森の神が宿ると言われております。」

こんな感じだったと思う。

ウェルビー今池のロウリュは蒸気を撹拌した後、タオルでアウフグース、いわゆる熱波のサービスを行う。

前から1回。背中に1回。その後、前におかわり1回だ。
ウェルビー今池の熱波師は結構技術に差があると感じているがこの日は当たりだった。

力強い熱波が身体を襲い、凄まじい発汗。
これを耐えてこそ水風呂が気持ちいいのだ。


ととのった


①サウナ→水風呂→外気浴
②からふろ(光)→水風呂→外気浴
③からふろ(闇)→水風呂→外気浴
④ストレッチロウリュ→水風呂→外気浴

の4セットを行い、リクライニングチェアで無茶苦茶にととのった。もはやこれだけ書いたら言う事もないだろう。


以前に書いた記事とは分量がエグい事になってしまったが、これはひとえに私がウェルビー今池の常連であることとウェルビー今池への愛だと思って頂きたい。


締め

さて如何だったろうか。


あなたもウェルビー今池に行ってみたくなりませんでしたか?
それとも「文章なげーよ馬鹿!」って思いました?それはマジですいません。

こんなに長くてクソな駄文を最後まで読み進めてくれた稀有で奇異なあなた、本当にありがとう。私の愛が少しでも伝わると嬉しい。

ではまた会いましょう。
あーあ、ウェルビー行きたい。


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