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コブクロの『轍』について語ってたらだいぶ脱線した

2005年から、かれこれ17年?18年?コブクロのファンやってるんですけど、ファンサイトブログ以外で長文で語ったことないなと思ったので吐き出します。Twitterで毎日喚いてるけど二次元オタク用のアカウントだし、蕾と桜しか知らん優しいフォロワーに話聞いてもらい続けるのも申し訳ないし。

とりあえず今回は『轍〜わだち〜』です。family toneライブでやっぱ最高〜‼️ってなったので。

好きポイント主に3つ
①ギター
②歌詞
③歌・ハモり

①ギター

『轍』ってジャカジャンジャンジャジャン……ってギターのストロークから始まるんですけど、ライブでやるとき、最初のアウフタクト?装飾符?なんていうの?一拍目が始まる前の「ジャカ」だけで「あ、轍だ!」ってわかるんですよね。この瞬間が堪らなく好きで。

コブクロのファン全員が好きな曲だし(主語デカ)、特にライブ最後とか後半の盛り上がってるときにやる轍は格別で、このイントロが始まった瞬間全然知らない隣の席の人と飛び跳ねて喜んでしまうくらい。
もちろん前半にやる轍もいいんですけど、なんか最終回感、エンドロール感あるんですよね。カーッと照明が暖色に光っていく感じとかも含めて。
元気で力強いんだけど、終わった後に達成感があるというか。別に私たちは演奏してないんですけど。でもまあ一緒に歌うし演奏してるようなもんか(傲慢?)

まあとにかく最初の「ジャカ」で轍キタ――(゚∀゚)――!!ってなるのが好き。
私は曲終わった時だけじゃなくて始まる前、イントロ鳴った時とか、たとえば「次の曲は○○です。聞いてください」って言われた時も本当は拍手したいタイプ(みんなしないからしないけど)なんです。好きな曲が来たら「やったー‼️これ聴けるの⁉️ありがとう‼️嬉しい‼️」って気持ちになるのでその感謝と嬉しさを伝えたいんです。
その点『轍』って、あと『神風』とか『ストリートのテーマ』とか、イントロから騒いでいい(騒いでいいわけではない)じゃないですか。会場全員が「やった〜‼️」って一緒にはしゃいでくれるからこれらの曲のイントロが大好き。

イントロの話しかしてないな。
あと確かこれコードがGだと思うんですけど、小渕さんがいつだったか「Gは元気が出るコード!」って言ってて、『轍』を聴くたびに「説得力がありすぎるなぁ」と思うなどしています。
ライブでやってくれるラストのどんどん早くなるストロークも盛り上がって本当に好き! 


②歌詞

抱えきれない夢が
不安に変わりそうな日が来たら
そんな時は 僕のところへおいで
歌を唄ってあげよ
轍/コブクロ

や、や、やさし〜!!!!
結構他のパートでは「おい❗️1秒だって無駄にすんなよ‼️自分で選べよ‼️」と強いメッセージをぶつけてくるのに、サビ、歌詞がこんなに優しい……

私が好きな曲のひとつに『光』という曲があります。

僕ができることはただ1つ 君が
悲しみの果てに
目を閉じてしまっても
「こっちだよ」って手をたたいて
君が前を向けるように
光/コブクロ

コブクロの曲って大きく分けて

  1. 自分たちのことを歌っている曲
    (『晴々』『時の足音』『ANSWER』など)

  2. 聴き手に強く語りかける曲
    (『YELL〜エール〜』『DOOR』『今、咲き誇る花たちよ』など)

  3. 創作ストーリーの曲
    (ラブソングはほぼこれ。『赤い糸』『流星』、なんなら『桜』もこれ)

に分類できると勝手に思ってるんですけど
(要素がミックスされてるもの多々あり。『蕾』は①③、『未来』は②③、『風見鶏』は①②③全部……って最早何でもありか?)
「轍」とか「光」とかは大枠は②で、まあ簡単に言っちゃうとコブクロお得意の「応援ソング」なわけですが、コブクロにとって「応援」とはつまり「歌うこと」だということがこの2曲ではっきり伝わってくるんですね。ライブでも小渕さんよく言ってますから。僕らには歌うことしかできないって。
だから①の「自分たちのこと歌ってる」の要素もあるわけです。私はこの①と②がミックスした曲が大好きなんです。(はあ、そうですか……)

どんな時も 僕はいつでも
ここで歌を唄ってるだけ
閉じた扉 タタキつぶしてゆこう
君の未来のほうへ
轍/コブクロ

①と②をミックスしたこの歌詞の何がいいかって、コブクロが「歌を唄ってる」と言ってくれることで、現実と歌がリンクするんですよ。
私たちが現実で頑張ってもがいているときに、様々な困難に立ち向かっているときに、小さくても何かの不満や不安と戦っているときに、コブクロが歌を唄ってくれる。何かあったときに、この歌を聞けばいいんだとなる。
具体的なストーリーは無い抽象的な応援歌が、急に私たちの人生に当てはまるんですね。抽象的だからこそ当てはまるとも言う。『轍』に限らず。

歌だけじゃなくて各種創作物でもそうなんですけど、「テーマ」ってあるじゃないですか。具体的な事象ではなく「結局この作品を通して作者は何を伝えたいのか」というメッセージのことを私は「テーマ」と呼んでいます。
例えば『遊☆戯☆王 THE DARKSIDE OF DIMENSIONS』では海馬瀬人の生き様っていうのはあくまで具体の事象であってあの作品が海馬瀬人の生き様を通して伝えたいことは「信じるもののために戦え」ってことだと思っていて。
『あんさんぶるスターズ!』からのメッセージは「アイドルたちのクソデカ感情を楽しんでね!」ではなくて「憧れてくれる人がいるから輝ける、手を伸ばし続ければみんなが輝ける」ということなんですよ。例えがオタクすぎるな。あとなんだ、『ハリー・ポッター』シリーズのテーマは「魔法ってすげー」じゃなくて「愛」であるとか。

コブクロで言えば『蕾』を聴いて泣く人が全員母親と死別してるわけないじゃないですか。でも自分の母を、あるいは大切な人を思って泣くじゃないですか。
このとき「歌詞の中の小渕さんの母」という具体から「大切な誰か」という抽象を汲み取って「自分の大切な人」という自身の具体に再構築していく作業がみんなの中で起きているんですよ。

映画『ボヘミアン・ラプソディー』の中でのQueenの台詞なんですけど、レコード会社かなんかに初めてボヘラプを聴かせて「抽象的すぎて訳わかんねえよこの歌!」って言われたときに「客は全員が『これは俺の歌だ』と思う」って言うんですね。
実際に誰かを撃ち殺すような人は中々いないけど、誰しもの心の奥底にある「自分は生きていていいのか」みたいな「自分の中だけにある問い」にぐんぐん入り込んでいく曲。人々がみんな持っているけど1人ずつしか持っていないもの。だからみんなが「他人事」ではなく「自分の物語」「自分のための歌」だと思える。

めちゃくちゃ脱線したけど『轍』はまさに「今、様々な現実問題に直面しながらこの曲を聴いてる私たちの歌」なわけです。
この歌によるコブクロからのメッセージは、勿論正解は1つではなく色々あるだろうけど、私が考えるメッセージは「自分の道は自分で決めろ!」。決めたら、そこからはいつでも励ましてくれる、応援してくれる奴らがここにいるから。そんなメッセージがねえ〜〜〜〜この歌詞はスッッッッッと入ってくるわけですよ。上手く抽象と具体がミックスされてるから。

コブクロにこう唄われちゃったらもう、私たちも自分で決めた人生を自分で頑張るしかないわけですよ。他人にできるのは応援したり道標を示したりするまでで、実際に自分の人生を進むのは自分しかいないわけだもんねえ。


③歌声・ハモり

『轍』って音源化されてるだけでもかなりバージョンがあって、現に私のスマホには『轍』が3曲入ってます(???)

同じ曲なのに全部表記違うのも笑えるし、「わだち」なのに「てつ」だと思われてタ行に入ってるのも笑えるし、本当にコブクロばっか入ってて笑える、私のiTunes

でもねえ、やっぱり生で聴く『轍』から伝わってくるエネルギーは桁違いで。3曲のうちひとつはライブ音源なんですけど、それでもやっぱり現場で感じる、黒田さんの声で震わされた空気からしか得られない""""パワー""""があるわけ。
黒田さんの声って力強いだけじゃなくてスゲーーーーーーー柔らかくて優しいから、ライブ行くと毎回新鮮にびっくりする。乾麺みたいな表面がツルツルの固い声じゃなくて、ソースがしっかり絡む自家製手打ち麺って感じの声。
しかも年々進化しているので、毎年「いや〜、今年の黒田さんの歌が今までで一番最高だな……」って思うのよね。ボジョレーヌーボーかよ。

そんでハモりがね、ユニゾンとハモりの行き来が気持ち良すぎる‼️
轍のハモりって、

  • Aメロ:黒田さんソロ→上ハモ

  • Bメロ:ユニゾン→上ハモ→ユニゾン→下ハモ→ユニゾン

  • サビ:ユニゾン→上ハモ→ユニゾン→上ハモ

って感じなんですけど、
このBメロ、文字にしただけで気持ちいいことがお分かりいただけるかと思います。

コブクロの二人って声質全然違うから、小渕さんが上ハモの時と下ハモの時で全然印象変わるんですよね〜
こう言う元気な曲で小渕さんが上だとスパーンと明るく響いて、下ハモになると勢いは崩れないまま黒田さんの包み込むような優しい声が前に出てきて、ユニゾンでは叫ぶように歌詞の一つ一つが力強く響いてくる。

しかも落ちサビでまた黒田さんソロになって、ラスサビで
ユニゾン→上ハモ→さらにさっきまでユニゾンだったところも上ハモ!→上ハモ〜⤴︎〜ウォッオッオッオオ〜♪♪♪
ってハモり構成を変えてどんどん盛り上げてくるのが流石なんです……
ここ好きすぎてこの前のライブで撮影オッケーだったのにスマホ投げ捨てちゃった。手拍子したすぎて。

ハモりの上下が気持ち良い曲は他に『STAY』などがあります。これは上ハモだったはずなのに主旋律が上がってハモりが下がって上下ハモりが逆転していく様がまじで気持ち良いです。


終わりです。オチとかはないです。また吐き出したくなったら書きます。
だいぶ語りたい欲が燻ってるのは『同じ窓から見てた空』と『ここにしか咲かない花』なので多分暇だったら近いうちに書きます。



あ、ひとつオチありました。
私は小5からコブクロのファンで、この『轍〜わだち〜』で「轍」という漢字を知ったため、ついこの前まで「同じ轍(てつ)を踏む」のこと「同じわだちを踏む」って読むと思ってました。ワハハ‼️

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