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なぜ歌詞は抽象度が重要であるか

・歌詞は抽象的であるほど、共感する人数が増える。
・ただし、抽象的になるほどに、共感する度合が減る。
と思います。

例えば、時間を表現するとき。
抽象的な表現をどんどん具体的にしてみます。



あの頃

青春時代

高校時代

部活で汗を流した

グラウンドで汗を流した

白球を追いかけた

こんな感じで、抽象度をコントロールできると思います。
人間誰しも「昔」が存在しますので、「昔」と言えば多くの人が共感出来ます。しかし、あまりに指す範囲が広すぎるので、そんなにグッときませんよね。

けど、「青春時代」と言えば、聴いた人が各々の青春時代を思い出して結構グッとくると思います。

「グランドで汗を流した」と言えば、サッカーや野球などグランドで行う部活動に励んでいた人は共感しやすいと思います。

「白球を追いかけた」と言えば野球のみを指すので、野球部にはかなりエモいでしょう。
ただし、サッカー部員には「自分ゴト」にならないので、共感は得られないでしょう。それどころか、部活をやってなかった人にしてみれば全く自分と関係ない歌になってしまいます。

このように、具体的にすればするほど、共感度は高くなってグッとくる歌になりますが、一方でどんどん該当しない人を増やしてしまうことになります。

だからといって、抽象的にしすぎると、なんのメッセージも物語も無い空疎な歌になってしまうと思います。

抽象度をうまく操れるようになりたいです。

以上です。


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