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必死じゃない大人なんていないのさ

旧友に会った。中学校の部活で一緒に汗を流した友人たちだ。
旧友とは何にも代えがたいもので・・・。
地球上で30人くらいにしか通じない昔話をして大いに盛り上がった・・・。
人と人の巡り合いとはなんとも不思議なものだなと思った。
お互いの人生が、どこでどう交わるかなんてぜんぜん分からないものだなーと。
縁(えにし)というか、そういうものを考えずにはいられなかった。

* * *

仕事の話もした。
私は・・・自分の仕事が社会全体でみてもトップレベルの激務さ、しんどさだとなんとなく思ってきた。また、自分は「結構いばらの道を進んできて紆余曲折を経てきた感」を持っていた。そういう自己認識があった。

でも、旧友の話を聞いて、あれ?と思った。
旧友の仕事の様子を聴くと、朝は5:00に起きて夜は遅くに帰宅して、短い睡眠時間で連日働いていたり、家に帰ってからも仕事をしているという。そして、重たい責任を背負いながら働いているようだ。

また、別の旧友も、仕事で経験した辛い話や、いくつか職を替えてきた経緯を語ってくれた。

なんか・・・「必死じゃない大人なんていないんだな」と思った。

みんな仕事がうまくいっていてうらやましいなーとか、仕事が充実しているエピソードを聴いて自分と比較して凹んだり、みんな余裕があるなーと勝手に思ってた節があったなと感じた。
けど、みんな必死にもがいてるんだなと・・・。

とかく忘れてしまいがちだけど
とかく錯覚してしまいがちだけど
例えば芸能人やらスポーツ選手やらがあからさまなだけで
必死じゃない大人なんていないのさ
よー、そこの若いの
こんな自分のままじゃいけないって
頭を抱えてるそんな自分のままでいけよ
・・・
君だけの花の咲かせ方で
君だけの花を咲かせたらいいさ

「よー、そこの若いの」作詞作曲:竹原ピストル 編曲:佐藤洋介・竹原ピストル

あの頃・・・一緒に厳しい練習で汗を流したり、部活が終わるとグラウンドや部室でふざけたり、愚痴を言ったり、肩を叩きあって喜んだ友達たちも、いまそれぞれの場所で歯を食いしばって頑張ってるんだな・・・と思った。

あの頃のように・・・自分もいまの場所で必死に頑張ろうと思った。汗をかいて生きようと思った。

* * *

嬉しい報告もあった。
一人は来月結婚するという。
一人は来月子供が生まれるという。
なんだか、とっても嬉しかった。
この旧友たちはいつまでも幸せでいてほしいなと思った。
純粋にただひたすらそう思った。

かたい絆に想いをよせて
語りつくせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩を叩きあった あの日
あれからどれくらいたったのだろう
沈む夕日をいくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の心の中にいますか
乾杯! 今君は人生の大きな 大きな舞台に立ち
遥か長い道のりを歩き始めた君に幸せあれ!

「乾杯」作詞作曲:長渕剛


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