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夢と友情と星空と 『星に願いを、そして手を。/青羽悠』 感想

こんにちは。しちいろです。

今日は青羽悠さんの『星に願いを、そして手を。』について書いていきたいと思います。

あらすじ

お世話になっていたプラネタリウムの館長の死をきっかけに、祐人は高校以来疎遠になっていた幼馴染みの理奈、春樹、薫と再会する。そこで祐人は理奈に「夢を追うことをどうして諦めたのか」と問われ、自身が諦めた夢について考えはじめる。その一方で理奈も、自分が夢を追い続けることに迷いを感じていた。
それぞれが夢と向き合い、答えを出していく話です。

感想

夢を諦めた人、夢を叶えた人、夢を持てずにいる人、それぞれの視点で真剣に夢に向き合い悩んでいる姿が印象的でした。

夢を見続けたのが理奈なら、夢から覚めたのが僕だ。

p33 7行目

夢に区切りをつけたのが祐人なら、夢にしがみついていたのが私だった。

p43 17行目

特に祐人と理奈の対比がハッキリ出ているところが好きでした。

また、夏休みの宿題を一緒にやったり、自転車二人乗りしたり、春樹が「4人いれば最強なんだ」と言ったかと思えばほんの些細な選択(でも本人たちにとってはものすごく重要なこと)で離れてしまったりと青春が詰まっている場面が散りばめられてていいなあと思いました。

大人になるにつれて夢をみなくなってしまった私も、少しだけ手を伸ばしてみようかなと思えるお話でした。

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