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脳の成長は6歳までが重要!でも何より大切にしたい親子の信頼関係

幼児期は脳の成長に大事な時期です。だからといって焦りは禁物。たとえば「◯歳までにひらがなの読み書きを完璧にさせないと!」「まわりの子ができているならうちの子にもできるはず」など、親が勝手に目標を決め、子どもの育ちを急かしていませんか?

常に先回りして育ちを急ぐと、我が子の欠点や「できないこと」にばかり目が向いてしまい、焦りや不安に苛まれるなかでの育児になってしまいかねません。

●才能を伸ばすには6歳までが重要…だけど要注意!

動物には、生きるための基本的な知恵を習得するために脳が劇的に成長する期間があり、これを「脳の臨界期」と言います。人間は、生まれてから6歳までの期間が、脳がもっとも成長する時期です。

0歳から3歳までの吸収力がもっとも高い時期、そして、3歳から6歳までの素質を育てる時期は、とくに大切です。たとえば、ドレミ・・・を正確に聴き分ける、絶対音感が身につくのは、3歳から4歳ごろまでだとされていますし、言葉を憶える能力も、6歳くらいまでがいちばん高いとされているのです。

この時期に正しいかかわり方をすることが、子どもの持っている能力を育て、伸ばすことに直結します。もっといえば、天才を育てるカギになるのが、0歳から6歳までの乳幼児期なのです。

そうなると、二度と戻らない幼児期をまえに「我が子の能力を最大限に伸ばしたい」と考えるのが親心でしょう。

しかし、能力を伸ばすことだけに意識を向けるのは注意が必要です。

●先ずは愛情を伝え、信頼関係を築こう

幼児期の教育の大切さを知り、子どもの将来のことを考えると、早いうちからたくさんのことをさせたい、してほしいと願うのは自然なことです。

しかし、子どもの心を無視して、能力ばかりを引き出そうとしてもうまくいきません

親は子どもをよく育てたいと思うあまり、つい子どもの能力に目がいきます。そして何ができるか、できないかで子どもを判断するようになります。

何かができる、できないで子どもを見はじめると、すぐにたとえようもない子育ての泥沼に陥ってしまいます。それは競争原理で子どもを見るようになるからです。

気づけば子どもの欠点ばかりに目がいき、「さっさと…!」「早く…!」と急かしたり、「なぜ、できないの?」と否定的な言葉ばかりをかけてしまうことに…。
これでは子どもの心は不平や怒りでいっぱいになり、ゆくゆくは反抗的な態度をとるようになりかねません。

大切なのは、子どもの心を育てることにあります。何よりも先ず、親から子どもへしっかり愛情を伝え、親子の信頼関係を築くことで、子どもの心と頭はすくすく成長するのです。
のびのび育てることと、才能・能力を伸ばす環境を与えることは、決して矛盾しません。みずから伸びようとしている才能・能力は、伸びるにふさわしい環境を求めています。求めるものを与える。それが子どもとのかかわり、子育ての原点ではないでしょうか。

子育ては子どものあるがままを受け入れ、何かできても、できなくても問題ではありません。「○○ちゃんがそこにいてくれるだけで、ママ、パパは幸せなのよ」と言えるおおらかさを忘れないようにしたいものですね。